「ChatGPTの文字数制限で長いテキストを入力するとエラーになってしまう・・・」
「ChatGPTにExcelやPowerPointなどのファイルを読み込ませたい」
このような場合には、Link Readerがオススメです。
この記事では、ChatGPTのプラグインであるLink Readerについて解説しています。
本記事の内容
- Link Readerとは?
- Link Readerのインストール
- Link Readerの動作確認
それでは、上記に沿って解説していきます。
Link Readerとは?
Link Readerとは、ChatGPTにファイルの内容を読み込ませることができるプラグインです。
リンク(URL)形式で公開されている以下のファイルに対応しています。
- ウェブページ
- PowerPoint
- 画像
- Word
これ以外には、JSファイルが確認できています。
個人的には、JSファイルの読み込みが一番便利だと感じています。
解析したいJSファイルをブラウザで開いて、コピペする手間が省けますからね。
それに、そもそも文字数制限(正確には、トークン数)で入力できない場合があります。
実際、次のJSファイルは長すぎてエラーが出ます。
https://www.python.org/static/js/main-min.f5487accf7ed.js
しかし、Link Readerを使えばこの文字数制限でクリアできます。
正確には、少なくともエラーで終わることにはなりません。
それに、長いテキスト(JSコード)をコピペする手間もかかりません。
ChatGPTには、次のようにプロンプトを入力するだけです。
以下のコードを解析してください。
https://www.python.org/static/js/main-min.f5487accf7ed.js
これだけで、ChatGPTは次のように返答してくれます。
ここではJSファイルで説明しましたが、他のファイルでも同じことです。
あと、Link Readerの仕組みを説明しておきます。
プラグインについては、勘違いしやすいところがあります。
Link Readerは、あくまでリンクで提供されたファイルを読み込むだけです。
読み込んだ内容をChatGPTに渡しています。
そして、それをもとにChatGPTが要約や解釈などを実行しているのです。
このことは、「Used Link Reader」をクリックした結果から確認できます。
ChatGPTからLink Readerへは、入力したファイルのURLが渡っています。
そして、Link ReaderからChatGPTに対してファイルの情報が返答されます。
「content」には、JSコードが記述されています。
ただし、ここにはすべてのコードが記述されているわけではありません。
Link Readerの方で、エラーとならないように文字数(トークン数)を調整しているようです。
Tokenizer
https://platform.openai.com/tokenizer
上記のツールでカウントすると、この辺が限界なのかもしれませんね。
よって、Link Reader利用の際はこのあたりを頭には入れておきましょう。
以上、Link Readerについて説明しました。
次は、Link Readerのインストールを説明します。
Link Readerのインストール
インストールの詳細は、次の記事を参考にしてください。
プラグイン名が異なるだけで、同じ要領で対応できます。
チャット起動時、次のようにLink Readerを選択できればOK。
以上、Link Readerのインストールを説明しました。
次は、Link Readerの動作確認を説明します。
Link Readerの動作確認
Link Readerの動作確認を行います。
一般的には、PDFをプラグインで読み込むことは多いでしょう。
次のようにPDFのリンクを指定して、要約をChatGPTに依頼します。
次のPDFの内容を要約してください。
https://www.mof.go.jp/policy/budget/fiscal_condition/related_data/202204_kanryaku.pdf
そうすると、次のようにそれらしい結果が表示されます。
でも、このPDFは全部で28ページあります。
全部のテキストが抽出できているのかどうか微妙です。
Link Readerとの応答を確認してみましょう。
最後の文字列は、PDF上だと12ページに存在しています。
PDFの途中で切れており、Link Readerの調整が入っています。
したがって、ChatGPTの要約は情報不足ということになります。
情報不足で要約されても、微妙ですよね・・・
このような場合には、AskYourPDFというプラグインが効果的です。
このプラグインを利用した場合は、次のような結果になります。
このときのChatGPTとAskYourPDFの間の応答は、以下。
この結果を見ると、AskYourPDF側で要約までしています。
その結果は、英語でChatGPTに戻されています。
そして、ChatGPTはそれを日本語に翻訳して表示してくれているようです。
こういう連携を見ると、人工知能という感じがします。
ただ、AskYourPDFにおける要約はAskYourPDF独自のアルゴリズムによるモノです。
それが、どこまでのレベルなのかということがポイントになります。
ChatGPTと同等であれば、嬉しい限りです。
以上、Link Readerの動作確認を説明しました。