いきなりですが、質問です。
「ホームランを最も打ちやすい球種は何でしょうか?」
この記事では、この質問に回答を示します。
単なる個人の主観ではなく、データに基づいて事実を提示します。
本記事の内容
- ホームランを打ちやすい球種【円グラフ】
- データの信憑性
- ホームランを打ちやすい球種の詳細【表】
- ホームランを打ちやすい球種に関するまとめ
それでは、上記に沿って解説していきます。
ホームランを打ちやすい球種
結論から言いましょう。
ずばり、ストレートです。
ホームランになる球種の比率は、以下です。
ストレートが、半分以上という結果です。
上位3つは、以下となっています。
- ストレート
- スライダー
- カットボール
この3つの球種は、どちらかと言えばストレート系ですよね。
ここで言うストレート系とは、球速が速いという意味です。
この結果より、一つの仮説が浮かび上がります。
「球速が速ければ、ホームランになりやすい」
反発力とか、いろいろとあるのでしょうかね。
それとも、単純に確率の問題かもしれません。
確率の問題とは、投球数に締める割合が単純に高いというだけのことです。
これに関しては、また別途分析するつもりです。
ストレートやスライダーは、高い確率で投げてそうですからね。
これは、あくまでイメージの話です。
途中で仮説も出ましたが、ここで最も言いたいことは次のことになります。
「ホームランを最も打ちやすい球種は何でしょうか?」に対する回答です。
答えは、「ストレート」です。
どうでしたか?
予想は、当たりましたか?
個人的には、「ストレート」という回答は当たりました。
でも、それが50%を超えることは想定外でした。
データの信憑性
何かモヤモヤを抱きませんか?
「この円グラフ(の元データ)は、本当に正しいのか?」
このように感じませんか?
私自身が、他者のブログを見ていたらそのように感じるでしょう。
結論は結論で重要です。
今回のように「ストレートが50%以上」というのであれば、重要な上に面白いです。
私自身も自分で分析しながら、楽しかったぐらいなので。
でも、それ以上に重要なことは、結論を導き出すために用いたデータだと思います。
元データが誤ったデータであれば、結論も誤ったモノになるでしょう。
そして、その誤った結論を見た人も誤ったことを理解したことになります。
だからこそ、元データはとても重要なのです。
すべての起源となりますからね。
では、元データの重要性についてはここまでにしましょう。
ここからは、元データについて説明しておきます。
元データは、Yahooスポーツのプロ野球一球速報です。
ここの配球データをスクレイピングで取得しました。
https://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2020100206/score?index=0110100
期間は、2020年06月19日~2020年10月09日となります。
この期間の全試合を対象としています。
投球数は、171,837球です。
そのうち、ホームランは1,078本となります。
ただし、全データの検証はしていません。
よって、すべての投球(ホームラン)を取得できたかどうかはわかりません。
もしかしたら、投球数やホームラン数に誤差はあるかもしれないです。
でも、そこまで大きな誤差はないとは思います。
サンプリングチェックでは異常はありませんでした。
以上、データの信憑性について説明しました。
ホームランを打ちやすい球種の詳細【表】
円グラフに対する、モヤモヤは消えたのではないでしょうか?
データの鮮度(質に含める場合もある)、質、量も示しました。
- データの鮮度(2020年)
- データの質(プロ野球)
- データの量(171,837球、1,078本塁打)
2019年以前のデータも欲しかったのですが、取れませんでした。
理由は、Yahooが表示させないようにしているからです。
ページ自体が存在しません。
さて、ここでは円グラフ以上に細かいデータを表示します。
円グラフは、比率を把握する際には効果があります。
しかし、詳細(絶対数・規模感)はそこからは把握できません。
そこで、その他の内訳を表示する意味でも「表」を示します。
ホームランになった球種の内訳(171,837球、1,078本塁打)
ball_type | count |
ストレート | 532 |
スライダー | 147 |
カットボール | 96 |
チェンジアップ | 70 |
ツーシーム | 60 |
フォーク | 42 |
カーブ | 38 |
シュート | 30 |
ナックルカーブ | 12 |
スプリット | 10 |
シンカー | 9 |
縦スライダー | 6 |
パワーカーブ | 2 |
スラーブ | 1 |
円グラフよりは、よりリアル感を掴めませんか?
やはり、真実を知るためにはグラフよりは数値なのでしょう。
数値は事実ですからね。
ホームランを打ちやすい球種に関するまとめ
かなり以前までは、カーブがホームランになりやすい印象がありました。
ただ、「フライボール革命」でカーブは有効(ホームランになりにくい)と知りました。
そのため、ストレートがホームランになりやすいことは理解していました。
ただ、ホームランの半分がストレートだとは。。。
つまり、「フライボール革命」に対する私の理解は、感覚的で曖昧なモノだったということでしょう。
今は、データが比較的容易に手に入ります。
そのデータをもとに事実を語ることも、それだけ容易になってきています。
しかし、印象や感覚だけで物事を語る人々は多く存在します。
また、データを元に語っていたとしても、そのデータの信憑性に疑問が残るケースも多々あります。
私自身もまだまだ、そのようなところがあるという自戒で終わりとします。