地図を描くオープンソースに、GMTがあります。
GMTを使えば、凝った地図・グラフを作成できます。
本記事の内容
- GMT6とは?
- GMT6のダウンロード
- GMT6のインストール
- GMT6の動作確認
それでは、上記に沿って解説していきます。
GMT6とは?
GMTとは、Generic Mapping Toolsの略称となります。
名前からわかるように、地図を描画するソフトウェアです。
GMT自体は、CUIと言えます。
コマンドラインツールということです。
GMTに対応したGUIが、サードパーティーなどにより開発されています。
また、単純に地図を描くだけではなく、地図上にデータをマッピングできます。
次のようなグラフや地図を作成することが可能です。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/08/20210730084034.png)
サポートOSに関しては、以下を含むクロスプラットフォーム対応となります。
- Windows
- macOS
- Linux
そして、GMTは歴史が長いです。
30年以上の歴史があります。
その間に改良を重ねて、現在ではGMT6ということです。
なお、GMTの利用者の大部分は地球科学者ということです。
でも、GMTは他の分野でも十分に使えるでしょう。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/08/600px-MacedonEmpire.jpg)
上の地図は、「アレクサンドロス3世時代のマケドニア王国」を表しています。
もちろん、GMTで作成されています。
これを見ると、GMTは歴史の分野でも活躍できそうですね。
以上、GMT6についての説明でした。
次は、GMT6のダウンロードを確認します。
GMT6のダウンロード
GMTダウンロードページ
https://www.generic-mapping-tools.org/download/
上記ページにアクセス。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/08/20210730075500.png)
現時点(2021年8月)では、GMT 6.2.0が最新版となります。
おススメでもあるので、GMT 6.2.0をクリック。
クリックすると、GitHubページに遷移します。
今回は、Windows(64bit)へのインストールであるため以下を選択。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/08/20210730075739.png)
該当するファイルをダウンロードします。
ダウンロードは自体は、それほど時間がかかりません。
ダウンロードしたファイルは、gmt-6.2.0-win64.exeというファイル名で保存されています。
以上、GMT6のダウンロードを説明しました。
次は、GMT6をインストールしていきます。
GMT6のインストール
GMT6をインストールを説明していきます。
先に言っておきます。
基本的には、何も変更せずにインストールします。
デフォルト設定のままということです。
では、インストールを始めましょう。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/08/20210730080012.png)
まずは、ダウンロードしたファイルを実行します。
セットアップの開始画面が表示されます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/08/20210730074231.png)
「次へ」ボタンをクリック。
そうすると、パスに関する設定が表示されます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/08/20210730074508.png)
「Add GMT to the system PATH for all users」が選択された状態です。
そのまま「次へ」ボタンをクリック。
GMT6のインストール先の選択画面となります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/08/20210730074526.png)
よほどのこだわりがない限りはデフォルトのままでOK。
「次へ」ボタンをクリック。
スタートメニューやショートカットの選択画面です。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/08/20210730074539.png)
デフォルトのまま「次へ」ボタンをクリック。
コンポーネントの選択画面に切り替わります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/08/20210730074555.png)
ここもデフォルトのままでOK。
「インストール」ボタンをクリック。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/08/20210730074606.png)
処理が開始されます。
処理が完了すると、「次へ」ボタンがクリックできるようになります。
そのボタンをクリックすると、セットアップの完了画面が表示されます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/08/20210730074656.png)
「完了」ボタンをクリックして画面を閉じます。
以上、GMT6のインストールを説明しました。
最後に、GMT6の動作確認を行います。
GMT6の動作確認
GMT6の動作確認を行います。
まず、PowerShellかコマンドプロンプトのどちらかを起動します。
起動したら、「gmt」と入力して実行。
>gmt GMT - The Generic Mapping Tools, Version 6.2.0 [64-bit] [MP] [16 cores] (c) 1991-2021 The GMT Team (https://www.generic-mapping-tools.org/team.html). Supported in part by the US National Science Foundation (http://www.nsf.gov/) and volunteers from around the world. GMT is distributed under the GNU LGPL License (http://www.gnu.org/licenses/lgpl.html). Dependencies: netCDF, GDAL, PCRE, FFTW, LAPACK, ZLIB, Ghostscript, GraphicsMagick, FFmpeg. usage: gmt [options] gmt <module name> [<module-options>] options: --help List descriptions of available GMT modules. --new-script[=L] Write GMT modern mode script template to stdout. Optionally specify bash|csh|batch [Default is current shell]. --new-glue=name Write C code for external supplements to glue them to GMT. --show-bindir Show directory with GMT executables. --show-citation Show the most recent citation for GMT. --show-classic Show all classic module names. --show-classic-core Show all classic module names (core only). --show-cores Show number of available cores. --show-datadir Show directory/ies with user data. --show-dataserver Show URL of the remote GMT data server. --show-doi Show the DOI for the current release. --show-library Show path of the shared GMT library. --show-modules Show all modern module names. --show-modules-core Show all modern module names (core only). --show-plugindir Show directory for plug-ins. --show-sharedir Show directory for shared GMT resources. --show-userdir Show full path of user's ~/.gmt dir --version Print GMT version number.
実行すると、上記のような画面が表示されます。
この結果より、GMT6が適切にインストールできたことが確認できます。
あと、ついでに以下のコマンドも確認しておきましょう。
(※32bit版なら、gswin32c)
>gswin64c --version 9.54.0
インストールの際に、コンポーネントの選択で「GHOSTSCRIPT」にチェックを入れました。
PythonからGMTを利用する場合にも、これらのコマンドが動くことが要件となります。
以上、GMT6の動作確認の説明でした。