プログラミング経験がなくても、AIの力を借りれば高度な技術的課題を解決できる。
そんな時代が到来しています。
今回は、海外のReddit掲示板で話題になった興味深い事例を紹介します。
あるユーザーがClaudeを活用し、公式ドキュメントのないARグラスのカメラフィードにアクセスすることに成功しました。
きっかけは「公式サポートがない」という壁
投稿者が使っていたのは、Xreal One ProというARグラスです。
このデバイスには眼前カメラが搭載されています。
しかし、ラップトップからカメラフィードにアクセスする方法について、公式のドキュメントは存在しませんでした。
通常であれば、ここで諦めるか、専門家に依頼するしかありません。
しかし投稿者は別の道を選びました。
AIコーディングツールとしてClaudeを使い、自力での解決を試みたのです。
5日間の試行錯誤
投稿者はプログラミングの知識を持っていなかったそうです。
それでも、Claudeと対話しながら解析を進めていきました。
具体的には、以下のようなアプローチを取っています。
旧バージョン向けに公開されていたアプリケーションを解析しました。
次に、SDKから得られる手がかりを探りました。
さらに、アップデート中のUSB通信を傍受し、ファームウェアを取得しています。
これらの情報をClaudeに渡しながら、USB通信のパターンを分析しました。
何度も試行錯誤を繰り返したとのことです。
そして約5日後、ついにARグラスのカメラ映像をPCにストリーミングすることに成功しました。
投稿者は半年ほどAIを使ったコーディングを続けてきたそうです。
いわゆる「Vibecoding」と呼ばれるスタイルですね。
それでも、この結果には自分でも驚いたと語っています。
Vibecoding時代の到来
「Vibecoding」とは、AIと対話しながらコードを書いていくスタイルを指します。
プログラミングの専門知識がなくても、AIに意図を伝えることで動くコードを生成してもらえるのです。
この事例が示しているのは何でしょうか。
それは、従来であれば専門エンジニアにしかできなかった作業が、AIの支援によって一般ユーザーでも挑戦可能になったという事実です。
もちろん、すべてがスムーズに進むわけではありません。
5日間という時間がかかっています。
根気強い試行錯誤が必要だったことは明らかでしょう。
ARグラスの現状について
Redditのコメント欄では、ARグラス自体に関する質問も寄せられていました。
投稿者によれば、このデバイスは「素晴らしいが完璧ではない」とのことです。
現状は、初期のスマートフォンのような段階にあるそうです。
プレミアムな質感はあります。
ゲームや映画鑑賞、作業にも使えます。
ただし、細かい部分で改善の余地が残っています。
例えば、標準のノーズパッドは数時間使用すると不快になるという課題があります。
コミュニティによる回避策は存在するものの、公式の対応ではありません。
また、対応ソフトウェアがまだ少ない点も指摘されていました。
ガジェット好きな人やアプリ開発に興味がある人には面白い選択肢でしょう。
しかし、一般消費者向けの完成度を求めるなら、1〜2年待つのも一つの判断かもしれません。
まとめ
プログラミング未経験者が、AIの力を借りてARグラスのリバースエンジニアリングに成功した事例を紹介しました。
公式ドキュメントがない状態からスタートしています。
それでも、わずか5日間でカメラフィードのストリーミングを実現しました。
AIコーディングの可能性を強く感じさせる出来事です。
もちろん、AIがすべてを解決してくれるわけではありません。
投稿者自身がUSB通信の傍受やファームウェア取得といった下準備を行いました。
そして、得られた情報をAIに適切に伝える努力をしていたのです。
人間とAIの協働があってこそ、この成果が生まれたのでしょう。
技術的なハードルが下がることで、専門家だけの領域だった世界に、より多くの人が参入できるようになっています。
この流れは今後さらに加速していくはずです。
