ヘッドレスCMSのメリット・デメリット【WordPress勝ち】

ヘッドレスCMSのメリット・デメリット【WordPress勝ち】 プログラミング

「ヘッドレスCMSとは?」
イマイチよくわかりませんよね。

他の記事に書かれていますが、どうも技術よりの話が多いです。
エンジニアの私が読んでも、「?」となります。

そこで、できる限り利用者視点でヘッドレスCMSについて説明します。
また、WordPressの代わりになるのかという問いに回答しています。

この記事を読むことにより、ヘッドレスCMSについて理解できます。
そして、ブログや企業サイトでヘッドレスCMSが使えるかどうかを判断できるようになります。

本記事の内容

  • ヘッドレスCMSとは?
  • ヘッドレスCMSのメリット
  • ヘッドレスCMSのデメリット
  • ヘッドレスCMSに対する評価

では、上記に沿って説明していきます。
まずは、「ヘッドレスCMSとは?」からです。

ヘッドレスCMSとは?

ヘッドレス

ヘッドは、出力(表示)と考えていいです。
よって、ヘッドレスは「出力のない」という意味に捉えてOKです。

同じような言葉で、ヘッドレスブラウザというものが存在します。
「出力がないブラウザ?」と思う方がいるかもしれません。

ヘッドレスブラウザは、スクレイピングやテスト自動化・RPAなどで利用されています。
人間が利用するのではなく、プログラムが利用するブラウザです。

CMS

Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)
日本語で言えば、コンテンツを管理(入力・出力)する仕組みです。

ブログや企業サイトなどもCMSで制作されることが多いですね。
代表的なものには、WordPressがあります。
このブログもWordPressを利用しています。

ヘッドレスCMS

ヘッドレスCMSとは、出力のないCMSです。
入力したデータが、データベースに保存までされているだけです。

厳密に言うと、データベースに保存されたデータを出力はできます。
ただ、それはWordPressのように画面には表示されません。

プログラムが扱うことのできるものとして、出力されているのです。
だから、ヘッドレスCMSでブログをやろうとするなら、プログラムを自分で書く必要があるのです。
データを表示する部分は、自分でプログラミングするか、外注するかになります。

なぜ、このような仕組みのヘッドレスCMSが出現してきたのでしょうか?
その理由や背景を理解するために、ヘッドレスCMSのメリットとデメリットを見てみましょう。

ヘッドレスCMSのメリット

以下は、ヘッドレスCMSをクラウド型サービスで提供しているmicroCMSページです。https://microcms.io/

microCMSのブログ上で、中の人が挙げているヘッドレスCMSのメリットは以下。https://microcms.io/blog/what-is-headlesscms/

  1. マルチデバイスに対応できる
  2. サイトを部分的にCMS化できる
  3. フロントエンドの自由度が高まる
  4. スキーマが完全に自由

簡単にまとめます。

APIからデータのみを提供することにより、柔軟なシステムを開発できます。
1、2、3がこの部分ですね。

4は、投稿できる内容の項目を柔軟に変更できるということです。
スキーマは、データの形と思えばよいです。

1から3のメリットは、データがAPIから提供されることにより実現できるものです。
WordPressでも、データをAPIで提供できます。
これは、プラグインを入れなくても利用可能です。

WordPressのAPIを利用して、1から3のメリットを実現したことがあります。
だから、ヘッドレスCMSのメリットだと強くは言えません。

4に関しても、プラグインを入れたり、プログラムを改修することで対応は可能です。
これも実際にやったことがあります。

ただし、このようなWordPressでのスキーマ変更は、パフォーマンスが劣化しやすいので注意です。
その意味では、ヘッドレスCMSに利点があるかもしれません。
ただ、それもWordPressのAPIで出力するデータをサーバーキャッシュしておけば、カバーは可能です。

以上より、ヘッドレスCMSのメリットを強くは感じません。

ヘッドレスCMSのデメリット

microCMSのブログ上で、中の人が挙げているヘッドレスCMSのデメリットは以下。https://microcms.io/blog/what-is-headlesscms/

  1. プレビューがしづらい
  2. エンジニアと非エンジニアが扱う難しさ
  3. 技術的難易度が高い

1は、致命的です。
入力したデータを確認する画面がないのです。

だから、投稿した記事がどのように表示されるのかわからないのです。
そのためにプレビュー用の画面を自分で用意しなければなりません。

2と3は、WordPressなどと違って、利用者ファーストではないということです。
さらには、開発者に高いスキルも要求しています。

ヘッドレスCMSに対する評価

WordPressの代わりにはなれない

メリットやデメリットを語る中で、評価してしまっていますが。。。

結論から言うと、ヘッドレスCMSは、既存のCMSの代わりにはなれません。
つまり、「WordPressの代わりにはなれない」ということです。

もしブログや企業サイトでヘッドレスCMSを考えているなら、「やめておきましょう」とアドバイスします。

WordPressには、長年のSEOノウハウが詰まっています。
プラグインにも便利なものがたくさんあります。

WordPressを利用せずにヘッドレスCMSでブログや企業サイトを制作することは、縛りプレイをするようなものです。

では、ヘッドレスCMSは意味がないのでしょうか?
そうは思いません。

しかし、私は使いません。
なぜなら、WordPressですべて代用できると考えているからです。

速度が心配されるWordPressですが、サーバーキャッシュを利用すればクリアできます。
そのため、プレビュー画面もないヘッドレスCMSを使う利点を一切感じないのです。

自由度の高いシステムを作りたければ、フルスクラッチで開発します。
もともと、フルスクラッチの開発は得意ですので。

まとめ

以下の内容で説明してきました。

  • ヘッドレスCMSとは?
  • ヘッドレスCMSのメリット
  • ヘッドレスCMSのデメリット
  • ヘッドレスCMSに対する評価

ヘッドレスCMSの存在を知ったときは、面白いと思いました。
しかし、冷静に考えると「WordPressでいいやん」となるのです。

本来、ヘッドレスCMSをもっと持ち上げたい気持ちがありました。
開発者視点だけでいけば、ヘッドレスCMSの方が面白いです。
そして、 ヘッドレスCMSを開発に組み込みたい気持ちになります。

しかし、システムを利用する側の視点になると、そうはなりません。
逆に、ヘッドレスCMSをディスる形になってしまうのです。

最後に一つだけ。

ヘッドレスCMSの発想は面白いし、まだまだこれからなのでしょう。
何かの拍子で化ける可能性あります。

今後、ヘッドレスCMSを定期的にはウォッチしたいと思います。

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