最近Claude Codeを触り始めたが、思うように動かない。
そんな悩みを抱えていませんか?
Reddit界隈でも話題になっています。
多くの人がMCPやdeepthinkといった高度な機能に振り回されている。
そして、結局何も作れずに終わってしまう。
そんな状況を打開する方法を紹介しましょう。
シンプルで実践的な方法です。
なぜ複雑化してしまうのか
Claude Codeを使い始めると、つい欲張ってしまいます。
MCPサーバーを導入したり、elaborate promptを書いたり。
完璧な設定を求めてしまう。
でも、これらは本当に必要でしょうか?
実際のところ、複雑な設定は開発速度を落とす要因になります。
設定に時間を費やしているうちに、本来作りたかったものを見失ってしまうのです。
さらに問題があります。
Claude Code自体が「You’re absolutely right!」と同意ばかりする。
そして、実際には何も進まないループに陥る。
これは多くの開発者が経験する罠です。
シンプルな3ステップフロー
では、どうすればいいのか。
答えは驚くほどシンプルです。
ステップ1:自然な対話で計画を立てる
まずClaude chatを開きます。
そして、作りたいものを普通に説明する。
カフェで友人に話すような感覚で構いません。
「こんなアプリを作りたいんだけど」という具合に。
次に、アイデアを評価してもらいます。
機能やユーザーフローを明確にしていく。
この段階で技術スタックも決めましょう。
例えば:
- データベースと認証:Supabase
- Webアプリ:Next.js
- モバイル:React NativeまたはFlutter
MVPの定義も重要です。
完璧なアプリは後回し。
まず動くものを作ることに集中します。
ステップ2:2つのファイルを作成
計画が固まったら、次のプロンプトを使います:
このプロジェクトについてClaude Codeが知るべき情報をCLAUDE.mdにまとめてください。 次に、プロジェクト完成までの全フェーズと手順をTODO_MVP.mdに記載してください
たったこれだけとなります。
複雑な設定は不要です。
ステップ3:小さく実行、頻繁にコミット
プロジェクトを手動で作成します。
そして、2つのmdファイルを追加する。
次にClaude Codeを起動して、こう指示します:
CLAUDE.mdとTODO_MVP.mdを読んでください。 TODO_MVP.mdから以下のステップを実装してください:[3-5個のタスクをコピペ]。 完了したら印を付けてください
ここで重要なポイントがあります。
一度に大量のタスクを渡さないこと。
3〜5個が限界です。
それ以上だと、5個目あたりでClaude Codeは集中力を失います。
コンテキスト管理の重要性
見落としがちですが、コンテキスト管理は成功の鍵です。
コンテキストが20%を切ったら要注意。
すぐに新しいセッションを開始してください。
なぜなら、パフォーマンスは20%を境に急激に低下するからです。
切り替え前には次の作業を行います:
これまでの変更を踏まえてCLAUDE.mdを更新すべきか確認してください。 未コミットの変更がないことも確認してください
その後、/clearコマンドでリセット。
そして、次のタスクセットに取り組みます。
実践的なヒント集
サブエージェントの活用
コンテキストが20%近くになったときのテクニックがあります。
次のClaude用のプロンプトを作成してもらうのです。
次のClaudeが作業を引き継ぐためのプロンプトを作成してください。 重要な決定事項、ファイルの場所、タスクの進捗を含めてください
新しいセッションでは必ず付け加えます。
「わからないことがあれば質問してください」と。
なぜこれが効果的なのか?
LLMはLLM用のプロンプトを作るのが得意だからです。
論理的なフェーズ分け
TODO作成時にコツがあります。
タスクを論理的なフェーズにグループ化してもらうこと。
すると「フェーズ1を完了してください」という指示だけで済みます。
完了したタスクはどうするか。
実装ノートを書いてもらいます。
主要な統合ポイントも記録する。
これで、コンテキストをリセットしても作業を継続できます。
トラブルシューティング
Claude Codeがループに陥ることがあります。
何をしているか分からなくなることも。
そんなときは:
- 動作するものをコミット
- CLAUDE.mdに学んだことを追記
- より明確な指示で再スタート
これだけで解決することが多いです。
よくある失敗パターン
避けるべき落とし穴を整理しました:
- 20個以上のタスクを一度に渡す → 禁物です
- CLAUDE.mdの更新を怠る → AIが古い情報で混乱します
- コンテキストが5%になってからリセット → 遅すぎます
- 初期のスタックを複雑にする → 後からリファクタリングすればOK
現実的な期待値を持つ
このアプローチで何ができるか。
20日でSaaSを構築することも可能です。
ただし、魔法ではありません。
プロジェクトの規模によっては調整が必要です。
計画とCLAUDE.md作成を2つのプロンプトに分けることもあるでしょう。
MCPサーバーについても触れておきます。
最近の研究では、MCPの効果は最良の場合でも30%程度という報告があります。
本当に必要な場合のみ導入を検討すべきです。
大規模プロジェクトはどうか。
エンタープライズレベルの複雑なERPシステムのリファクタリングなど。
このアプローチだけでは不十分かもしれません。
しかし、多くの一般的なプロジェクトには十分対応できます。
新機能の追加方法
基本的なアプリが完成した後はどうするか。
新機能を追加する場合も同じアプローチが使えます。
現在のコードベースを基にします。
そして、新しいTODOマークダウンファイルを生成してもらう。
プランニングモードを使えば簡単です。
まとめ
Claude Codeで成功する秘訣は何か。
賢くなろうとしないことです。
シンプルなワークフローを守る。
小さく始める。
頻繁にコミットする。
これだけで、複雑な設定よりも多くのプロダクトを出荷できます。
魔法はプロセスにありません。
実際に始めることにあるのです。
このシンプルな方法を試してみてください。
これまでの苦労が嘘のように感じられるはずです。