この記事では、WYSIWYGエディタについて調べた結果を解説しています。
初めに言っておきます。
「このツールが使い易い」
「この機能が良い」
「こういうのが便利です」
私は、このような言葉は信用していません。
なぜなら、個人の主観に過ぎないからです。
結局は、数値がすべてです。
「良い」モノは、生き残り、それなりの数値を示します。
よって、この記事では私のオススメなどは言いません。
本当に使えるWYSIWYGエディタを、数値・データで絞り込んでいきます。
本記事の内容
- WYSIWYG(ウィジウィグ)エディタとは?
- WYSIWYG(ウィジウィグ)エディタの検索傾向
- WYSIWYG(ウィジウィグ)エディタの種類
- TinyMCE、CKEditor、FCKeditorのどれを選ぶべきか?
それでは、上記に沿って解説していきます。
WYSIWYG(ウィジウィグ)エディタとは?
WYSIWYG(ウィジウィグ)エディタの定義からです。
WYSIWYGエディタについて見当違いなら、これ以降は読んでも無意味になりますからね。
見た方が早いです。
以下は、WordPressに備わっているWYSIWYGエディタです。
WYSIWYG(ウィジウィグ)とは、コンピュータのユーザインタフェースに関する用語です。
入力画面と出力画面が一致するよう表現する技術のことを言いいます。
もともと、コンピューターの世界では、入力と出力が一致しないことが当然だったのです。
その原因は、デバイス、アルゴリズムが異なることでした。
簡単に言うと、印刷時のプレビューと実際の印刷物は違いますよね?
これが印刷物でなくても、コンピューター上でも普通にあり得たということです。
だからこそ、次の言葉は意味があるのです。
What You See Is What You Get(見たままが得られる)
上記の頭文字をとったものが、WYSIWYGです。
見たままが得られないことが多いからこそ、WYSIWYGが一つの技術として存在しています。
よって、WYSIWYG(ウィジウィグ)エディタを堅苦しく言うと次のように表現できます。
入力時に見たままのモノが、出力時にそのまま表示されることを実現するエディタと。
どうでしょうか?
WYSIWYGエディタを言葉でも明確に認識できたでしょうか?
そして、WYSIWYG(ウィジウィグ)エディタの定義は同じでしょうか?
実は、まだ認識が異なる可能性が残っています。
私は、Webシステムで利用するWYSIWYG(ウィジウィグ)エディタを対象としています。
早い話、JavaScriptで作成されているモノと言えますね。
同じということであれば、次へ進みましょう。
WYSIWYG(ウィジウィグ)エディタの検索傾向
WYSIWYG(ウィジウィグ)エディタは、そもそもどれくらいGoogleで検索されているのでしょうか?
もしかしたら、WordPressで記事を書いている人でも言葉としては知らないかもしれません。
検索傾向を測るためには、Google Trendを利用します。
「WYSIWYGエディタ」という言葉の検索傾向ですね。
期間は、調査可能な2004年から現在(2020年11月)までとします。
トレンドが落ちまくっていますね。
2004年をピークとすると、そこから年々落ちています。
これは、実のところはどうなのでしょうね。
個人的には、それだけ「WYSIWYGエディタ」という言葉が、世の中に普及したのだと思います。
でも、これだけでは何とも言えません。
以上より、WYSIWYG(ウィジウィグ)エディタ自体の状況は把握できました。
では、本当に使えるWYSIWYG(ウィジウィグ)エディタを探っていきましょう。
WYSIWYG(ウィジウィグ)エディタの種類
候補の洗い出しからです。
ここでもGoogle Trendの結果を用います。
kグラフによる結果ではなく、topを確認します。
キーワード | 値 |
wysiwyg エディタ | 100 |
html | 92 |
html エディタ | 39 |
wordpress | 29 |
tinymce | 14 |
ckeditor | 11 |
html エディタ フリー | 10 |
ホームページ 作成 | 7 |
pukiwiki | 7 |
fckeditor | 7 |
html エディター | 6 |
alphaedit | 6 |
wyswyg | 5 |
ウィジウィグ | 2 |
wisywig | 2 |
上記の結果より、エディタを抽出します。
あくまで、対象はWebシステム上で利用可能なWYSIWYG(ウィジウィグ)エディタです。
- TinyMCE(tinymce)
- CKEditor(ckeditor)
- FCKeditor(fckeditor)
上記の3つが抽出できました。
では、次にこれらを比較していきます。
TinyMCE、CKEditor、FCKeditorのどれを選ぶべきか?
ここでもGoogle Trendの出番です。
3つの検索傾向を比較します。
対象期間は、2004年から現在までとします。
WYSIWYG(ウィジウィグ)エディタの世界でも、歴史があるのですね。
激しいシェア(実質は不明)争いの末、TinyMCEが生き残ったようです。
FCKeditorは、もう完全にオワコンとなります。
この結果だけ見ると、「TinyMCEで決まり!!」となります。
TinyMCEは、まだメンテされているのでしょうか?
それを確認して、最終的に決めましょう。
メンテされていないと、他の新興勢力が付け入るスキを与えてしまいますからね。
公式サイト
https://www.tiny.cloud/
ChangeLog
https://www.tiny.cloud/docs/changelog/
ChangeLogを見る限り、サポートは問題ありませんね。
以上より、TinyMCEが本当に使えるWYSIWYG(ウィジウィグ)エディタと言ってよいでしょう。
これだけの実績があります。
それに、長年の競争にも勝ち残ってきています。
よって、これ以上の調査は不要と判断します。