SD 1.5ベースの最後の名作、そしてSDXL 1.0での新たな可能性へ

SD 1.5ベースの最後の名作、そしてSDXL 1.0での新たな可能性へ 画像生成

「SD 1.5ベースのモデルの中には、本当にリアルに人物を表現するモデルがある」
「SD 1.5ベースのモデルは、今後は消えていくだけの運命なのか?」

このような場合には、この記事の内容が参考になります。
この記事では、SD 1.5ベースのepiCPhotoGasmの活用方法を解説しています。

本記事の内容

  • epiCPhotoGasmとは?
  • epiCPhotoGasmの動作確認
  • SDXL 1.0におけるepiCPhotoGasmの新たな可能性

それでは、上記に沿って解説していきます。

epiCPhotoGasmとは?

epiCPhotoGasm - Z - Universal | Stable Diffusion Checkpoint | Civitai
Welcome to epiCPhotoGasm This Model is highly tuned for Photorealism with the tiniest amount of exessive prompting needed to shine. All Showcase im...

epiCPhotoGasmとは、写真のリアルさを追求したモデルになります。
さまざまな民族や年齢層の人物のデータが、多く学習されているということです。

そして、プロンプトはシンプルなモノが推奨されています。
「masterpiece, photorealistic, 4k, 8k, super realistic, realism」
このような強調ワードは不要ということです。

そんなepiCPhotoGasmは、SD 1.5ベースのモデルです。
それでも、次のような画像を生成可能となっています。

おそらく、このepiCPhotoGasmがSD 1.5ベースの最後の名作なのではないでしょうか?

このモデルの開発者の方は、epiCRealismの開発者でもあります。

epiCRealismは、今後の更新はないと記載されています。

同じように、epiCPhotoGasmも更新されることはないと想定されます。
なぜなら、2023年10月28日にリリースされたバージョンが「Z」だからです。

さすがに、今後はSDXL 1.0ベースのモデルの開発に進むのではないでしょうか。
そのことからも、このバージョンZのモデルがSD 1.5ベースの最後の名作だと言えるのです。

以上、epiCPhotoGasmについて説明しました。
次は、epiCPhotoGasmの利用方法を説明します。

epiCPhotoGasmの動作確認

AUTOMATIC1111版web UIで動作を確認します。

まずは、モデルを読み込みます。

次の画像を参考にします。
https://civitai.com/images/3205247

アップスケーラー以外は、同じ条件です。

そうしてできた画像は、以下。

SD 1.5ベースでは、頑張った方だと思います。

以上、epiCPhotoGasmの動作確認を説明しました。
次は、SDXL 1.0におけるepiCPhotoGasmの新たな可能性を説明します。

SDXL 1.0におけるepiCPhotoGasmの新たな可能性

SD 1.5ベースにおいて、epiCPhotoGasmは優秀なモデルに違いはありません。
しかし、SDXL 1.0ベースでの画像生成に慣れた人には物足りないでしょう。

例えば、上記の記事のJuggernaut XLを用いると次のような画像を生成できます。

これだけでも十分と言えば十分です。
しかし、ここでepiCPhotoGasmを利用するとどうなるでしょうか?

意味不明かもしれませんが、とりあえず以下をご覧ください。

若干、雰囲気が変わったと思いませんか?
これは、次の記事で説明している技術を用いています。

Juggernaut XLでは、もともと白人をかなり学習しています。
そのため、epiCPhotoGasmを利用する効果はそれほど得られません。

しかし、日本人の場合だとepiCPhotoGasmの恩恵を受けることができます。
左はJuggernaut XL、右はJuggernaut XL + epiCPhotoGasmで生成した画像です。

Juggernaut XLだけでも日本人をかなり綺麗に表現できています。
そこにepiCPhotoGasmを加えると、さらに日本人が好む日本人になります。

このようにSD 1.5ベースのepiCPhotoGasmは、SDXL 1.0においてもまだまだ活躍できるのです。

以上、SDXL 1.0におけるepiCPhotoGasmの新たな可能性を説明しました。

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