「動画で情報収集するのは面倒だ・・・」
「長い動画を見る時間がない・・・」
このような場合には、この記事の内容が参考になります。
この記事では、VoxScriptによってYouTubeの動画を要約する方法を解説しています。
本記事の内容
- VoxScriptとは?
- VoxScriptのインストール
- VoxScriptによるYouTube動画の要約
それでは、上記に沿って解説していきます。
VoxScriptとは?
VoxScriptとは、ChatGPTからさまざまなデータソースにアクセスできるプラグインになります。
リアルタイムにデータソースにアクセスが可能です。
データソースとしては、主に以下が対象となります。
- Google検索結果
- DuckDuckGo検索結果
- 現在の時間
- Pastebin, Github Gists, Github, REntry.coのテキストコンテンツ
- 株式や暗号通貨のニュース
- 株式の財務情報(米国)
- 株式や暗号通貨の歴史的価格データ
- ウェブサイトのコンテンツ
- YouTubeのビデオデータ
- YouTubeのビデオ検索
Google検索については、注意が必要です。
Googleで実際に検索した結果とは、若干異なっています。
ChatGPTは、デフォルトでは時間を特定することはできません。
現在時間を問うと、デフォルトだと次のように返答します。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/06/image-15.png)
VoxScriptを有効にすると、次のように結果を返します。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/06/image-16.png)
このことにより、ChatGPTに現在日時を認識させることができるのです。
そのままの流れで、次のようなプロンプトを入力するとします。
![](https://self-development.info/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
2023年は、あと何日ですか?
その結果として、ChatGPTは次のような計算を行うことが可能になります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/06/image-17.png)
地味に便利です。
この日時も結局は、公開NTPなどの時間を観測できるデータソースにアクセスしているのでしょう。
このように、リアルタイムに各種データソースにアクセスできるのがVoxScriptの特徴となります。
いろいろなデータソースがありますが、個人的にはYouTubeへのアクセスが最も便利だと感じます。
YouTubeへのアクセスにより、動画の要約をChatGPTが実行可能になります。
ただし、勘違いはしないようにしてください。
VoxScriptは、動画を裏で再生などはしていません。
あくまで、テキストデータを取得しているだけです。
動画については、文字起こしのテキストをすべて取得しています。
そのテキストデータをもとに、ChatGPTが要約をしているのです。
例えば、次の動画の内容を知りたいとします。
23分なら見れないこともありませんが、まずは内容を把握しておきたいです。
このような場合に、VoxScriptを使ってChatGPTに要約をさせましょう。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/06/image-18.png)
この要約を見て、動画を見るか見ないかを決めても遅くはありません。
もしくは、要約だけを見て終わらせてもOK。
動画は、情報収集に利用しにくいところがありました。
しかし、VoxScriptを使えば動画も情報収集に利用可能です。
よって、VoxScriptはYouTube動画の要約のためだけでも十分に使えます。
以上、VoxScriptについて説明しました。
次は、VoxScriptのインストールを説明します。
VoxScriptのインストール
インストールの詳細は、次の記事を参考にしてください。
プラグイン名が異なるだけで、同じ要領で対応できます。
現時点では、プラグイン検索が可能になっています。
「VoxScript」と入力すれば、次のように候補が出てきます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/06/image-19.png)
チャット起動時、次のようにVoxScriptを選択できればインストール成功です。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/06/image-20.png)
以上、VoxScriptのインストールを説明しました。
次は、VoxScriptによるYouTube動画の要約を説明します。
VoxScriptによるYouTube動画の要約
VoxScriptを有効にした状態でチャットを開きます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/06/image-21.png)
まずは、検索から行います。
VoxScriptには、「YouTubeのビデオ検索」が機能として存在していましたね。
![](https://self-development.info/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
YouTubeで「ChatGPT 効率化」を検索してください。
そうすると、次のような結果をVoxScriptは表示します。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/06/image-22.png)
この結果も、Google検索の結果と同様にVoxScriptが独自で決めているようです。
この時のChatGPTとVoxScriptの応答は、「Used VoxScript」をクリックして確認できます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/06/54de488e0220bd7fdc85fd14679ea1f9.png)
では、検索結果から一つ選択します。
タイトルでもURLでも、どちらでもVoxScriptは対応可能です。
![](https://self-development.info/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
次の動画を要約してください。
「実際どうなの!? マーケティング部が本気でChatGPTを業務効率化に取り入れてみた。」
少しだけ待たされて、以下が表示されます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/06/image-23.png)
このとき、VoxScriptが5回起動していることが確認できます。
これの意味は、中身を見た方がわかりやすいです。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/06/image-24.png)
まずは、1個目の「Used VoxScript」における「transcriptChunk」部分。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/06/image-25.png)
「文字起こし」のデータと同じですね。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/06/image-26.png)
「文字起こし」は、次のリンク(PC版)から確認できます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/06/image-27.png)
そして、5個目の「Used VoxScript」における「transcriptChunk」部分。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/06/image-28.png)
「文字起こし」の最後は、以下となります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/06/image-29.png)
VoxScriptが5回起動しているのは、テキストデータがそれだけ長いからです。
ChatGPTでは、1度のやり取りで渡せるデータ(トークン)が決まっています。
このことより、次の推測が成り立ちます。
VoxScript自体は、1度の処理でYouTubeからすべての「transcriptChunk」を取得できている。 しかし、ChatGPTに対して1度で渡せるデータ量ではなかった。 だから、それを5分割にしてVoxScriptからChatGPTに渡している。 その結果、VoxScriptが5回起動している。
この推測が正しいなら、ChatGPTは全データを元に要約をしていることになります。
これって、何気にスゴイことだと思いませんか?
大量のテキストをChatGPTに読み込ませているのですから。
同じことをVoxScriptを使わずにやろうとしたら、結構手間になりそうです。
そもそも、5回入力分のプロンプトをChatGPTは記憶(保存)できるのでしょうかね?
できたところで、面倒そうです・・・
それなら、VoxScriptを使った方が簡単で確実と言えます。
以上、VoxScriptによるYouTube動画の要約を説明しました。