「背景や細部が出力された画像を生成したい」
「LoRAの効果が良く出るアニメ系のモデルを探している」
このような場合には、BreakDomainがオススメです。
この記事では、BreakDomainについて解説しています。
本記事の内容
- BreakDomainとは?
- BreakDomainの利用方法
- BreakDomainの動作確認
それでは、上記に沿って解説していきます。
BreakDomainとは?
追記 2023年6月24日
BreakDomainが非公開となったようです。
理由に関しては、モデル開発者がTwitterでお知らせとして公開しています。
このような場合は、Hugging Faceでモデルを検索するのも一つの手です。
ただし、最新に更新されているかどうかはわかりませんけどね。
BreakDomainは、イラスト・アニメ画像を生成できるモデルです。
公式ページにおいて、次のように記載されています。
背景や細部の緻密な描写にこだわってマージをしています。
デモ画像を見ると、そのこだわりがわかるような気がします。
このモデルの開発者は、日本人の方です。
https://twitter.com/br_d
Twitterやnoteなどで情報を発信されています。
モデルを利用する上で、日本語の情報は心強いと言えますね。
また、モデルのバージョンアップも頻度高めに実施されています。
現時点では、「_i2428」が最新となっています。
以上、BreakDomainについて説明しました。
次は、BreakDomainの利用方法を説明します。
BreakDomainの利用方法
AUTOMATIC1111版web UIでの利用を前提とします。
モデルは、Civitaiの公式ページからダウンロードします。
ボタンをクリックすると、「breakdomain_I2428.safetensors」をダウンロードできます。
ダウンロードしたファイルは、指定のディレクトリ(models/Stable-diffusion)に設置します。
web UIの起動後、以下のようにcheckpointを選択できるようになっています。
なお、このモデルにはVAEは焼き込まれていません。
モデル開発者のオススメは、vae-ft-mse-840000-ema-pruned.ckptです。
モデルにVAEを焼き込む場合は、次の記事を参考にしてください。
あとは、プロンプトを入力して画像生成を行うだけです。
BreakDomainでは、ユーザー投稿が頻繁に行われています。
それらのプロンプトを参考にすればよいでしょう。
以上、BreakDomainの利用方法を説明しました。
次は、BreakDomainの動作確認を説明します。
BreakDomainの動作確認
BreakDomainの動作確認を行います。
次のデモ画像を参考にします。
https://civitai.com/images/1151135
サイズを512 x 768の2倍にして、生成した結果は以下。
破綻しにくいモデルのようですね。
「手」も比較的綺麗に出力されています。
利用したVAEは、以下。
このVAEに関しては、次の記事内で説明しています。
LoRAとの相性も確認しておきましょう。
今回は、以下の3つを試します。
- Rhythm Heaven Style LoRA
- COOLKIDS
- LowRA
上記の画像とほぼ同じ条件(LoRA適用のプロンプト以外)で生成しています。
SEEDも同じです。
結果を以下に挙げていきます。
Rhythm Heaven Style LoRA
これは、個人的にはかなり好みです。
BreakDomainの構図を残しつつ、リズム天国のスタイルが適用されています。
配色もいい感じになっています。
COOLKIDS
COOLKIDSは、適用すると破綻しがちなんですよね。
でも、BreakDomainの影響なのか、結果は破綻していません。
LowRA
背景が実写レベルになっています。
これは、不思議な結果です。
これらの結果を見ると、LoRAとの相性は良さそうと言えます。
以上、BreakDomainの動作確認を説明しました。