Apache設定ファイルの場所(パス)【Ubuntu・apt】

Apache設定ファイルの場所(パス)【Ubuntu・apt】 サーバー

「Apacheの設定ファイルの場所がわからない・・・」
「Apacheのデフォルト設定が間違っているのでは・・・」

このような場合には、この記事の内容が参考となります。
この記事では、Apacheの設定ファイルのパスについて解説しています。

本記事の内容

  • Linuxの設定ファイルのパス問題
  • UbuntuにおけるApacheの設定ファイル

それでは、上記に沿って解説していきます。

Linuxの設定ファイルのパス問題

Linuxの作業では、設定ファイルの場所問題があります。
設定ファイルの場所が、検索した記事通りではないという問題です。

この問題が発生するのは、次の原因が考えられます。

  • インストール方法の違い
  • ディストリビューションの違い
  • ソフトウェアバージョンの違い

これらの組み合わせにより、さらに問題が複雑になります。
しかし、昔と比べて状況はかなり改善されています。

それぞれに関して、下記で説明します

インストール方法の違い

インストール方法は、ほぼ統一化されてきました。
現在では、aptやyumでのインストールがほぼ主流です。

昔は、ソースコードをビルドしてという方法もそれなりにありました。
もちろん、今でも存在はしていますが、その数はかなり減っています。

その代わりに、Dockerによるインストールが利用されるようになっています。

ディストリビューションの違い

ディストリビューションは、大きく次の系統に分かれます。

  • Debian系
  • Red Hat系
  • Slackware系
  • 独立系

そして、現在ではDebian系が最大勢力になりつつあると感じます。
と言っても、Ubuntuがそのほとんどを占めるとは思いますけどね。

Red Hat系に言及するなら、代表格であるCentOSがプロジェクト終了しました。
ただ、そのクローンであるRocky Linuxが新たに公開されています。
あと、AWS上のLinuxはRed Hat系のようです。

他にもたくさんのディストリビューションが、存在しています。

ソフトウェアバージョンの違い

バージョンアップに伴い、設定ファイルの場所が変更されることがあります。
特に2系が3系に変わったなどのメジャーバージョンの場合に多いです。

まとめ

設定ファイルのパス問題の原因を確認してきました。
嫌になりそうですが、これでもかなりマシになっています。

ただ、まだまだ設定ファイルのパス問題は存在しています。

以上、Linuxの設定ファイルのパス問題を説明しました。
次は、UbuntuにおけるApacheの設定ファイルについて説明します。

UbuntuにおけるApacheの設定ファイル

Ubuntuと書いていますが、Debianと読み替えても問題ありません。
ここでは、UbuntuにおけるApacheの設定ファイルについて説明します。

設定ファイルの場所を一撃で確認する方法が、存在しています。
前提条件としては、aptでApacheをインストールしていることです。

Apacheは、別に最新バージョンでなくても構いません。
2系であれば、おそらく問題ないでしょう。

具体的に言うと、以下のコマンドが動くならOK。

$ apache2ctl -v
Server version: Apache/2.4.46 (Ubuntu)
Server built:   2021-06-17T17:45:11

上記コマンドが動くなら、以下のコマンドを実行してください。

apache2ctl -t -D DUMP_INCLUDES

実行した結果は、以下。
ただし、次の点には注意してください。
「*-enabled/以下のファイルの実体は、*-available/以下に存在している」

$ apache2ctl -t -D DUMP_INCLUDES
Included configuration files:
  (*) /etc/apache2/apache2.conf
    (146) /etc/apache2/mods-enabled/access_compat.load
    (146) /etc/apache2/mods-enabled/alias.load
〜
    (150) /etc/apache2/ports.conf
〜
    (222) /etc/apache2/conf-enabled/security.conf
    (222) /etc/apache2/conf-enabled/serve-cgi-bin.conf
    (225) /etc/apache2/sites-enabled/000-default.conf

この表示は、「/etc/apache2/apache2.conf」が設定ファイルの親玉だと表わしています。
そして、その親玉ファイルの中で各設定ファイルを読み込んでいることを意味しています。

各設定ファイルの前の数字は、行数です。
「/etc/apache2/apache2.conf」の225行目で「000-default.conf」を読み込んでいます。

この依存関係を理解することは、重要なポイントになります。
「apache2.conf」には記載がないが、「security.conf」には記載がある場合があります。

この辺を理解しておかないと、デフォルト値について混乱してしまいます。
「apache2.conf」上のディレクティブの有無だけで、デフォルトの設定を判断しがちです。

とにかく、UbuntuにおけるApacheの設定ファイルはもう大丈夫でしょう。
設定ファイルのパス問題は、クリアできているということです。

以上、UbuntuにおけるApacheの設定ファイルを説明しました。

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