mysql-connector-pythonでMySQL・MariaDBに接続する

選択肢が多いと悩むことになりがちです。
PythonからMySQL・MariaDBへ接続する場合も、そのケースかもしれません。

多くのライブラリが用意されていて、悩むことになります
その状況において、安心感を重視するなら、mysql-connector-pythonがおススメとなります。

本記事の内容

mysql-connector-pythonとは？
mysql-connector-pythonのシステム要件
mysql-connector-pythonのインストール
mysql-connector-pythonの動作確認

それでは、上記に沿って解説していきます。

mysql-connector-pythonのシステム要件

現時点（2021年5月末）でのmysql-connector-pythonの最新バージョンは、8.0.25となります。
この最新バージョンは、2021年5月11日にリリースされています。

サポートOSに関しては、以下を含むクロスプラットフォーム対応となります。

Windows
macOS
Linux

そして、サポート対象となるPythonのバージョンは以下。

Python 3.6
Python 3.7
Python 3.8
Python 3.9

さすがに、MySQLの公式（Oracle）が開発しているだけはあります。
以下のPythonの公式開発サイクルに準じています。

バージョン	リリース日	サポート期限
3.6	2016年12月23日	2021年12月
3.7	2018年6月27日	2023年6月
3.8	2019年10月14日	2024年10月
3.9	2020年10月5日	2025年10月

上記より、mysql-connector-pythonは基本的にはどんなOSでも動きます。
ただし、Pythonのバージョンが古いのはアウトという感じですね。

以上、mysql-connector-pythonのシステム要件の説明でした。
次は、mysql-connector-pythonをインストールしていきます。

mysql-connector-pythonのインストール

最初に、現状のインストール済みパッケージを確認しておきます。

>pip list
Package    Version
---------- -------
pip        21.1.2
setuptools 57.0.0

次にするべきことは、pipとsetuptoolsの更新です。
pipコマンドを使う場合、常に以下のコマンドを実行しておきましょう。

python -m pip install --upgrade pip setuptools

では、mysql-connector-pythonインストールです。
mysql-connector-pythonのインストールは、以下のコマンドとなります。

pip install mysql-connector-python

インストールは、すぐに終わります。
では、どんなパッケージがインストールされたのかを確認しましょう。

>pip list
Package                Version
---------------------- -------
mysql-connector-python 8.0.25
pip                    21.1.2
protobuf               3.17.1
setuptools             57.0.0
six                    1.16.0

依存するパッケージは、２つだけですね。
そのため、mysql-connector-pythonの導入は比較的容易と言えます。

以上、mysql-connector-pythonのインストールの説明でした。
最後に、mysql-connector-pythonの動作確認を行います。

mysql-connector-pythonの動作確認

シンプルな動作確認用のコードを用意しました。

import mysql.connector

# コネクション作成
conn = mysql.connector.connect(
    host='サーバーのIP',
    port='3306',
    user='DBユーザー',
    password='パスワード',
    database='データベース名'
)

# 接続状況確認
print(conn.is_connected())

# カーソル作成
cur = conn.cursor()

# 1件取得
cur.execute("select version()")
print(cur.fetchone())

# DB操作終了
cur.close()

上記を実行すると、次の結果が得られます。
もちろん、接続が上手くいった場合です。