「動物、車、人物のリアルな画像を生成したい」
「人間の目・手・肢などをSDXL 1.0より綺麗に表現したい」
このような場合には、RunDIffusion XLがオススメです。
この記事では、RunDIffusion XLについて解説しています。
本記事の内容
- RunDIffusion XLとは?
- RunDIffusion XLの利用方法
- RunDIffusion XLの動作確認
それでは、上記に沿って解説していきます。
RunDIffusion XLとは?
RunDIffusion XLとは、Stable Diffusion XL 1.0をベースにしたモデルです。
主に人や動物をターゲットにして、リアルな画像生成を追求しているモデルになります。
SDXL 1.0とRunDIffusion XLを比較した結果は、次の資料で確認できます。
https://storage.googleapis.com/run-diffusion-public-assets/SDXL-vs-RDXL-Case-Study.pdf
上記の比較結果を見る限りでは、RunDIffusion XLのリアルさに目が行きます。
SDXL 1.0自体でもSD 1.5と比べると、そのリアルさに驚きました。
でも、RunDIffusion XLはそれをも超えていくということになります。
あと、どうもSDXL 1.0はターゲットを遠くに配置する傾向があるということです。
つまり、近距離のアップ画像よりも全体(full body)を表現する傾向があると言えます。
それに対して、RunDIffusion XLはより近距離でターゲットを描きます。
ただ、この辺はプロンプト次第ではあるとは言えますけどね。
また、RunDIffusion XLではプロンプトの制御が向上しているということです。
もちろん、まだまだ改善の余地はあると公式ページで記載されています。
そこは、これからのバージョンアップに期待しましょう。
コミュニティとしては、Discordのメンバー数がすでに1万以上はいるようです。
以上、RunDIffusion XLについて解説しました。
次は、RunDIffusion XLの利用方法を説明します。
RunDIffusion XLの利用方法
RunDIffusion XLの利用方法を説明します。
この記事では、AUTOMATIC1111版web UIでの利用を前提とします。
ただし、web UIのバージョンには要注意です。
最新版をインストールすれば、問題はありません。
具体的に言うと、web UIのバージョンがv1.5以降である必要があります。
では、モデルをダウンロードしましょう。
モデルは、Civitaiの公式ページからダウンロードします。
現時点では、betaが最新となっています。
(※その時点での最新をダウンロードしましょう)
「Download」ボタンをクリックすると、「rundiffusionXL_beta.safetensors」をダウンロードできます。
ダウンロードしたファイルを指定のディレクトリ(models/Stable-diffusion)に設置します。
web UIの起動後、以下のようにcheckpointを選択できるようになっています。
以上、RunDIffusion XLの利用方法を説明しました。
次は、RunDIffusion XLの動作確認を説明します。
RunDIffusion XLの動作確認
RunDIffusion XLの動作確認を行います。
まずは、次の画像を参考にして画像を生成してみましょう。
https://civitai.com/images/1844173
左がSDXL 1.0、右がRunDIffusion XLとなります。
プロンプトなどの設定やSEEDも全く同じモノを利用しています。
Refiner未適用
Refinerの未適用なら、RunDIffusion XLの方が圧勝と言えます。
SDXL 1.0もリアルなんですが、比べると見劣ります。
では、今度はRefinerを適用したモノを比べてみましょう。
Refiner適用
これは、なかなか難しいですね。
確実に言えるのは、両方とも画質がUPしているということです。
次は、人の画像も試しておきます
以下の画像を参考にします。
https://civitai.com/images/1841583
上記を参考にして、画像は各モデル毎に4枚生成しています。
ここでは、Refiner未適用のみ。
SDXL 1.0
RunDIffusion XL
比較して、何か違和感を感じませんか?
RunDIffusion XLの方は、すべて同じ顔なのです。
もともとSDXL 1.0もプロンプトが同じなら、似たような顔になる傾向があります。
しかし、RunDIffusion XLでは似ているレベルではなく同じなのです。
日本人の顔で見ると、同じ顔であることがよりわかりやすくなります。
実際、モデル開発者もそのことについて言及しています。
認識されていることより、バージョンアップとともに改善はされていくでしょう。
でも、今すぐにでもRunDIffusion XLを利用したいという人もいるかもしれません。
顔が同じである問題を除けば、RunDIffusion XLを利用するメリットはありますからね。
そのような場合には、roopを利用することでその問題を回避できます。
これらの画像は、BRAV6で生成した画像を利用しています。
改めてroopの効果を見ると、ヤバい技術だと言えます。
顔部分を差し替えたことが、言われないとわからないレベルです。
以上、RunDIffusion XLの動作確認を説明しました。