Spotify APIを簡単に利用できるSpotipyのインストール

Spotify APIを簡単に利用できるSpotipyのインストール プログラミング

「楽曲をデータの面から分析したい」
「Spotifyのデータを自動的に収集したい」
「Spotify Web APIを簡単に利用したい」

このような場合には、Spotipyがオススメです。
この記事では、Spotify APIを簡単に利用できるSpotipyについて解説しています。

本記事の内容

  • Spotipyとは?
  • Spotipyのシステム要件
  • Spotipyのインストール
  • Spotipyの動作確認

それでは、上記に沿って解説していきます。

Spotipyとは?

Spotipyとは、Spotify Web API用の軽量なPythonライブラリです。
Spotipyを使えば、Spotifyが提供する全ての音楽データにフルアクセスできます。

具体的には、できることは次のSpotify Web APIのドキュメントをご覧ください。
Spotipyでは、重要な機能にはほぼ対応しているでしょう。

Spotify Web APIの公式ドキュメント
https://developer.spotify.com/documentation/web-api/reference/

Spotify Web APIは、そのままでは利用するのが不便なところがあります。
その不便なところをSpotipyが解消している形です。

2022年7月末現在におけるGitHUb上でのSpotipyの評価は、以下となります。

Spotipyが、支持・評価を受けていることを確認できます。

以上、Spotipyについて説明しました。
次は、Spotipyのシステム要件を説明します。

Spotipyのシステム要件

現時点(2022年7月)でのSpotipyの最新バージョンは、2.20.0となります。
この最新バージョンは、2022年6月19日にリリースされています。

サポートOSに関しては、以下を含むクロスプラットフォーム対応です。

  • Windows
  • macOS
  • Linux

サポート対象となるPythonのバージョンは、明示されていません。
どんなバージョンでも動くということかもしれません。

ここでは、以下のPython公式開発サイクルに準拠したバージョンを推奨しておきます。

バージョンリリース日サポート期限
3.62016年12月23日2021年12月23日
3.72018年6月27日2023年6月27日
3.82019年10月14日2024年10月
3.92020年10月5日2025年10月
3.102021年10月4日2026年10月

つまり、Python 3.7以降ということです。
まとめると、Spotipyのシステム要件はPython 3.7以降であればOKと言えます。

以上、Spotipyのシステム要件を説明しました。
次は、Spotipyのインストールを説明します。

Spotipyのインストール

検証は、次のバージョンのPythonで行います。

$ python -V
Python 3.10.2

Spotipyのインストールの際は、Pythonの仮想環境を利用することを推奨します。
理由は、Spotipyが依存するパッケージ数が多いからです。

Python仮想環境については、次の記事で解説しています。

まずは、現状のインストール済みパッケージを確認しておきます。

$ pip list
Package    Version
---------- -------
pip        22.2
setuptools 63.2.0
wheel      0.36.2

次にするべきことは、pipとsetuptoolsの更新です。
pipコマンドを使う場合、常に以下のコマンドを実行しておきましょう。

python -m pip install --upgrade pip setuptools

では、Spotipyのインストールです。
Spotipyのインストールは、以下のコマンドとなります。

pip install spotipy

Spotipyのインストールには、少し時間がかかります。
終了したら、どんなパッケージがインストールされたのかを確認します。

$ pip list
Package            Version
------------------ ---------
async-timeout      4.0.2
certifi            2022.6.15
charset-normalizer 2.1.0
Deprecated         1.2.13
idna               3.3
packaging          21.3
pip                22.2
pyparsing          3.0.9
redis              4.3.4
requests           2.28.1
setuptools         63.2.0
six                1.16.0
spotipy            2.20.0
urllib3            1.26.10
wheel              0.36.2
wrapt              1.14.1

Spotipyが多くのパッケージに依存していることを確認できます。
だからこそ、Python仮想環境の利用を推奨しています。

以上、Spotipyのインストールを説明しました。
次は、Spotipyの動作確認を説明します。

Spotipyの動作確認

Spotipyの動作確認には、Spotify Web APIの認証情報が必要です。
Spotify Web APIにおける認証情報については、次の記事で説明しています。

上記記事を参考にして、次の情報を用意します。

  • Client ID
  • Client Secret

これらの認証情報を利用して、次のコードを実行します。
動作としては、Spotifyでキーワード検索を行います。

import spotipy
from spotipy.oauth2 import SpotifyClientCredentials

client_id = '取得したClient ID'
client_secret = '取得したClient Secret'

sp = spotipy.Spotify(auth_manager=SpotifyClientCredentials(client_id=client_id, client_secret=client_secret))

keyword = '115万キロのフィルム'

results = sp.search(q=keyword, limit=10, market="JP")
for idx, track in enumerate(results['tracks']['items']):
    print(idx + 1, track['name'])

上記コードを実行した結果は、以下。

1 115万キロのフィルム
2 115万キロのフィルム - LIVE
3 115万キロのフィルム
4 115万キロのフィルム(ONLINE LIVE 2020 - Arena Travelers -) - Live
5 115万キロのフィルム
6 115万キロのフィルム feat.こぴ
7 115万キロのフィルム - Cover
8 115万キロのフィルム - Piano Cover
9 115万キロのフィルム (ピアノ)
10 115万キロのフィルム - Cover ver.

上記結果とかなり近い結果が、次の検索結果となります。

Spotipyの動作確認として、これで十分でしょう。
以上、Spotipyの動作確認を説明しました。

タイトルとURLをコピーしました