「作成した画像のプロンプトを忘れてしまった・・・」
「Civitai上で投稿されている画像のプロンプトを知りたい・・・」
このような場合には、PNG Infoがオススメです。
この記事では、PNG Infoを用いて画像の生成情報を取得する方法を解説しています。
本記事の内容
- PNG Infoとは?
- PNG Infoの利用方法
- 【活用例】Civitai上のユーザー投稿画像からプロンプトを取得する
それでは、上記に沿って解説していきます。
PNG Infoとは?
PNG Infoとは、Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111版)の一機能のことです。
「PNG Info」タブから利用することができます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/03/d0e531732a2e857b0c939719b2da4022.jpg)
画像をアップロードすると、「parameters」が表示されます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/03/b79c105e9d5210d066091225e8859f06.jpg)
「parameters」とは、画像生成時の情報になります。
- プロンプト
- Negative prompt
- Steps
- Sampler
- CFG scale
- Seed
- Size
- Model hash
- Model
この情報があれば、同じ画像を生成することが可能です。
そして、この情報はweb UIで生成した画像に含まれています。
そのため、画像さえあればプロンプトなどを別途保存する必要がありません。
その意味では、PNG Infoはとても便利な機能と言えます。
また、もう一つPNG Infoには便利な利用方法があります。
それは、他者が作成した画像の情報を知るために利用できます。
例えば、プロンプトを含む画像生成の情報を知ることが可能です。
web UIで生成したそのままの状態であれば、その画像からプロンプトを取得できます。
ただし、その後に画像編集ツールなどで編集すれば内容は変わってしまいます。
次の情報を持つ画像は、最後にAdobe Photoshop 23.0で編集したことがわかります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/03/1771ec8504a780bebf5f542ece364267.jpg)
編集日時も保存されています。
この場合は、web UIによる情報は上書きされていることになります。
このように、PNG Infoでは画像のメタデータを確認することが可能です。
以上、PNG Infoについて説明しました。
次は、PNG Infoの利用方法を説明します。
PNG Infoの利用方法
PNG Infoの利用方法は、簡単です。
すでに述べたように、画像をアップロードするだけになります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/03/99108ac1052237dd8d7ecbe8df179fdc.jpg)
この状況で、4つのボタンを押すことが可能です。
ボタンをクリックして、該当する機能を開きます。
その際、表示している画像生成情報をそのままコピーします。
「txt2img」の場合であれば、そのまま同じ画像を生成することができるのです。
ただし、画像生成情報が変更されている場合は何も起きません。
最後にAdobe Photoshop 23.0で加工したような画像では、無意味だということです。
なお、モデルの選択までは自動で変更してくれません。
そのため、モデルは自分で選択する必要があります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/03/image.png)
あと、画像生成時に情報を保存したくない場合があるかもしれません。
そのような場合には、「Settings」で設定を変更できます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/03/image-1.png)
「Settings」を開いた画面内で以下の設定を確認できます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/03/image-2.png)
これのチェックを外して、次のボタンをクリックします。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/03/image-3.png)
これで画像に画像生成情報が保存されなくなります。
以上、PNG Infoの利用方法を説明しました。
次は、PNG Infoの活用例を説明します。
【活用例】Civitai上のユーザー投稿画像からプロンプトを取得する
Civitaiでは、多くのユーザー投稿画像が存在しています。
そして、これらには次のようなアイコンが表示されていることが多いです。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/03/image-4.png)
このアイコンをクリックすると、画像生成の情報を確認できます。
例えば、次のような情報です。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/03/image-5.png)
これは、まさに「PNG Info」で出力できる情報そのものです。
この情報が公開されているからこそ、Civitaiが人気サイトになっているのでしょう。
しかし、中にはアイコンが非表示のユーザー投稿画像があります。
例えば、次のユーザー投稿画像です。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/03/image-6.png)
このような場合でも、あきらめるのはまだ早いと言えます。
まずは、「PNG Info」を試してみましょう。
上手くいけば、次のように生成情報が取得できることがあります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/03/5d3945c56f5f21edfd0c3829ccfa8093.jpg)
と言っても、大抵のユーザー投稿画像自体にはプロンプト情報は保存されていません。
なぜなら、ほとんどの画像が何らかのツールで加工しているからです。
PNGからJPGに変換しただけでも、プロンプト情報は失われます。
最もよく見るのは、「photoshop」と記載されたモノになります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/03/image-7.png)
次に多いのは、情報がクリアされているケースです。
意図的に削除しているのか、加工ツールが削除しているのはわかりません。
この調査の過程で、珍しい出力を見つけました。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/03/0a71c3abf4644e8a2ede350ef2168fb7.jpg)
プロンプトは残されています。
しかし、明らかに形式がおかしいです。
これは、「Draw Things」というツールで生成した画像になるのでしょう。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/03/image.jpg)
追記 2023年10月31日
Draw Thingsの画像も対象にできるツールについて以下で説明しています。
以上、PNG Infoの活用例を説明しました。