上場企業(3842社)が契約するレンタルサーバーを調査した結果

上場企業(3842社)が契約するレンタルサーバーを調査した結果 データ分析

上場企業が契約するレンタルサーバーを調査しました。
レンタルサーバーと言っていますが、クラウドも含みます。

本記事の内容

  • 調査方法
  • 調査結果
  • 上場企業の契約実績より、おススメできるレンタルサーバーは?

それでは、上記に沿って解説していきます。

調査方法

対象とした上場企業は、3842社です。
(2021年4月21日時点での上場企業が対象)

これら企業の利用するレンタルサーバーを調査しました。
正確には、契約するホスティングサービスと言えばよいかもしれません。
もちろん、AWSなどのクラウドサービスも含みます。

ただ、表記は馴染みのあるレンタルサーバーで統一します。

調査対象のサイトは、各企業のWebサイト(ホームページ)です。
RDAPを使って、サイトのレンタルサーバーを把握しています。

ただし、RDAPではレンタルサーバーが明示されているわけではありません。
それに近い情報として、AS番号があります。

AS番号の示す情報は、レンタルサーバーを示す情報みたいなモノです。
そして、今回は「AS番号の説明」を利用しています。

AS番号の説明から、各企業の利用するレンタルサーバーがわかります。

以上、調査方法に関しての説明でした。
次は、調査結果を見ていきましょう。

調査結果

全部で158種類のレンタルサーバー(AS番号)がありました。
その中から、100社以上が利用するレンタルサーバーをピックアップ。

それ以外は、「その他」に集約しています。
その結果が、以下となります。

順位レンタルサーバー(AS番号の説明)利用数比率累積比率
1AMAZON-02, US72518.918.9
2CPI-NET KDDI Web Communications Inc., JP2957.726.5
3OCN NTT Communications Corporation, JP229632.5
4IDCF IDC Frontier Inc., JP2105.538
5INFOSPHERE NTT PC Communications, Inc., JP1844.842.8
6SAKURA-C SAKURA Internet Inc., JP1564.146.8
7XSERVER Xserver Inc., JP1353.550.3
8IIJ Internet Initiative Japan Inc., JP1273.353.6
9SAKURA-A SAKURA Internet Inc., JP1213.156.8
10SAKURA-B SAKURA Internet Inc., JP1042.759.5
11MICROSOFT-CORP-MSN-AS-BLOCK, US1002.662.1

その他145637.9100

※比率の単位は「%」
上位11個のレンタルサーバーで、上場企業サイトの60%を占める結果となりました。

中でもAWSの強さは、ぶっちぎりです。
これが、この結果を見た第1印象になります。

次は、法人向けのサービス会社が多いという印象です。
IDCF・INFOSPHEREなんて、法人専用だったはず。
CPI・OCN・IIJも個人向けよりは、法人向けが強いイメージです。

Azureは、上場企業向けだとAWSには全然及ばないのですね。
もっと切迫しているイメージを持っていました。

あとは、以下の馴染みのあるサービス会社となります。

  • XSERVER
  • SAKURA(A、B、C)

これらは、個人向けレンタルサーバーでも有名です。
特にSAKURAなんて、個人的には10年以上利用しています。
このブログが動いているサーバもSAKURAです。

以上、レンタルサーバーを調査した結果を説明しました。
最後に、おススメできるレンタルサーバーを解説します。

上場企業の契約実績より、おススメできるレンタルサーバーは?

相手によって、おススメできるモノが異なります。
そのため、法人向けと個人向けに分けます。

【法人向け】AWS

上場企業の約20%が利用するAWSを真っ先におススメします。
大きな企業であればあるほど、クラウドの方が無難と言えます。

突然の大量アクセスにも、クラウドなら耐えられますからね。
大企業になればなるほど、安全な方向に倒したいと思うのは当然です。

そこで働く人々は、どうしても保守的になります。
今回の結果より、さらに大企業のAWS信仰は深まると予測できます。

仮にAWSがダウンしても、仕方がないで済みます。
AWSなんて、インフラみたいなモノです。
インフラである電車が止まっても、仕方がないで済みますよね。

しかし、それ以外のレンタルサーバーであれば、そこは微妙です。
契約を管理している担当者としての責任を社内で問われかねません。
残念ですけど、組織ってそういう感じのところが多いのです。

個人的には、AWSは無料枠で1年間使った経験があります。
モノはいいと思います。
でも、個人利用だと従量課金は避けたいのですよね。

【個人向け】さくらインターネット

上記の調査結果においても利用数は、実質2位です。
上位にA・B・Cの3つがランクインしています。

3つすべてを合算すると、381件となります。
この数字は、AWSの次にランクインします。

ちなみに、AとかBとかの分類の基準は不明です。

SAKURA-A
SAKURA-Bレンタルサーバー
SAKURA-CVPS

私が契約しているサーバーでは、上記の二つが判明。
ただ、分類が正しいのかどうかはわかりません。

そもそも、サービス種別ではない可能性もあります。
大阪、東京、北海道の地域で分けているかもしれません。
実際、さくらインターネットは上記の3地域にサーバーを置いています。

とにかく、さくらインターネットは実質2位の契約数だと言えます。
上場企業も利用するレンタルサーバーが、個人でも低価格で利用できます。

中でもおススメできるのは、VPSになります。
このブログもVPS上で動いています。

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まとめ

企業には、AWSをおススメします。
でも、従量課金を避けたい場合もあるでしょう。
そのような場合は、企業でもさくらインターネットがおススメです。

個人には、さくらインターネットがおススメです。
コスパが最高でありながら、上場企業が利用する実績もあります。

「品質とか置いておいて、とにかく安くサーバーを借りたい!」
このような需要もあるでしょう。
そのような場合は、次のWebARENA Indigoをおススメします。

とにかく、安いです。
でも、しばしばメンテナンス情報が送付されてきます。
開発マシンとしての利用なら、十分ですけどね。

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