AUTOMATIC1111版web UIでLoRAを利用する方法

AUTOMATIC1111版web UIでLoRAを利用する方法 機械学習

「AUTOMATIC1111版web UIでLoRAを利用したい」
「外国人から見た日本人ではなく、ちゃんとした日本人女性を描きたい」

このような場合には、この記事の内容が参考になります。
この記事では、AUTOMATIC1111版web UIでLoRAを利用する方法を解説しています。

本記事の内容

  • LoRAとは?
  • LoRAの利用方法
  • LoRAの動作検証

それでは、上記に沿って解説していきます。

LoRAとは?

LoRAについてよくわからない場合は、次の記事をご覧ください。

そして、LoRAを自分で作りたい場合は次の記事が参考になります。

ただし、上記の記事はDiffusersの利用が前提となっています。
そうは言っても、LoRAの役割はDiffusersであろうとAUTOMATIC1111版web UIであろうと同じです。

以上、LoRAについて説明しました。
次は、LoRAの利用方法を説明します。

LoRAの利用方法

この記事では、AUTOMATIC1111版web UIでLoRAを利用する方法を説明します。
LoRAの利用方法は、次の手順で説明していきます。

  • LoRAのインストール
  • LoRAモデルのダウンロード
  • LoRAモデルの利用

それぞれを以下で説明します。

LoRAのインストール

実は、web UIではデフォルトでLoRAが利用可能なのです。

「Extensions」タブの中の「installed」タブを開いてみてください。
そこで、次のような表示を確認できるはず。

「built-in」と書いてありますね。
標準でAUTOMATIC1111版web UIから利用できるということです。

なお、AUTOMATIC1111版web UIのバージョンによっては確認できないかもしれません。
その場合は、web UIを更新するか新たにインストールしましょう。

上記記事通りに行えば、簡単にAUTOMATIC1111版web UIをインストールできます。

LoRAモデルのダウンロード

今回は、Civitai上で1位・2位・3位を独占するDoll Likenessシリーズをダウンロードします。

  • Korean Doll Likeness
  • Taiwan Doll Likeness
  • Japanese Doll Likeness

追記 2023年2月28日
上記LoRAはすべて非公開となりました。
こららのLoRAを取得する方法は、次の記事で説明しています。

それぞれのURLは、以下。

https://civitai.com/models/7448/korean-doll-likeness
https://civitai.com/models/7716/taiwan-doll-likeness
https://civitai.com/models/10135/japanese-doll-likeness

ページは、ログインしていないと見れません。
NSFWコンテンツが表示されるため、注意してください。
基本、学校や職場でアクセスするのは避けましょう。

Civitai上でアカウントを作成して、ログインしてください。
Civitaiのアカウントは、作る価値があります。

各ページで次のボタンを押して、モデルをダウンロードします。

ダウンロードしたLoRAモデルは、次の場所に保存します。

LoRAモデルの利用

web UIの「txt2img」や「img2img」でLoRAを利用できます。
それぞれの画面上で次のアイコン(赤線)を確認できます。

このアイコンをクリックします。
そうすると、次のようなUIが表示されます。

ここで「Lora」タブをクリックします。
タブ内で次のような表示を確認できれば、モデルの読み込みは成功です。

もし何も表示されていないなら、「Refresh」ボタンをクリックします。
とにかく、上記のような表示を確認できればOK。

これでLoRAモデルを利用できるようになりました。
あとは、プロンプトに次のような記述を含めるだけです。

<lora:japaneseDollLikeness_v10:1> <lora:koreanDollLikeness_v10:1> <lora:taiwanDollLikeness_v10:1>

この記述により、それぞれのLoRAモデルが適用されます。
「:」より右の数値により、モデルの適用度合を制御することが可能です。

もちろん、LoRAモデル毎にトリガーとなるキーワードは異なります。

以上、LoRAの利用方法を説明しました。
次は、LoRAの動作検証を説明します。

LoRAの動作検証

LoRAの動作検証を行います。
正確には、Doll Likenessシリーズモデルの動作検証になります。

まずは、LoRAを適用せずに普通に画像を生成します。
その際、モデルには次のモデルを利用します。

これは、Doll Likenessシリーズとの相性は抜群とのことです。
基本的に、ChilloutMixはアジア系の女性を綺麗に描きます。

そこに、さらにLoRAを加えようということです。
入力するプロンプトは、以下。

プロンプト

(8k RAW photo,best quality, masterpiece:1.2), (realistic,photo-realistic:1.37),omertosa,1girl,city,professional lighting,photo mapping,radiosity,physically-based rendering,blue backlight bokeh,smile,mature,head portrait,sunlight,blone,short jacket,school uniform,hoodie,short hair,floating hair

ネガティブプロンプト

EasyNegative, paintings, sketches, (worst quality:2), (low quality:2), (normal quality:2), lowres, normal quality, ((monochrome)), ((grayscale)), skin spots, acnes, skin blemishes, age spot, glans,extra fingers,fewer fingers,strange fingers, bad hand, high heel shoes, fat ass, hole,kid,teen,cute,naked, Ripped jeans, hole jeans, fat thigh,6 fingers, bikini, underwear, nsfw, nude, briefs, knickers, underpants, panties, swim suit,leg open

ネガティブプロンプトにおける「EasyNegative」については、次の記事で説明しています。

上記プロンプトを用いると、次のような画像が生成されます。
アジア系ですが、日本人とまでは言えません。

では、より日本人になるように以下の記述をプロンプトに加えます。
プロンプトの末尾で問題ありません。

~,floating hair,<lora:japaneseDollLikeness_v10:0.3>

変更したプロンプトを用いて、同じSEEDで画像を生成します。
その結果は、次の画像です。

これは、もう日本人ですね。
なお、数値を「0.0~0.9」まで適用した結果は次のようになります。

数値が高くなるほど、化粧が濃くなる感じですかね。
折角なので、台湾人女性の要素も加えてみましょう。

<lora:japaneseDollLikeness_v10:0.3> <lora:taiwanDollLikeness_v10:0.3>

不思議なモノで顔だけではないのですね。
まあ、LoRAモデル作成時の学習素材に偏りがあるのかもしれません。

さらに、韓国人女性の要素も少しだけ加えます。

<lora:japaneseDollLikeness_v10:0.3> <lora:taiwanDollLikeness_v10:0.3> <lora:koreanDollLikeness_v10:0.1>

日本人でも違和感はないですね。
このようにして、LoRAモデルは組み合わせて利用することが可能です。

以上、LoRAの動作検証を説明しました。

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