自前でGitHub(ギットハブ)を用意するにはオープンソースのGitLabを使う

自前でGitHub(ギットハブ)を用意するにはオープンソースのGitLabを使う サーバー

この記事は、Gitをこれから利用する人に向けた記事となります。
具体的には、GitHub(ギットハブ)を自前で用意したい人に向けた内容です。

  • 自前でGitHub(ギットハブ)を用意するとは?
  • オープンソースを使うべき理由
  • GitLab、GitBucket、Gogsのどれを使うべきか?

それでは、上記に沿って解説していきます。

自前でGitHub(ギットハブ)を用意するとは?

GitHubは、Gitホスティングサイトです。
Gitホスティングサイトとは、簡単に言うとGitをサービス提供しているサイトになります。

そもそも、Git自体はバージョン管理システムです。
そして、Gitはオープンソースとして公開されています。

そのため、自前でGitの環境を構築することは可能です。
しかし、誰もがサーバーを用意してということはできません。

また、Git本体は使い易いモノとは言えないところがあります。
これらの課題を解決したのが、GitにおいてはGitHubということでした。

ただ、オープンソースも黙ってはいません。
Gitを使い易くするオープンソースですね。
有力なオープンソースを3つだけピックアップしています。

  • GitLab
  • GitBucket
  • Gogs

上記をサーバーにインストールすれば、GitHubを自前で用意できるのです。
それも、無料のオープンソースを使うことによって。

以下では、GitHubに金を払うのではなく、「オープンソースを使うべき理由」を説明しています。

オープンソースを使うべき理由

GitHubは、商品ではなくサービスと言えます。

そのため、GitHubというモノをサーバーにインストールはできません。
本格的に利用するなら、サブスク形式でお金を払い続ける必要があります。

無料なら常に制限された状況での利用となりますね。
それに、無料ほど怖いモノはないとGoogle Mapの例が教えてくれています。

もっと言うと、いつどこで無料が廃止されるかもわかりません。
ビジネスを行う上で、それはあまりにもリスキーです。

また、有償でも値上げのリスクはあるでしょう。
さらには、サービス終了もあるかもしれません。

だからこそ、次のように言いたいのです。
「オープンソース(商品)があるなら、それを使いましょう」

そうは言っても、オープンソースにもリスクはあります。

  • 開発終了のリスク
  • 運用担当者のいなくなるリスク

余裕であり得ることですね。
実際、多くのオープンソースが放置されたままということも見てきました。

運用担当者の退職で誰も触れないということもあります。
私自身そのことに関わった経験があるのでよくわかっています。
ちなにみ、私は去ったほうです。

以上のように、オープンソースにもリスクはあります。
しかし、これらのリスクを受け入れてでも、オープンソースを使うべきと思います。

なんと言っても、勉強になります。
オープンソースを使うことにより、知識と経験が身に付くようになります。

それが、何かを考える際に大いに役に立ちます。
もちろん、オープンソースを使うことで月々の経費も浮きます。

サーバーなんて、今時安く契約できます。

他の用途を共用すれば、モトなんてすぐに取れます。

以上が、「オープンソースを使う理由」となります。
では、以下ではどれを利用すべきかを解説していきます。

GitLab、GitBucket、Gogsのどれを使うべきか?

ここでは、機能云々は語りません。
機能なんて、なんとでもなります。

コミュニティが本気になれば、機能追加なんて容易だということです。
機能以上に、気にするべきことは「開発終了のリスク」を解消できるかどうかです。

つまり、普及するかどうかとも言えます。
普及すれば、技術者の数も自ずと増えてきます。

そうすれば、「運用担当者のいなくなるリスク」も解消できます。
だから、技術云々よりもマーケティング部分に注目することが重要なのです。

そこで、現状を分析してみましょう。
分析と言っても、それほど大袈裟なモノではありません。
単純に比較していくだけです。

Google Trendにおける比較

GitLab、GitBucket、Gogsそれぞれの検索トレンドを比較します。

Google Trend GitLab、GitBucket、Gogs

期間は、この1年間(2019年10月中旬~2020年11月初旬)です。

Google Trend GitLab、GitBucket、Gogsグラフ

詳細を見るまでもなく、GitLabの圧勝ですね。
そして、GitBucketがGogsを上回るという結果となります。

GitHubにおける比較

GitLab」で検索したリポジトリ数とGitLabのスター数です。

 「GitLab」で検索したリポジトリ数とGitLabのスター数です。

GitBucket」で検索したリポジトリ数とGitBucketのスター数です。

 「GitBucket」で検索したリポジトリ数とGitBucketのスター数です。

Gogs」で検索したリポジトリ数とGogsのスター数です。

 「Gogs」で検索したリポジトリ数とGogsのスター数です。

まとめると次の結果となります。

名称リポジトリ数スター数
GitLab28,93922,400
GitBucket3448,200
Gogs1,21135,800

競合となるべきものをGitHub上で開発するという感じでしょうか?
GitLabは、ミラーだけ置いているようですけどね。

本体は、GitLabのホスティング上で開発しているのかもしれません。
GitBucketもGogsも同じように、それぞれを利用したサービス上で開発しているのかもしれません。

そのような事情もあり、GitHub上の数字を参考にするのは正しくないかも・・・
とりあえずの規模感だけでも確認する程度にしておきましょう。

まとめ

Google Trendの結果を見た時点で勝負ありですね。
GitLabが、オープンソースでも最も有力と言えそうです。

最後に、GitHubとGitLabのGoogle Trendにおける比較結果を確認だけしておきます。

GitHubとGitLabのGoogle Trendにおける比較結果

期間は、この1年間(2019年10月中旬~2020年11月初旬)です。

GitHubとGitLabのGoogle Trendにおける比較結果グラフ

確実に差は埋まってきていますね。
やはり、マイクロソフトに買収されたGitHubに未来はないのでしょうか?
ただ、GitLabの勢いも下がっているのが気になります。

もしかしたら、私が知らないほかのオープンソースが伸びているのでしょうか?
それとも、Git自体が廃れてきているのでしょうか?
Gitの代替なんて何があるのでしょうかね・・・

とにかく、「GitLab、GitBucket、Gogsのどれを使うべきか?」への回答は以下となります。
「GitLabを使いましょう」

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