Claude 3 Opusは、ChatGPT-4を超えたと言われています。
ChatGPT-5が出たら、また逆転する可能性はあります。
利用者からすると、選択肢が増えることは良いことです。
その意味でも、どんどんと競争をしてもらいましょう。
そんなClaudeを開発するAnthropicには、OpenAIと同様にAPIサービスが存在しています。
しかし、AnthropicのAPIでは埋め込みモデルが存在していません。
その代わりに、AnthropicはVoyage AIの埋め込みモデルを推奨しています。
Voyage AIの埋め込みモデル
現時点でVoyage AIから提供されている埋め込みモデルは、以下。
Model | Context Length (tokens) | Embedding Dimension | Description |
---|---|---|---|
voyage-large-2 | 16000 | 1536 | 最も強力な汎化モデル(OpenAI V3 Largeよりも優れている) |
voyage-code-2 | 16000 | 1536 | コード検索に最適化されたモデル |
voyage-2 | 4000 | 1024 | 基本モデル(でも、OpenAI V3 Largeに勝る) |
voyage-lite-02-instruct | 4000 | 1024 | 分類、クラスタリング、および文のテキスト類似性タスク用に調整されたモデル |
Voyage AIの埋め込みモデルを利用するには、Voyage AIのアカウントが必要です。
Voyage AIにログインすると、いきなりAPIの管理画面が現れます。
このことからわかるように、Voyage AIは技術者向けのサービスです。
サイトのトップページには、いきなり埋め込みモデルのことが記載されています。
それも、API利用を記したPythonコード付きです。
それだけ、埋め込みモデルには自信があるのでしょう。
さて、気になる価格は以下をご覧ください。
これを見る限り、50,000,000(50M)トークンまでは無料のようです。
「$」マークがちょっと意味不明ですけど。
実際、支払い方法が未登録でも利用はできます。
Voyage AIの埋め込みモデルの利用
Voyage AIの埋め込みモデルの利用に必要となるのは、以下。
- Voyage Python Library(ライブラリ)
- APIキー
それぞれを以下で説明します。
Voyage Python Library(ライブラリ)
ライブラリが公開されています。
以下のコマンドでインストールできます。
pip install voyageai
Python 3.7以降なら、特に問題なくインストールできるでしょう。
APIキー
Voyage AIの管理画面上に以下のボタンを確認できます。
このボタンをクリックして、APIキーを作成します。
コピーしたAPIキーは、環境設定ファイルの「.env」に登録しましょう。
「.env」ファイルを利用するには、python-dotenvのインストールが必要です。
.env
VOYAGE_API_KEY='コピーしたAPIキー'
準備ができたら、次のコードを実行しましょう。
import voyageai from dotenv import load_dotenv load_dotenv() # .envファイルから環境変数を読み込む vo = voyageai.Client() texts = [ "ベクトル埋め込み" ] result = vo.embed(texts, model="voyage-2", input_type="document") print(result.embeddings)
コンソールに以下のように表示されたら、動作確認は成功です。