決断できる・できないとは?
これを考える機会がありました。
会社が決断できないでいます。
何を決断できないのかと言うと、在宅勤務(テレワーク)の再実施に関してです。
このような状況の会社は、意外と多いかもしれませんね。
再実施しないなら、それはそれで構いません。
しかし、その決断を先送りにしている状況が問題なのです。
今回は、本社から部門ごとに任せるという通達がありました。
部門の上層部があたふたしているのを感じます。
この状況をみて、決断力に関して考えるようになりました。
本記事では、この決断に関して説明を行います。
本記事の内容
- 決断できないリーダーは無能だと痛感
- 優先順位があれば決断できる
- 評価軸があれば優先順位を付けられる
- 評価軸により優先順位を付けて決断しましょう
それでは、上記に沿って説明を行っていきます。
決断できないリーダーは無能だと痛感
決断できないことは、何もしないのと同じです。
先送りとも言いますね。
「決断できないリーダーは無能である」
どこかで1度は聞いたことあるような言葉です。
今まさにそれ痛感しています。
冒頭でも書きましたが、決断の結果はどちらでも構いません。
今回のケースなら、在宅勤務の再実施を行うかどうかになります。
問題なのは、ダラダラと決断を先送りにしていることです。
上層部にもいろいろと事情があるのはわかります。
でも、決断しないということは本当に悪手だと感じます。
じゃあ、なぜ彼らは決断ができないのでしょうか?
このことについて考えてみます。
優先順位があれば決断できる
決断できないのは、優先順位が付けられないからです。
優先順位が付けることができれば、決断を行うことが可能でしょう。
そもそも、優先順位とは決断を行うためのモノです。
つまり、決断のための手段ですね。
折角なので、在宅勤務を例にして優先順位について考えましょう。
例えば、普段から以下のような優先順位を持ったリーダーがいたとしましょう。
リーダー | 優先順位 |
A部長 | 部門の売上 > 社員の健康 |
B部長 | 社員の健康 > 部門の売上 |
もう、わかりますよね。
例は、極端な方がわかりやすいので。
A部長は、在宅勤務を実施しません。
(※A部長の中では、在宅勤務は生産性が落ちるという考えがある)
B部長は、在宅勤務を実施します。
以上より、優先順位があれば決断できます。
逆に、優先順位がないから決断できないのです。
では、優先順位とはどうやって付けるのでしょうか?
このことを以下で解説していきます。
評価軸があれば優先順位を付けられる
評価軸があれば、優先順位を付けられます。
評価軸を追求していくと、価値観にたどり着くでしょう。
でも、今回はそこまで追いかけません。
先ほどのA部長とB部長に再度参加してもらいます。
リーダー | 評価軸 |
A部長 | 短期の売上 |
B部長 | 長期の利益 |
A部長は、四半期・年度の売上目標を達成することがすべてです。
目の前のことしか考えていません。
B部長は、長期的視野で物事に対応します。
社員の労働意欲・在宅勤務のノウハウ蓄積なども考慮しています。
それが長い目でみて、会社の利益になると。
ここでは、圧倒的にB部長を持ち上げています。
でも、A部長も決断力はありますからね。
その意味では、両方とも決断できるリーダーです。
評価軸により優先順位を付けて決断しましょう
A部長・B部長のどちらが正解かなんて、誰もわかりません。
でも、決断してそれを周囲に告げることが重要なのです。
「早く決めてくれよ!!」
「どうするの?」
決断を先送りにしたままでは、周囲はこのようなモヤモヤした気持ちのままです。
決断されれば、みんな割り切って働けるようにはなれるでしょう。
また、リーダーでなくても、決断はしていきましょう。
優先順位を付けて決断すれば、前進していくはずです。
仮にその結果が失敗だったとします。
それならば、次は違う決断をすればいいのです。
そのためには、優先順位を変更する必要もあるでしょう。
さらには、評価軸自体を変更しなければならないかもしれません。
何事もトライアンドエラーです。
ただ、エラーの原因を判明させておく必要はあるということです。
さて、私の会社(部門)はどうなるのでしょうか?
第1波の時は、国が緊急事態宣言を出しました。
だから、企業としてもそれに従わざるを得ません。
経団連に加入している企業は特に。
この強制力・外圧によって、在宅勤務は決定しました。
その際は、部門の上層部の決断力は問われませんでした。
でも、今回はそうはいきません。
このようなドラマ(?)を間近で見れるのは、大企業のいいところですね。
ベンチャー企業なら、社長の一声で終わりでしたので。