「AIアートで表現の自由を認めて欲しい・・・」
「Stable Diffusionで黒い画像が作成されてしまう・・・」
このような場合には、この記事の内容が参考になります。
この記事では、Stable DiffusionのNSFWコンテンツ対策を無効化する方法を解説しています。
本記事の内容
- NSFWコンテンツとは?
- Stable DiffusionにおけるNSFWコンテンツ対策
- NSFWコンテンツ対策の無効化
それでは、上記に沿って解説していきます。
NSFWコンテンツとは?
NSFWとは、Not Safe For Workの頭文字で構成されるネットスラングです。
その意味は、職場閲覧注意になります。
そして、NSFWコンテンツは職場や学校での閲覧に注意を要するコンテンツを意味します。
具体的には、次のようなコンテンツです。
- 裸
- ポルノグラフィ
- 卑語
- 暴力
確かに、あまり人様にお見せできるコンテンツではありませんね。
ただ、閉じた空間であれば表現の自由は認められるべきとも思います。
以上、NSFWコンテンツについて説明しました。
次は、Stable DiffusionにおけるNSFWコンテンツ対策を説明します。
Stable DiffusionにおけるNSFWコンテンツ対策
Stable Diffusionを利用していると、たまに次のようなメッセージが表示されます。
Potential NSFW content was detected in one or more images. A black image will be returned instead. Try again with a different prompt and/or seed.
Stable Diffusionについては、次の記事で解説しています。
NSFWコンテンツだと自覚があるなら、上記の警告が出ても仕方がありません。
しかし、たまに意味不明な状況で警告が表示される場合があります。
例えば、次のテキストの場合です。
prompt = "a chihuahua in Ukiyoe style"
「浮世絵風のチワワ」が、なぜNSFWコンテンツなのでしょうか?
100枚連続で画像を作成した際、2枚ほどNSFWコンテンツ扱いになりました。
NSFWコンテンツと判定された画像は、次のように黒い画像(A black image)となります。
「浮世絵風のチワワ」のどこに不適切な描画があるのでしょうか?
これに関しては、全く納得が行きません。
今回のケースでは、2%の確率でNSFWコンテンツと判定されました。
他のテキストを用いた場合、もっとその確率が上がる可能性も考えられます。
このように、Stable Diffusionではデフォルトで制約があるのです。
それも、納得の行かない制約と言えます。
どう考えても、チワワはNSFWコンテンツからはかけ離れています。
以上、Stable DiffusionにおけるNSFWコンテンツ対策を説明しました。
次は、NSFWコンテンツ対策の無効化を説明します。
NSFWコンテンツ対策の無効化
Stable DiffusionにおけるNSFWコンテンツ対策には、納得の行かない部分があります。
そこで、このNSFWコンテンツ対策を無効化します。
無効化すれば、「浮世絵風のチワワ」がNSFWコンテンツと判定されることはありません。
そのために、「Potential NSFW」でソースを検索してみましょう。
Stable Diffusionについては、次の記事内容に従ってインストールしていることを前提とします。
その前提であれば、次のようにソース上で1か所だけヒットします。
該当箇所のソースは、以下。
黒い画像の作成・警告メッセージの表示部分をコメントアウトします。
この状態で再度、「浮世絵風のチワワ」をStable Diffusionで作成します。
20分後、無事に100枚の画像を生成できました。
ただし、この状態ではライブラリ(Diffusers)の更新は諦めないとダメでしょう。
もしくは、更新の都度該当ソースを修正するかのどちらかでしょうね。
理想としては、設定で簡単にNSFWコンテンツ対策の無効化ができることが望ましいです。
追記 2022年9月30日
簡単かつスマートにNSFWフィルターを回避する方法が見つかりました。
以上、NSFWコンテンツ対策の無効化を説明しました。