AIが書いたコードが読めない問題を解決する:コードベース可視化ツールの実力

AIが書いたコードが読めない問題を解決する:コードベース可視化ツールの実力 AI

Claude CodeなどのAIコーディングツールが急速に普及しています。
多くの開発者が日常的にAIの力を借りてコードを書くようになりました。

しかし、AIが生成したコードには特有の課題があります。
この記事では、その内容を参考にAIコード時代の新しい開発手法について考察します。

AIコード時代の課題

AIは驚くべき速度でコードを生成します。
数分で機能が完成することも珍しくありません。

ところが、ここで問題が発生します。
生成されたコードの全体像を把握できないのです。

ある開発者がRedditで悩みを共有していました。
その内容は多くのエンジニアに共通するものでしょう。

AIが大きな機能を実装したとき、どうやって動いているのか理解できない。
バグを修正できないとき、原因を特定できない。
他の人が作ったAI生成コードを引き継いだとき、全体像が掴めない。
数週間後にプロジェクトに戻ったとき、どこまで進んでいたか忘れている。

従来の開発では、自分でコードを書きます。
そのため、自然と構造を理解していました。

AIコーディングでは、この前提が崩れてしまいます。

コードベース可視化というアプローチ

この課題に対する解決策として、コードベースの可視化ツールが登場しています。

Redditで紹介されていたNoodlesというオープンソースツールがあります。
これはAIが生成したコードの構造をインタラクティブなダイアグラムで表示する仕組みを持っています。

処理の流れは次のようになります。
まず、フォルダやリポジトリを指定します。

するとツールがコードベースをスキャンします。
次にLLMを使って、CLIコマンドやルート、UIコンポーネントなどのエントリーポイントを特定します。

そして実行フローを示すD2ダイアグラムを生成します。
最後に、ノードをクリックしたりホバーしたりして詳細を確認できるインタラクティブなオーバーレイとして表示されます。

コードの変更を検知して、差分だけダイアグラムを更新する機能もあるようです。

現時点での制約

もちろん、このアプローチには制約もあります。
投稿者自身が正直に認めていました。

100ファイル未満のリポジトリで最も効果を発揮するとのこと。
大規模プロジェクトでは処理速度が遅くなる傾向があります。

UIもまだ洗練されていません。
ダイアグラムの品質はプロンプトのチューニング次第で変わります。

これらは発展途上のツールにありがちな課題です。
今後改善されていく可能性は十分にあるでしょう。

コミュニティからの提案

Redditのコメント欄では、様々な代替案や改善提案が寄せられていました。

Mermaidダイアグラムへの対応を求める声が複数ありました。
MermaidはMarkdownと親和性が高いです。

また、多くのコーディングエージェントで利用されています。
そのため、相互運用性の観点から有用だという意見です。

ローカルモデルへの対応も要望されていました。
クラウドAPIに依存せず、手元で動作させたいというニーズは理解できます。
プロキシを経由すれば好きなモデルを使えるという意見もありました。

「Claude CLIに直接SVGダイアグラムを生成させればいいのでは」という意見もありました。
これに対しては反論が出ています。

「毎回AIに依頼するのではなく、自動化された再利用可能なプロセスを作るべき」という内容です。
使い捨ての手動作業と、継続的に機能するツールでは、長期的な価値が異なります。

ExcalidrawやNimbalystといった他のツールとの連携も提案されていました。
視覚化ツールは一つに限定する必要はありません。
用途に応じて使い分けるのが現実的かもしれません。

可視化ツールの意義

AIが書いたコードを理解するために、また別のAI(LLM)を使ってダイアグラムを生成する。
一見すると皮肉に思えるかもしれません。

しかし、考えてみてください。
コードを読むという行為は、テキストを視覚的な構造として脳内で再構築する作業です。
この再構築をツールが代行してくれるなら、認知負荷は大幅に軽減されます。

特に、他の人が書いたコードを理解する場面では恩恵が大きいでしょう。
過去の自分が書いた(あるいはAIに書かせた)コードを見直すときも同様です。

まとめ

AIコーディングツールの普及により、コードの生成速度は飛躍的に向上しました。
同時に、生成されたコードを理解するという新しい課題も生まれています。

コードベースの可視化は、この課題に対する有力なアプローチの一つです。
Noodlesのようなツールはまだ発展途上です。
しかし、今後の改善によって実用的な選択肢になる可能性を秘めています。

AIと協働する時代において、コードを書く能力だけでは不十分です。
AIが書いたコードを素早く理解する能力も重要になってきました。

可視化ツールは、その能力を補強する手段として注目に値します。

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