先日、Reddit の r/FlutterDev に投稿された開発体験談が大きな話題を呼んでいます。
フィットネスとゲームを組み合わせたアイデアから始まり、ユーザー数2万人を超えて月収1400万円規模まで成長した興味深い事例です。
開発の始まり
開発者は、フィットネスとゲームを組み合わせた新しい体験の創造を目指しました。
そして、最初の開発ツールとしてUnityを選択します。
しかし、歩数計のデータ取得やUIの実装に大きな壁が立ちはだかりました。
そんな中で出会ったのがFlutterでした。
Flutterを使用することで状況は一変します。
なんと、わずか1日でUnityで苦労していた機能を実装できたのです。
特に革新的だったのは、ホットリロード機能でした。
コードの変更がリアルタイムで反映されるため、開発効率が劇的に向上したのです。
成長への軌跡
クローズドベータテストは752人のユーザーからスタートしました。
そして1年後、その数は2万4千人を超えるまでに成長しました。
この急成長の背景には、コミュニティとの密接なコミュニケーションがありました。
開発者は定期的にブログを投稿し、ユーザーからのフィードバックに迅速に対応しました。
この姿勢が、強い信頼関係の構築につながったのです。
技術的な挑戦
ゲームの開発では、スケーラビリティが大きな課題となりました。
予想を超える成長により、ゲームエンジンの大規模な改修が必要になったのです。
開発チームは次の対策を実施しました。
- ゲームエンジンのマルチスレッド化
- アーキテクチャのステートレス化
- パフォーマンスの最適化
また、コメント欄で議論された不正対策も重要でした。
歩数データの改ざんを防ぐため、複数の対策を組み合わせたシステムを構築しています。
ビジネスの現実
ゲーム開発には、技術以外の課題も山積みでした。
具体的には、以下。
- カスタマーサポートの運営
- マーケティング戦略の立案
- 法務や会計の管理
- フィンランドの規制への対応
収益面では、月間約1400万円の収入があります。
しかし、チーム4人分の人件費やオフィス費用、サーバー運用費などで、支出も相応に発生しているのが現状です。
展望
現在はクローズドベータテストの段階です。
今後は、誰でもゲームをダウンロードできるオープンベータテストを目指しています。
また、Flutterのゲーム開発コミュニティへの貢献も重要な目標です。
ImpellerやGPU対応など、新機能の登場により、ゲーム開発の可能性はさらに広がるでしょう。
まとめ
この開発体験談は、Flutterによるゲーム開発の可能性を示す貴重な事例です。
適切な技術選択とコミュニティとの関係構築があれば、大規模なゲーム開発も決して夢ではありません。
この成功事例は、Flutterのゲーム開発における可能性を示す重要な指標となるはずです。
