「オールマイティな画像生成モデルを探している」
「高画質・高解像度の画像を生成したい」
このような場合には、Lyrielがオススメです。
この記事では、DeliberateをベースにしたLyrielについて解説しています。
本記事の内容
- Lyrielとは?
- Lyrielの利用方法
- Lyrielの動作確認
それでは、上記に沿って解説していきます。
Lyrielとは?
Lyrielとは、Stable Diffusion 1.5ベースの結合モデルになります。
正確には、Deliberateをベースにしているようです。
Deliberateは、メインで利用している人も多いモデルかもしれません。
また、マージモデルの場合はCivitai上で次のようにラベリングされています。
そして、Deliberateをベースにしていることより、LyrielにはDeliberateと同じような特徴があります。
つまり、Lyrielは何でも描くことができるということです。
では、LyrielとDeliberateとではどれくらいの違いがあるのでしょうか?
その違いを確認します。
上がDeliberateであり、下がLyrielによる画像です。
もちろん、プロンプトなどの条件は全く同じになります。
Deliberateによる画像を見た当時、その質の高さに感心しました。
しかし、この結果を見ると画像生成の進化のスピードに驚かされます。
Deliberateがバージョンアップするまでは、Lyrielをメインで利用することになりそうです。
以上、Lyrielについて説明しました。
次は、Lyrielの利用方法を説明します。
Lyrielの利用方法
AUTOMATIC1111版web UIでの利用を前提とします。
まずは、公式ページからモデルをダウンロードしましょう。
ダウンロードしたファイルは、以下となります。
「lyriel_v15.safetensors」
これを指定のディレクトリ(models/Stable-diffusion)に保存します。
設置できたらweb UIを起動します。
そうすると、以下のようにcheckpointを選択できるようになっています。
これで、Lyrielを利用できるようになりました。
以上、Lyrielの利用方法を説明しました。
次は、Lyrielの動作確認を説明します。
Lyrielの動作確認
基本的には、Civitai上のデモ画像やユーザー投稿を参考にしましょう。
まずは、次のユーザー投稿のプロンプトを参考にします。
https://civitai.com/images/590090
512 x 352のサイズで、次のような画像を生成できました。
この画像は、アップスケーラーで大きくしてもさほど綺麗にはなりません。
しかし、Loopback Scalerを使うと次のような画像を生成できます。
右側はかなり見た目が変わっていますけどね。
次に、ChaTGPTにプロンプトを考えてもらいましょう。
LyrielのベースとなるDeliberateは、プロンプトを細かく入力できるモデルと言われています。
そのため、ChatGPT4に次のお題を出しました。
画像生成に渡すプロンプトを考えてください。
かなり具体的に描写してください。英語で。
「おいしそうなケーキ」
そうすると、次のような文章を考えてくれました。
ちょっとやり過ぎ感はありますが・・・
Create a scrumptious, visually stunning cake that appears to be a masterpiece of confectionery art. The cake should be a three-layered delight, with each layer consisting of a moist, fluffy sponge in a different pastel color – soft pink, lavender, and baby blue. The layers are separated by a generous filling of silky smooth white chocolate ganache, dotted with fresh berries, such as raspberries, blueberries, and blackberries. The entire cake is covered in a glossy, slightly translucent layer of light pink mirror glaze, giving it a mesmerizing, mirror-like finish. Swirls of whipped cream gracefully adorn the top edge of the cake, each topped with a plump, sugar-dusted berry. A delicate dusting of edible gold leaf adds an elegant touch, while a few sprigs of fresh mint provide a vibrant contrast. The cake sits proudly on a chic cake stand, with a silver serving knife beside it, ready for the first delicious slice to be cut.
Lyrielを使って、このプロンプトで生成した画像(512 x 512)は以下。
これは、確かに美味しそうです。
では、これをベースにさらに高画質・高解像度(2048 x 2048)にしてみましょう。
みなさんは、どちらが好みでしょうか?
個人的には、左の方が美味しそうには見えます。
ただ、右の画像の方が高画質(綺麗)だと感じます。
綺麗と美味しそうは、必ずしも一致しないのかもしれません。
まあ、主観的な部分なのでこれ以上は言及しません。
なお、それぞれ次の条件で高画質化しています。
左 | アップスケーラー(4x_foolhardy_Remacri 4倍) |
右 | Loopback Scaler(Loops:4) |
アップスケーラーは、処理に時間がかかるのでなるべく実行したくありません。
その意味でも、最近はLoopback Scalerを多用しています。
以上、Lyrielの動作確認を説明しました。