「Node.jsでパッケージ管理を行いたい」
「Node.js製のシステムのインストール時にYarnが必要となっている」
「npm以外のパッケージマネージャーを探している」
このような場合には、Yarnがオススメです。
この記事では、最新版Yarnのインストール方法を解説しています。
本記事の内容
- Yarnとは?
- Yarnのインストール
- 最新版Yarnの利用
それでは、上記に沿って解説していきます。
Yarnとは?
Yarnは、Node.js上で動作するパッケージマネージャーです。
同じようなものとして、npmが存在しています。
それぞれで特徴はあり、メリット・デメリットはあるでしょう。
しかし、個人的には使いやすい方を使えばいいと思います。
そもそも、必要ならばnpmとyarnの二刀流もありでしょう。
所詮は、便利ツールです。
便利になるなら、どんな使い方でも構わないと考えています。
もちろん、プロジェクトや組織毎に決まりはあるでしょう。
その場合は、その決まりに従うことになります。
ここで、Yarnが主張している特徴を挙げておきます。
- プラグイン対応
- Node以外の言語サポート
- Windows、Linux、macOSでの動作保証
- API対応
- TypeScript製
Node以外の言語対応は、なかなか新鮮です。
でも、それぞれの言語には専用のパッケージマネージャーが用意されています。
個人的には、その専用のモノを利用しますけどね。
以上、Yarnについての説明でした。
次は、Yarnのインストールを説明します。
Yarnのインストール
Yarnのインストールは、以下の手順を踏む必要があります。
Yarnのインストール方法は、Node.jsのバージョンによって異なります。
Node.jsのバージョンは以下のコマンドで確認できます。
$ node -v v17.4.0
インストール方法は、次のように分かれます。
- Node.js <16.10
- Node.js >=16.10
いずれの方法でも、Corepackが必要です。
Corepackにより、Yarnは管理されています。
そして、そのCorepackのインストール方法が異なるのです。
Node.js <16.10の場合
npm i -g corepack
パッケージとして、Corepackをインストールします。
Node.js >=16.10の場合
corepack enable
Node.jsのインストール時に、Corepackも同時にインストール済みです。
バイナリが同包されています。
ただ、それがデフォルトでは有効ではありません。
そのため、無効から有効にしています。
なお、次のようなエラーが出る場合があります。
$ corepack enable Internal Error: EACCES: permission denied, symlink '../lib/node_modules/corepack/dist/pnpm.js' -> '/usr/bin/pnpm' Error: EACCES: permission denied, symlink '../lib/node_modules/corepack/dist/pnpm.js' -> '/usr/bin/pnpm'
その場合は、次のように「sudo」をつけましょう。
$ sudo corepack enable
ここまで終われば、もうyarnコマンドは動きます。
つまり、Corepackが有効であればYarnは動くということです。
試しに次のコマンドを実行してみましょう。
$ yarn -v 1.22.15
yarnコマンドが有効であることを確認できました。
なお、yarn 1.22.15は2021年9月30日にリリースされています。
以上、Yarnのインストールを説明しました。
次は、最新版Yarnを利用してみましょう。
最新版Yarnの利用
インストール(有効化)したYarnのバージョンは、1.22.15でした。
そして、Yarnにはv1系、v2系、v3系と存在しています。
Yarnには、各バージョンのYarnを設定する機能が用意されています。
ただし、その範囲はプロジェクト単位となります。
例えば、あるプロジェクトを開発することになったとします。
そして、そこでは最新バージョンのYarnを利用することになりました。
そのときには、次のコマンドを実行します。
(該当プロジェクト内)
$ yarn set version stable ➤ YN0000: Retrieving https://repo.yarnpkg.com/3.1.1/packages/yarnpkg-cli/bin/yarn.js ➤ YN0000: Saving the new release in .yarn/releases/yarn-3.1.1.cjs ➤ YN0000: Done in 0s 517ms
最新の安定版バージョンが、インストールされました。
では、バージョンを確認します。
$ yarn -v 3.1.1
2022年1月時点では、3.1.1がYarnの最新となっています。
他には、次のコマンドが利用可能です。
yarn set version latest yarn set version canary yarn set version classic yarn set version 3.x yarn set version 2.0.0-rc.30 yarn set version 1.22.1
上記のように、様々なバージョンを利用できます。
Yarnが一つあれば、古いのから最新のまでどんなYarnでも扱えるということです。
以上、最新版Yarnの利用についての説明でした。