「Realistic Visionシリーズを利用している」
「SD 1.5ベースの完成版を手元に置いておきたい」
このような場合には、Realistic Vision V5.0がオススメです。
この記事では、Realistic Vision V5.0について解説しています。
本記事の内容
- Realistic Vision V5.0のリリース
- Realistic Vision V5.0の利用方法
- Realistic Vision V5.0の動作確認
それでは、上記に沿って解説していきます。
Realistic Vision V5.0のリリース
Realistic Visionが、最終バージョンにたどり着きました。
リアル画像生成のモデルとして、Realistic Visionシリーズは有名です。
そんな人気モデルが、V5.0で最終バージョンとなります。
Civitai上でも、人気のモデルがちらほらと最終バージョンになってきています。
その理由としては、2023年7月末にSDXL 1.0がリリースされるからでしょう。
SDXL 0.9のハイレベルな成果を見てしまうと、もうSD 1.5ベースには戻れません。。。
今後は、SDXL 1.0ベースでStable Diffusion界隈は進んでいくはずです。
そうなってくると、SD 1.5ベースのモデルには人が寄らなくなるかもしれません。
そう考えると、SD 1.5ベースのモデルの開発が終わるのは仕方がないと言えます。
ただ、個人的にはそんなに単純ではないと考えています。
なぜなら、各自のマシンに要求するGPUメモリが厳しいからです。
SDXL 1.0を普通に利用するには、GPUメモリが12GB以上は必要だと考えています。
8GBでも動くという報告はありますが、ストレスなく動かすのは厳しいと思います。
web UIと比べると、ComfyUIは使いやすいとは言えません。
そのような事情もあり、SD 1.5ベースのモデルは存在し続けるのではないでしょうか?
そんな場合には、Realistic Vision V5.0がオススメとなるでしょう。
以上、Realistic Vision V5.0のリリースを説明しました。
次は、Realistic Vision V5.0の利用方法を説明します。
Realistic Vision V5.0の利用方法
Realistic Vision V5.0の利用方法を説明します。
この記事では、AUTOMATIC1111版web UIでの利用を前提とします。
モデルは、Civitaiの公式ページからダウンロードします。
「Download」ボタンをクリックすると、「realisticVisionV50_v50VAE.safetensors」をダウンロードできます。
ダウンロードしたファイルを指定のディレクトリ(models/Stable-diffusion)に設置します。
web UIの起動後、以下のようにcheckpointを選択できるようになっています。
VAEに関しては、不要です。
モデルにVAEが焼き込まれています。
また、画像のコントラストを低減するためにDetail Tweaker LoRAを利用することが推奨されています。
Detail Tweaker LoRAの詳細は、以下の記事で説明しています。
以上、Realistic Vision V5.0の利用方法を説明しました。
次は、Realistic Vision V5.0の動作確認を説明します。
Realistic Vision V5.0の動作確認
Realistic Vision V5.0の動作確認を行います。
開発者オススメのプロンプトが公式ページに記載されています。
RAW photo, subject, 8k uhd, dslr, soft lighting, high quality, film grain, Fujifilm XT3
「subject」の部分に、対象を表すプロンプトを入力します。
そして、ネガティブプロンプトも用意されています。
その1
(deformed iris, deformed pupils, semi-realistic, cgi, 3d, render, sketch, cartoon, drawing, anime), text, cropped, out of frame, worst quality, low quality, jpeg artifacts, ugly, duplicate, morbid, mutilated, extra fingers, mutated hands, poorly drawn hands, poorly drawn face, mutation, deformed, blurry, dehydrated, bad anatomy, bad proportions, extra limbs, cloned face, disfigured, gross proportions, malformed limbs, missing arms, missing legs, extra arms, extra legs, fused fingers, too many fingers, long neck, UnrealisticDream
その2
(deformed iris, deformed pupils, semi-realistic, cgi, 3d, render, sketch, cartoon, drawing, anime, mutated hands and fingers:1.4), (deformed, distorted, disfigured:1.3), poorly drawn, bad anatomy, wrong anatomy, extra limb, missing limb, floating limbs, disconnected limbs, mutation, mutated, ugly, disgusting, amputation, UnrealisticDream
2つ公開されており、合うモノを選べばよいでしょう。
最後の「UnrealisticDream」は、embeddingsになります。
設定に関しても、オススメのモノが公開されています。
これを意識しつつ、次の画像を参考にします。
https://civitai.com/images/1716096
画像をダウンロードして、PNG Infoを用いれば簡単にプロンプトなどをコピーできます。
コピーした設定で生成した画像は、以下。
すべて同じ顔に見えますね。
SEEDは異なるのに、同じような顔で画像が生成されています。
もしかして、この顔でしか生成できないのでしょうか?
そんなことはないと思いますが、別のプロンプトで試してみましょう。
https://civitai.com/images/1725168
これまた、同じような顔となっていますね。
プロンプトが同じなら、同じような顔になるのかもしれません。
以上、Realistic Vision V5.0の動作確認を説明しました。