ジョブ型雇用の流れはエンジニアから特権をはく奪するかもしれない!

ジョブ型雇用の流れはエンジニアから特権をはく奪するかもしれない! 社会

ジョブ型雇用になって、実際はどうなるのか?
これが、我々サラリーマンエンジニアにとっては気になるところです。

そこで、ジョブ型雇用について調べました。
結論は、「ジョブ型雇用になっても何も変わらない」です。

なぜなら、もともとプログラマーなどのエンジニアはジョブ型雇用だからです。
強いて言うなら、プラスになるかもしれません。

ただ、状況次第で「恐ろしいこと」にもなりかねません
だから、「ジョブ型雇用」については、ある程度理解しておく必要があるのです。

本記事の内容

  • ジョブ型とメンバーシップ型の比較
  • ジョブ型雇用はエンジニアにはプラス
  • ジョブ型雇用はエンジニアから特権をはく奪する?
  • 「ジョブ型」の検索状況

段階を踏んで説明していきます。
まずは、現状(メンバーシップ型)との比較ですね。

ジョブ型とメンバーシップ型の比較

ジョブ型とメンバーシップ型の比較表です。
あくまで、一般論としてです。
また、ジョブ型の有期雇用かどうかは現時点では不明です。

正社員に対して、どのような労働契約を結ぶのかがわかりません。
この部分が、「恐ろしいこと」につながります。


エンジニアも簡単にリストラにあって失業するかもしれません。
これに関しては、あとで説明します。

ジョブ型 雇用形態 メンバーシップ型
明確 職務定義 不明確
成果主義 人事評価制度 年功序列
限定的・専門的 仕事の範囲 総合的(ジョブローテーション)
スペシャリスト 職能 ジェネラリスト
高い 人材流動性 低い
大きい 賃金格差 小さい
通年採用 採用形式 新卒一括採用
なし・不足 社員教育 あり・充実
なし 転勤・異動 あり
低い 組織への忠誠心 高い
高い テレワークの相性 低い
有期雇用 雇用制度 無期雇用(終身雇用)
低い 解雇の難易度 高い
低い 雇用の安定度 高い

ジョブ型雇用はエンジニアにはプラス

すでに大半のエンジニアにとっては、ジョブ型雇用のはずです。
実際、私は今の会社には、職種「プログラマー」として入社しています。

だから、基本的には何も変わりません。
もし変わるとしても、プラスに変わることはあるかもしれません。

高いスキルを持った技術者を高い給与で採用できるようにするのが、ジョブ雇用導入の目的でもあります。
人事評価制度を変更することが、目的だとも言えますね。

以上より、ジョブ型雇用はエンジニアには追い風とも言えそうです。
ただし、一つだけ気にしておくことがあります
それに関して、次で説明します。

ジョブ型雇用はエンジニアから特権をはく奪する?

基本的には、エンジニアにとってジョブ型雇用は何も変わりません。
むしろプラスかもしれません。
しかし、社会の流れには要注意です。

どういうことかと言うと、解雇に対する考え方と法律の動向には注意です。
そもそも、ジョブ型の導入を推進しているのは、経団連です。

上記でも述べたように、スキルを持った人材を確保するのがジョブ型雇用導入の目的でした。
でも、これは建前でしょう。

本当は、労働者を解雇しやすくするのが目的です。
ジョブ型雇用により、人材の流動性を高め、解雇をやりやすくしたいのです。

しかし、そこには大きな課題が残ったままです。
労働法が強すぎて、企業は労働者を簡単に解雇できません。

そこで、法律の改正に動くでしょう。
そうでなくても、企業はジョブ型雇用をすべて有期契約にするかもしれませんけどね。
そうなると、我々エンジニアも被害を受けます。

現状、エンジニアはジョブ型のメリットを多く受けています。
転職市場も整備されていて、スキル次第で転職も簡単に行えます。
実際、私は6回も転職をしています。

そんなメリットがあるにも関わらず、労働法で強く守られています
解雇はされにくいけど、自分からはいつでも辞められるのです。
つまり、エンジニアにはある種の特権があると言えます。

しかし、解雇が簡単にできるように労働法が改正されるとどうなりますか?
もちろん、エンジニアも簡単に解雇されてしまいます。
エンジニアが持っていた特権がなくなるのです。

「ジョブ型」の検索状況

エンジニアのみなさん、恐怖を共有してもらえましたか?
我々エンジニアにとっては、ジョブ型雇用の推進は注意すべきモノです。
いい意味でも、悪い意味でも。

だから、「ジョブ型」という言葉にも注意が必要です。

この1年間で「ジョブ型」に興味を持った都道府県

東京が最も「ジョブ型」に興味を持っています。
東京しか興味を持っていないと言えますね。

東京が最も「ジョブ型」に興味を持っています。

この日本地図に関する説明は、次の記事を参考にしてください。
簡単に都道府県別のエリアマーケティングをする方法【Python】

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富士通や日立は、ジョブ型雇用を率先して導入しようとしていますね。
企業の人事が「事例」を調査しているのかもしれません。

「英語」と「大学」は、ちょっと意味がわかりません。
どういう意図で検索しているのでしょうね。

まとめ

簡単な調査でしたが、ジョブ型雇用はすぐには来ないと言えます。
来るとしても、あと数年は猶予がありそうです。
法律の改正となると、もっと先のこととなりますね。

でも、油断はせずに日々勉強です。

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