Redditで話題になっているClaude Codeの活用方法を見つけました。
投稿者はClaude Codeをコーディング以外の業務自動化に使っています。
その技術的な詳細が非常に興味深かったので、ここで解説します。
メール抽出の仕組み
投稿者の会社ではOutlook/Microsoft 365が完全にロックダウンされています。
APIアクセスは不可能です。
しかし、メールクライアントは自由に選べるそうです。
そこでApple Mailを使った巧妙な解決策を採用しています。
AppleScriptがApple Mailにネイティブアクセスできる点を利用しているのです。
過去24時間の受信・送信メールをテキストファイルに変換する仕組みです。
さらに、excluded_domains.jsonというファイルを作成して、スパムや社内の定型レポートを除外しています。
重要なのは、Claude Codeに直接メールを読ませていない点です。
AppleScriptで前処理をして、読みやすい形式に変換してから渡しているとのことです。
カレンダー抽出の課題
投稿者は正直に語っています。
カレンダー抽出は「本当に苦労している」と。
「今日から7日分のイベント」を取得するPythonスクリプト。
一見簡単そうです。
しかし、繰り返しイベントの処理が複雑だそうです。
iCalの仕様に悩まされ、現在も改善作業中とのことです。
Apple Shortcutsの活用法
投稿者はCRONジョブではなくApple Shortcutsを選択しました。
ただし、ShortcutsからClaude Codeを直接呼び出せません。
そこでPythonスクリプトを介在させています。
投稿されていたコードの要点:
- Claude実行ファイルの絶対パスを指定
- 環境変数の適切な設定
- 各コマンドごとにショートカットを作成
- オートメーションタブでスケジュール設定
実装されているコマンド
投稿者は以下のコマンドを実装しているそうです:
- analyze-accounts: アカウント情報の分析
- select-contacts: 優先順位付けされた連絡先の選択
- create-drafts: メール下書きの自動生成
- brief: 日次ブリーフィングの作成
- cleanup-emails: 受信箱の整理と分類
これらは1時間ごとに実行されるようスケジュール設定されています。
トークン制限を考慮した間隔だそうです。
メモリ管理の工夫
Claude自体にメモリ機能はありません。
投稿者はログファイルで継続性を実現しています。
すべての処理結果をログとして保存。
次回実行時に前回の内容を参照させる仕組みです。
たとえば、日次ブリーフィング作成時は前日の内容を読み込んでから新しいものを生成するそうです。
まとめ
この投稿から学べることは多いです。
Claude Codeはコーディング専用ツールではありません。
創造的な使い方で業務効率化が可能です。
技術的には複雑な部分もあります。
でも、一度仕組みを作れば定型業務から解放されるメリットは大きいでしょう。
皆さんの環境でも応用できる部分があるはずです。
Claude Codeの新しい可能性を探ってみてはいかがでしょうか。