「SD 1.5用のBreakDomainを利用していた」
「背景や細部にこだわったアニメモデルを探している」
このような場合には、BreakDomainXLがオススメです。
この記事では、BreakDomainXLについて解説しています。
本記事の内容
- BreakDomainXLとは?
- BreakDomainXLの利用方法
- BreakDomainXLの動作確認
それでは、上記に沿って解説していきます。
BreakDomainXLとは?
BreakDomainXLとは、SDXL 1.0ベースのマージモデルです。
最近、SDXL 1.0ベースのモデルでもマージモデルが公開されるようになってきました。
ただ、どのモデルをマージしたのかについては、Civitai上の公式ページでは記載されていません。
BreakDomainXLのモデル開発者は、主にマージでモデルを作成しています。
以下のページで公開済みモデルを確認できます。
https://civitai.com/user/br_d/models
以前は、BreakDomainというSD 1.5ベースのマージモデルが公開されていました。
しかし、今は公開されていません。
そのことについては、上記の記事で触れています。
その意味では、BreakDomainXLはBreakDomainの復活と言えるのかもしれませんね。
BreakDomain自体は、その当時は人気のあったモデルでした。
よって、BreakDomainXLは実績のあるモデル開発者によるモデルということです。
おそらく、今後もバージョンアップはあると考えてよいでしょう。
現在、SDXL 1.0ベースのモデルが乱立し始めています。
その際、実績のあるモデル開発者のモデルを選んでおけば無難と言えます。
以上、BreakDomainXLについて説明しました。
次は、BreakDomainXLの利用方法を説明します。
BreakDomainXLの利用方法
BreakDomainXLの利用方法を説明します。
この記事では、AUTOMATIC1111版web UIでの利用を前提とします。
ただし、web UIのバージョンには要注意です。
LoRAも利用したいなら、web UIのバージョンがv1.5.1以降である必要があります。
とりあえず、最新のweb UIをインストールすることをオススメします。
では、モデルをダウンロードしましょう。
モデルは、Civitaiの公式ページからダウンロードします。
現時点では、次のバージョンが最新となっています。
(※その時点での最新をダウンロードすればよいでしょう)
「Download」ボタンをクリックすると、「breakdomainxl_V01f.safetensors」をダウンロードできます。
ダウンロードしたファイルを指定のディレクトリ(models/Stable-diffusion)に設置します。
web UIの起動後、以下のようにcheckpointを選択できるようになっています。
また、VAEについては利用することが推奨されています。
VAEは、同ページ内のリンクからダウンロード可能です。
以上、BreakDomainXLの利用方法を説明しました。
次は、BreakDomainXLの動作確認を説明します。
BreakDomainXLの動作確認
BreakDomainXLの動作確認を行います。
次のデモ画像を参考にしましょう。
https://civitai.com/images/1821192
これは、Osorubeshi alpha XLのデモ画像です。
他のアニメモデルと比較して、どれほど背景や細部を描くのかを確認してみましょう。
BreakDomainXLで試しに4枚生成した画像は、以下。
これは、思った以上に背景・細部の描画がスゴイですね。
逆に描き過ぎとも感じます。
もちろん、これはプロンプト次第なのでしょう。
あと、次の処理も試しておきます。
- Refiner
- Ultimate SD Upscale
- LoRA(sd_xl_offset_example-lora_1.0)
これらの処理の詳細は、以下の記事を参考にしてください。
対象の画像は、上記における1番目の画像とします。
それぞれ上記の処理を適用した画像が、以下。
この結果だけ見ると、イマイチですね。
逆に言うと、何もしなくても良いとも言えますね。
それだけBreakDomainXLが、最適化されていると言えるのかもしれません。
他の画像(プロンプト)なら、また別の結果になるかもしれませんけどね。
以上、BreakDomainXLの動作確認を説明しました。