「動物、車、人物のリアルな画像を生成したい」
「人間の目・手・肢などをSDXL 1.0より綺麗に表現したい」
このような場合には、RunDIffusion XLがオススメです。
この記事では、RunDIffusion XLについて解説しています。
本記事の内容
- RunDIffusion XLとは?
- RunDIffusion XLの利用方法
- RunDIffusion XLの動作確認
それでは、上記に沿って解説していきます。
RunDIffusion XLとは?
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/17ca7b3eb98be390b071a8c0650bb343.jpeg)
RunDIffusion XLとは、Stable Diffusion XL 1.0をベースにしたモデルです。
主に人や動物をターゲットにして、リアルな画像生成を追求しているモデルになります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-10.jpg)
SDXL 1.0とRunDIffusion XLを比較した結果は、次の資料で確認できます。
https://storage.googleapis.com/run-diffusion-public-assets/SDXL-vs-RDXL-Case-Study.pdf
上記の比較結果を見る限りでは、RunDIffusion XLのリアルさに目が行きます。
SDXL 1.0自体でもSD 1.5と比べると、そのリアルさに驚きました。
でも、RunDIffusion XLはそれをも超えていくということになります。
あと、どうもSDXL 1.0はターゲットを遠くに配置する傾向があるということです。
つまり、近距離のアップ画像よりも全体(full body)を表現する傾向があると言えます。
それに対して、RunDIffusion XLはより近距離でターゲットを描きます。
ただ、この辺はプロンプト次第ではあるとは言えますけどね。
また、RunDIffusion XLではプロンプトの制御が向上しているということです。
もちろん、まだまだ改善の余地はあると公式ページで記載されています。
そこは、これからのバージョンアップに期待しましょう。
コミュニティとしては、Discordのメンバー数がすでに1万以上はいるようです。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-8.png)
以上、RunDIffusion XLについて解説しました。
次は、RunDIffusion XLの利用方法を説明します。
RunDIffusion XLの利用方法
RunDIffusion XLの利用方法を説明します。
この記事では、AUTOMATIC1111版web UIでの利用を前提とします。
ただし、web UIのバージョンには要注意です。
最新版をインストールすれば、問題はありません。
具体的に言うと、web UIのバージョンがv1.5以降である必要があります。
では、モデルをダウンロードしましょう。
モデルは、Civitaiの公式ページからダウンロードします。
現時点では、betaが最新となっています。
(※その時点での最新をダウンロードしましょう)
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-9.png)
「Download」ボタンをクリックすると、「rundiffusionXL_beta.safetensors」をダウンロードできます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-10.png)
ダウンロードしたファイルを指定のディレクトリ(models/Stable-diffusion)に設置します。
web UIの起動後、以下のようにcheckpointを選択できるようになっています。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-11.png)
以上、RunDIffusion XLの利用方法を説明しました。
次は、RunDIffusion XLの動作確認を説明します。
RunDIffusion XLの動作確認
RunDIffusion XLの動作確認を行います。
まずは、次の画像を参考にして画像を生成してみましょう。
https://civitai.com/images/1844173
左がSDXL 1.0、右がRunDIffusion XLとなります。
プロンプトなどの設定やSEEDも全く同じモノを利用しています。
Refiner未適用
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/00166-3400751380.jpg)
Refinerの未適用なら、RunDIffusion XLの方が圧勝と言えます。
SDXL 1.0もリアルなんですが、比べると見劣ります。
では、今度はRefinerを適用したモノを比べてみましょう。
Refiner適用
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/00009-3400751380.jpg)
これは、なかなか難しいですね。
確実に言えるのは、両方とも画質がUPしているということです。
次は、人の画像も試しておきます
以下の画像を参考にします。
https://civitai.com/images/1841583
上記を参考にして、画像は各モデル毎に4枚生成しています。
ここでは、Refiner未適用のみ。
SDXL 1.0
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-11.jpg)
RunDIffusion XL
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-12.jpg)
比較して、何か違和感を感じませんか?
RunDIffusion XLの方は、すべて同じ顔なのです。
もともとSDXL 1.0もプロンプトが同じなら、似たような顔になる傾向があります。
しかし、RunDIffusion XLでは似ているレベルではなく同じなのです。
日本人の顔で見ると、同じ顔であることがよりわかりやすくなります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-13.jpg)
実際、モデル開発者もそのことについて言及しています。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-12.png)
認識されていることより、バージョンアップとともに改善はされていくでしょう。
でも、今すぐにでもRunDIffusion XLを利用したいという人もいるかもしれません。
顔が同じである問題を除けば、RunDIffusion XLを利用するメリットはありますからね。
そのような場合には、roopを利用することでその問題を回避できます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-14.jpg)
これらの画像は、BRAV6で生成した画像を利用しています。
改めてroopの効果を見ると、ヤバい技術だと言えます。
顔部分を差し替えたことが、言われないとわからないレベルです。
以上、RunDIffusion XLの動作確認を説明しました。