情報処理技術者試験のプロジェクトマネージャー(PM)資格取得を目指して勉強中です。
今回は、学習過程で理解したリスクマネジメントについて、自分なりにまとめてみました。
1. リスクの定義と種類
リスクマネジメントを学ぶ中で、まずリスクの定義と種類について理解することが重要だと感じました。
- 純粋リスク:損失のみが発生する可能性(例:コンピューター障害)
- 投機的リスク:利益と損失の両方の可能性(例:株式投資)
ただし、試験ではこれまで主に純粋リスクに焦点が当てられているようです。
午後問題では特に、プロジェクトに対するマイナスの影響を与えるリスクが中心に扱われています。
2. リスクマネジメントの国際規格
リスクマネジメントに関連する国際規格についても学びました。
主なものは以下の通りです。
- ISO 31000:リスクマネジメントの原則と指針
- ISO Guide 73:リスクマネジメント用語
- IEC 31010:リスクアセスメント技法
これらの規格は、様々な分野でのリスクマネジメントに適用できる汎用的なフレームワークを提供しています。
試験でも、これらの規格の基本的な概念が問われる可能性があるので、押さえておく必要がありそうです。
3. リスクマネジメントのプロセス
リスクマネジメントの基本的なプロセスについて学びました。
大まかな流れは以下の通りです。
- リスクの特定
- リスクの分析(定性的分析、必要に応じて定量的分析)
- リスク対応戦略の決定
- リスク対応計画の策定
- リスクの監視とコントロール
この流れは、プロジェクト全体を通して繰り返し行われるものだと理解しています。
4. リスク分析手法
リスク分析には様々な手法があることを学びました。
主な手法は以下の通りです。
- 感度分析:複数のリスクの中で、最も影響の大きいリスクを特定する手法
- 期待金額価値(EMV)分析:確率論を用いて、リスクの期待値を算出する手法
- デシジョンツリー分析:複数の選択肢がある場合に、各選択肢のコストと結果を比較する手法
これらの手法は、午前問題でも出題されているようです。
例えば、感度分析のトルネードチャート(令和3年問11)、EMV(令和4年問12)、デシジョンツリー(令和2年問10)などが出題されています。
5. リスク対応戦略
リスクへの対応戦略についても学びました。
PMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)では、以下のような戦略が示されています。
マイナスのリスク(脅威)に対する戦略
- 回避:リスクそのものを回避する
- 転嫁:保険や契約などでリスクを第三者に移転する
- 軽減:リスクの影響を軽減する対策を講じる
- 受容:リスクをそのまま受け入れる
プラスのリスク(好機)に対する戦略
- 活用:好機を確実に捉えるための行動をとる
- 共有:パートナーと好機を共有する
- 強化:好機の可能性を高める
- 受容:特別な行動はとらない
これらの戦略を理解し、状況に応じて適切な戦略を選択できるようになることが重要だと感じました。
まとめ
リスクマネジメントは、プロジェクトマネージャーにとって非常に重要なスキルだと理解しました。
試験対策としては、以下の点に注意して学習を進めていきたいと思います。
- リスクの定義と種類を正確に理解する
- リスクマネジメントのプロセスを順序立てて説明できるようにする
- 各種リスク分析手法の特徴と使い方を把握する
- リスク対応戦略の種類とそれぞれの特徴を理解する
- 過去問題を解きながら、実際の出題傾向を把握する
今後は、これらの知識を実際のプロジェクトシナリオに適用する練習を重ねていきたいと思います。
また、リスクマネジメントは他の知識エリア(例:スコープマネジメント、スケジュールマネジメント)とも密接に関連しているので、それらとの繋がりも意識しながら学習を進めていく必要がありそうです。