「Linuxのデスクトップですぐに使える画像編集ツールを探している」
「LubuntuでPintaとKritaのどちらを使おうか迷っている」
このような場合には、この記事が参考になります。
この記事では、PintaとKritaのどちらを使うべきかを解説しています。
本記事の内容
- Ubuntuの簡易画像編集ツール
- PintaかKritaのどちらを使うべきなのか?
- 【結論】Kritaを使いましょう
それでは、上記に沿って解説していきます。
Ubuntuの簡易画像編集ツール
今回は、Ubuntuで簡単な画像編集を行う場合に役立つツールを探しています。
そのため、高機能なGIMPは対象外とします。
簡単に調べると、次の2つが有力候補として出てきます。
もちろん、オープンソースであることは大前提です。
- Pinta
- Krita
まずは、簡単に情報を確認しましょう。
名称 | 初版リリース | 最新版 | フレームワーク |
Pinta | 2010年2月7日 | 1.7.1 / 2021年11月21日 | GTK |
Krita | 2005年6月21日 | 4.4.8 / 2021年8月24日 | Qt |
個人的には、Pintaを使っている人が多いようなイメージです。
あくまで、「Ubuntu 画像編集ツール」で調べた結果ですけどね。
それなら、客観的なデータで調べてみましょう。
PintaかKritaのどちらを使うべきなのか?
今回は、次のサイト・サービスを使って調べます。
- Googleトレンド
- キーワードプランナー(Google広告)
- GitHub
Googleトレンド
相対的な検索ボリュームを比較してみましょう。
その際の条件は、以下。
この条件で調べた結果は、次のようになりました。
Kritaの方が、検索されている傾向があります。
ただ、直近ではPintaの方に勢いがあったようです。
キーワードプランナー(Google広告)
キーワードプランナーを利用して、具体的な数値を確認します。
直近3ヶ月の推移で見ると、Pintaに勢いがあります。
また、前年比の推移で見るとPintaとKritaは互角です。
しかし、約2200件ほどの検索ボリュームの差は大きいと言えます。
GitHub
GitHubでは、Starの数を確認します。
開発者からの支持があれば、それだけよいソフトウェアと言えそうです。
Kritaは、Pintaの3倍以上のStarを集めています。
PintaよりもKritaの方が、開発者から支持されていると言えます。
まとめ
客観的なデータが、集まりました。
その結果を見れば、ほぼ結論は出ています。
最後に、その結論と補足情報を説明します。
【結論】Kritaを使いましょう
結論は、「Kritaをインストールして使う」となります。
次の調査結果すべてにおいて、Kritaが勝っていました。
- Googleトレンド
- キーワードプランナー(Google広告)
- GitHub
確かに、調査結果は判断材料になります。
それに加えて、フレームワーク(ツールキット)も重要なポイントです。
Kritaは、Qtベースで開発されています。
LinuxでGUIと言えば、Qtと言っても差し支えがないぐらいです。
以下は、QtとGTKをGoogleトレンドで比較した結果となります。
Qtの圧勝という結果です。
この結果からも、PintaよりもKritaを利用すべきと言えます。
以上より、この記事ではKritaをオススメしています。
しかし、ツールでは本人の感覚も無視できません。
操作してみての感覚や、見た目の好き嫌いもあるでしょう。
主観的な部分ですね。
Kritaを使ってみて合わないなら、Pintaを使うという選択肢もあります。
Pintaも駄目なら、KolourPaintも試してみるのもよいでしょう。
とにかく、各人が使いやすいことが一番だと思います。
そうは言っても、それだと非効率です。
だからこそ、最も良いと思われるモノをまずは提案します。
そして、それは主観に頼らず、客観的なデータに基づいています。
追記 2021年11月26日
Kritaのインストールについて、次の記事で説明しています。