【Stable Diffusion】Anything v3.0の利用方法

【Stable Diffusion】Anything v3.0の利用方法 機械学習

「NovelAIのような画像をローカル環境で作成したい」
「Stable Diffusionでファインチューニングされたモデルを利用したい」

このような場合には、この記事の内容が参考になります。
この記事では、Anything v3.0を簡単に利用する方法を解説しています。

本記事の内容

  • Anything v3.0とは?
  • Anything v3.0の利用方法
  • Anything v3.0の動作検証

それでは、上記に沿って解説していきます。

Anything v3.0とは?

Anything v3.0とは、Stable Diffusionの学習済みモデルです。
このモデルは、グレーだと言われています。

その理由は、Anything v3.0が流出したNovelAIを利用している可能性があるからです。
Anything v3.0には、そのようなリスクがあることを理解しておきましょう。

Anything v3.0と同じようなモデルとして、EimisAnimeDiffusionが存在しています。

しかし、そんなAnything v3.0がHugging Faceにアップロードされています。
それも、Diffusersから簡単に利用できるようになっています。

ただ、Hugging Face上での公開が期間限定になるかもしれません。
また、Waifu Diffusion 1.4が公開されたら、Anything v3.0に需要がなくなる可能性もあります。

以上、Anything v3.0について説明しました。
次は、Anything v3.0の利用方法を説明します。

Anything v3.0の利用方法

追記 2023年1月13日
改良版Anything v3.0と言えるモデルが公開されています。

Stable Diffusionを動かせる環境が、大前提となります。
Google Colabではなくローカル環境で動かす場合は、次の記事が参考になります。

Stable Diffusionが動くなら、次のコードでAnything v3.0を利用できます。

from diffusers import StableDiffusionPipeline
import torch

model_id = "Linaqruf/anything-v3.0"
pipe = StableDiffusionPipeline.from_pretrained(model_id, torch_dtype=torch.float16)
pipe = pipe.to("cuda")

prompt = "a girl"
image = pipe(prompt).images[0]

image.save("girl.png")

普通にStable Diffusionを利用するのと変わりません。
GPUに余裕があれば、「float16」を「float32」に変更しましょう。

初めてAnything v3.0を利用する場合は、モデルのダウンロードが行われます。
そのファイル容量が、全部で5.1GBほどです。

ちなみに、上記コードを実行した結果は次のような画像が生成されます。

girl.png

以上、Anything v3.0の利用方法を説明しました。
次は、Anything v3.0の動作検証を説明します。

Anything v3.0の動作検証

NovelAIと言えば、「masterpiece」ですよね。
これを呪文(プロンプト)に含めると、傑作になると言われています。

ということで、「masterpiece」がNovelAIのように効果があるのか検証してみましょう。
検証の際、毎回画像が変わると検証できません。
そのため、seedを固定して画像を生成しています。

単純に、「masterpiece, a girl」として生成した画像は以下。
画像はここから確認( 画像その1)

確かに、傑作になっています。
でも、「masterpiece」と付けたら薄着になるようになっているのでしょうか?

さて、次は強調について検証してみましょう。

Stable Diffusionで指定要素を強調する場合は、「(要素)」と入力します。
ここでは、最大3つまでの強調「()」を確認しています。

(masterpiece)((masterpiece))(((masterpiece)))

画像はここから確認( 画像その2)

「()」が増すにつれて、精度がUPしているようには見えます。

NovelAIの場合だと、「{}」が強調記号になります。
果たして、有効になるのでしょうか?

最大3つまでの強調「{}」を確認しています。

{masterpiece}{{masterpiece}}{{{masterpiece}}}

画像はここから確認( 画像その3)

画像の内容は変わっています。
しかし、これが強調されているかどうかはわかりません。。。

最後に、要素のマイナスを確認しておきます。
要素を控えめにする「[]」記号は、Stable DiffusionとNovelAIで共通です。

画像はここから確認( 画像その4)

確かに、徐々にゴージャスさは減っています。
でも、それが画像の精度や質に影響しているのかどうかはわかりません。

以上、Anything v3.0の動作検証を説明しました。

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