「シンプルなプロンプトでフォトリアルな画像を生成したい」
「RefinerやVAEなどを使わずに綺麗な画像を生成したい」
このような場合には、NightVision XLがオススメです。
この記事では、簡単に綺麗な実写画像を生成できるNightVision XLについて解説しています。
本記事の内容
- NightVision XLとは?
- NightVision XLの利用方法
- NightVision XLの動作確認
それでは、上記に沿って解説していきます。
NightVision XLとは?
NightVision XLとは、SDXL 1.0ベースのマージモデルです。
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SDXL 1.0ベースのモデルをLoRAでパワーアップしたと説明に書いてあります。
NightVision XLは、フォトリアルな肖像画を出力するように洗練されています。
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また、SFWとNSFWの両方の出力が可能だということです。
このことは、人体の破綻を防ぐことにもつながります。
つまり、手が綺麗に描ける確率が高いということですね。
他には、暗闇や夕方のシーンを綺麗に描けることもアピールされています。
明度を上手く表現できるということなのでしょう。
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以上、NightVision XLについて説明しました。
次は、NightVision XLの利用方法を説明します。
NightVision XLの利用方法
NightVision XLの利用方法を説明します。
この記事では、AUTOMATIC1111版web UIでの利用を前提とします。
ただし、web UIのバージョンには要注意です。
LoRAも利用したいなら、web UIのバージョンがv1.5.1以降である必要があります。
とりあえず、最新のweb UIをインストールすることをオススメします。
では、モデルをダウンロードしましょう。
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モデルは、Civitaiの公式ページからダウンロードします。
現時点では、次のバージョンが最新となっています。
(※その時点での最新をダウンロードすればよいでしょう)
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「Download」ボタンをクリックすると、「nightvisionXLPhotorealisticPortrait_alpha0520Bakedvae.safetensors」をダウンロードできます。
ダウンロードしたファイルを指定のディレクトリ(models/Stable-diffusion)に設置します。
web UIの起動後、以下のようにcheckpointを選択できるようになっています。
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VAEはモデルに焼き込まれています。
そのため、適用する必要はありません。
以上、NightVision XLの利用方法を説明しました。
次は、NightVision XLの動作確認を説明します。
NightVision XLの動作確認
NightVision XLの動作確認を行います。
まずは、次の画像を参考にしましょう。
https://civitai.com/images/2034641
上記を参考に出力した画像が、以下。
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これだけも十分ですが、次のLoRAを適用してみましょう。
<lora:offset_0.2:1>
このLoRAについては、次の記事の中で説明しています。
LoRAを適用して生成した画像は、以下。
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なんとなく高級感が出ましたね。
画質自体は、よくわかりません。
NightVision XL自体が高画質の画像を生成しますからね。
なお、Refinerは適用しません。
NightVision XLでは、Refinerを適用すると画質は落ちるとのことです。
次は、人間も作成しておきましょう。
猫よりも人間を生成する方が、メインのモデルのはずなので。
参考にしたのは、次のデモ画像です。
https://civitai.com/images/2034117
上記のプロンプトをベースに「wave hands」を加えます。
強気に手を出力してみようということです。
その結果は、以下。
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何枚か出力して、破綻していない手の画像を選びました。
5枚に1枚ぐらいの確率ですね。
これでも、かなり高確率で手が破綻していないと言えます。
SDXL 1.0ベースになっても、まだまだ手は破綻しがちですからね・・・
以上、NightVision XLの動作確認を説明しました。