Elasticsearchの開発元が、ライブラリを公開しています。
elasticsearchというパッケージ名です。
大文字が小文字に変わっただけの名になります。
この記事では、elasticsearchのインストールを中心に解説します。
本記事の内容
- elasticsearchとは?
- elasticsearchのシステム要件
- elasticsearchのインストール
- elasticsearchの動作確認
それでは、上記に沿って解説していきます。
elasticsearchとは?
elasticsearchとは、Elasticsearchの公式ローレベルクライアントです。
ここでのローレベルとは、プログラムレベルということでしょう。
そして、elasticsearchはPythonライブラリとして公開されています。
公式ということで、安心して利用することができます。
放置されたままのライブラリが、多いですからね。
公式ということもあり、ドキュメントも常時更新されています。
elasticsearchの公式ドキュメント
https://elasticsearch-py.readthedocs.io/
以上、elasticsearchについて説明しました。
次は、elasticsearchのシステム要件を確認します。
elasticsearchのシステム要件
現時点(2021年6月)でのelasticsearchの最新バージョンは、7.13.1となります。
この最新バージョンは、2021年6月3日にリリースされています。
elasticsearchのシステム要件は、以下の3つを確認しましょう。
- サポートOS
- Pythonのバージョン
- Elasticsearchのバージョン
サポートOS
サポートOSに関しては、以下を含むクロスプラットフォーム対応となります。
- Windows
- macOS
- Linux
Pythonが動くなら、どんなOSでも問題なさそうです。
Pythonのバージョン
サポート対象となるPythonのバージョンは以下。
- Python 2.7
- Python 3.4
- Python 3.5
- Python 3.6
- Python 3.7
- Python 3.8
- Python 3.9
これまた、かなり広い範囲に対応しています。
個人的には、古いバージョンは切り捨てるべきだと思います。
互換性を維持するために、不要なコードも多いはずです。
Pythonには、公式開発サイクルが存在しています。
現在の公式開発サイクルは、以下。
バージョン | リリース日 | サポート期限 |
3.6 | 2016年12月23日 | 2021年12月 |
3.7 | 2018年6月27日 | 2023年6月 |
3.8 | 2019年10月14日 | 2024年10月 |
3.9 | 2020年10月5日 | 2025年10月 |
この公式開発サイクルに準じていれば、ライブラリとして十分です。
それを基準とすれば、Python 3.6以降へのサポートで問題ありません。
Elasticsearchのバージョン
Elasticsearchのバージョンには、注意です。
基本的には、同じメジャーバージョンを使わないといけません。
Elasticsearch 7系であれば、elasticsearchも7系ということです。
Elasticsearchのリリースに合わせて、elasticsearchもリリースされています。
したがって、バージョンは合わせた方がいいでしょう。
Elasticsearch自体のインストールは、次の記事で解説しています。
今回は、Elasticsearch 7.13.1をインストール済み。
よって、同じバージョンのelasticsearch 7.13.1をインストールします。
以上、elasticsearchのシステム要件についての説明でした。
次は、elasticsearchをインストールします。
elasticsearchのインストール
最初に、現状のインストール済みパッケージを確認しておきます。
>pip list Package Version ---------- ------- pip 21.1.2 setuptools 57.0.0
次にするべきことは、pipとsetuptoolsの更新です。
pipコマンドを使う場合、常に以下のコマンドを実行しておきましょう。
python -m pip install --upgrade pip setuptools
では、elasticsearchのインストールです。
elasticsearchのインストールは、以下のコマンドとなります。
pip install elasticsearch
インストールは、すぐに終わります。
では、どんなパッケージがインストールされたのかを確認しましょう。
>pip list Package Version ------------- --------- certifi 2021.5.30 elasticsearch 7.13.1 pip 21.1.2 setuptools 57.0.0 urllib3 1.26.5
それほど依存関係のあるパッケージは、多くありません。
比較的容易に様々な環境にインストールできるでしょう。
以上、elasticsearchのインストールについての説明でした。
最後は、elasticsearchの動作確認を行います。
elasticsearchの動作確認
elasticsearchの動作確認を行いましょう。
動作確認は、次のコードで行います。
from elasticsearch import Elasticsearch # Elasticsearch接続 es = Elasticsearch("http://localhost:9200/") # データ登録 es.index(index="test", doc_type='_doc', id=1, body={"key": "100", "value": "elasticsearchのテスト"}) # データ取得 res = es.get(index="test", doc_type='_doc', id=1)['_source'] print(res) # 接続を閉じる es.close()
処理は、コメントに書いた通りです。
上記コードを実行した結果は、以下。
{'key': '100', 'value': 'elasticsearchのテスト'}
上記のような結果が表示されれば、動作確認はOKです。
なお、上記はElasticsearchがインストールされたサーバー上で実行しています。
以上、elasticsearchの動作確認についての説明でした。