情報処理技術者試験のプロジェクトマネージャー(PM)資格取得を目指して勉強中です。
今回は、学習過程で理解したファンクションポイント法による見積もりについてまとめました。
PMとして、プロジェクトの規模や工数を適切に見積もることは非常に重要だと感じています。
ファンクションポイント法は、その中でも特に注目すべき手法の一つだと学びました。
1. ファンクションポイント法の基本概念
ファンクションポイント法は、ソフトウェアの機能や外部仕様に着目した見積もり技法です。主な特徴として以下の点があります。
- 外部仕様をベースに開発規模を算出
- プロジェクトの初期段階から適用可能
- ユーザーとの合意を得やすい
2. 外部仕様の分類
外部仕様は5つのカテゴリーに分類されます。
- 外部入力
- 外部出力
- 内部論理ファイル
- 外部インターフェースファイル
- 外部照会
これらの分類を理解することが、正確な見積もりの第一歩です。
3. ファンクションポイント数の算出
ファンクションポイント数(FP数)の算出方法について学びました。
FP数 = ファンクション数 × (補正係数 × 0.01 + 0.65)
補正係数は、システムの複雑さや環境要因を考慮するために使用されます。
14の影響度スコアを評価するのが一般的ですが、簡易的に7つの影響度で評価することもあります。
例えば、システムの運用性、パフォーマンス、インストールの容易さなどが影響度スコアに含まれます。
4. 総開発工数の算出
FP数が分かれば、総開発工数を以下の式で算出できます。
総開発工数(人月) = FP数 ÷ 生産性(FP数/人月)
生産性は、開発言語や業務の種類によって異なります。
そのため、過去の実績データから適切な値を選択することが重要です。
5. ファンクションポイント法の長所と短所
この手法の長所と短所についてまとめました。
長所
- プロジェクトの初期段階から適用可能
- 明確でユーザーとの合意を得やすい
短所
- 実績データの収集・評価が必要
- 正確な見積もりには経験が必要
6. 試験対策のポイント
PM試験では、以下のような点が重要になりそうです。
- 5つの外部仕様分類の理解と適切な分類方法
- 補正係数の計算方法と影響度スコアの評価
- FP数から総開発工数を算出する過程
- 開発言語や業務種類による生産性の違いの理解
これらの点について、具体的な数値を用いた計算問題や、適切な見積もり手法を選択する問題が出題される可能性が高いと予想しています。
まとめ
ファンクションポイント法は、プロジェクトの規模や工数を見積もるための重要なツールの一つです。
この手法を適切に活用することで、より正確な見積もりが可能になり、プロジェクトの成功確率を高められます。
今後の学習では、実際のプロジェクト事例を用いてファンクションポイント法を適用する練習を重ねていきます。
また、他の見積もり手法との比較や組み合わせ方についても深く学んでいく予定です。
ファンクションポイント法は、単なる計算式の暗記ではなく、プロジェクトの特性を適切に評価する能力が求められます。
より深い理解と実践的な応用力を身につけていくことが、資格取得への近道になると考えています。