「商品画像をAIで自動的に複数パターン生成したい」
「Googleが発表したProduct Studioのような機能を利用したい」
このような場合には、この記事の内容が参考になります。
この記事では、Product Studioのような機能を実現する方法を解説しています。
本記事の内容
- Product Studioとは?
- ENFUGUEによる商品画像の自動生成(準備)
- ENFUGUEによる商品画像の自動生成(実践)
それでは、上記に沿って解説していきます。
Product Studioとは?
「Product Studio」のリリースについての発表
https://blog.google/products/shopping/google-product-studio-generative-ai-product-photos/
Product Studioとは、Google製の商品画像生成ツールです。
生成AIの技術により、商品画像を自動で生成してくれます。
次の紹介動画を見れば、Product Studioによってできることがイメージができるでしょう。
例えば、次のような商品画像が1枚だけあるとします。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/pexels-monstera-7691385.jpg)
この画像から、次のような画像を生成できたらどうでしょうか?
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/55555555.jpg)
もちろん、画像のトリミングや合成処理など必要ありません。
ただ、次のようなテキストを入力するだけです。
on the grass
このようなことが、Product Studioで可能になります。
そして、GoogleはProduct Studioを無料で利用させてくれるようです。
ただし、日本国内において2023年度中は利用できません。
2024年以降に利用可能となるようです。
まだ、時期は未定となっています。
また、無料利用できると言っても条件があります。
Merchant Centerの利用が前提となっています。https://www.google.com/intl/ja_jp/retail/solutions/merchant-center/
そりゃ、そうですよね。
完全タダ乗りをさせてくれるほど、甘くはありません。
ということで、現時点(2023年7月初旬)では指をくわえて待つしかありません。
その代わり、頑張ればProduct Studioと同じようなことが今すぐにでも可能です。
以上、Product Studioについて説明しました。
次は、ENFUGUEによる商品画像の自動生成(準備)を説明します。
ENFUGUEによる商品画像の自動生成(準備)
頑張る方法とは、ENFUGUEを利用する方法になります。
ENFUGUEを利用すれば、Product Studioと同じようなことが可能になります。
それも今すぐにです。
ENFUGUEについては、次の記事で説明しています。
実際、上記の「on the grass」な履物の画像はENFUGUEを使って生成しています。
ただし、ENFUGUEをインストールする必要があります。
それに、ENFUGUEは高スペックのPCを必要とします。
GPUメモリは、最低でも12GB以上は欲しいところです。
![](https://www19.a8.net/0.gif?a8mat=3NP9RZ+8TXHTE+3KX4+631SX)
上記で販売中のPCであれば、RTX 4090、4080、4070搭載のマシンが必要と言うことです。
RTX 3090搭載マシンが販売しているなら、それでもOK。
でも、ECサイトやアフィリエイトをやる場合には、コスパの良い投資だとは思います。
ゲーミングPCとしても利用できますからね。
そして、次にリアルな画像を生成できるモデルを利用できるようにします。
epiCRealismなら、十分にリアルな商品画像を生成できます。
ENFUGUEにモデルを追加する方法は、次の記事で説明しています。
ここまで準備ができたら、実際に商品画像を生成してみましょう。
以上、ENFUGUEによる商品画像の自動生成(準備)について説明しました。
次は、ENFUGUEによる商品画像の自動生成(実践)を説明します。
ENFUGUEによる商品画像の自動生成(実践)
最初に、商品画像(1280 x 853)を用意します。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/pexels-photo-186035.jpg)
この画像は縮小していますが、実際は大きめのサイズの方がよいでしょう。
画像が用意できたら、ENFUGUEを起動して新規ファイルを作成します。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-29.png)
次に、モデルを選択します。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-30.png)
モデルを選択したら、画像のアップロードを行います。
「Load Image」アイコンをクリック。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-31.png)
画像を選択すると、次のように画像が表示されます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-6.jpg)
生成する画像のサイズは、512 x 512と指定されています。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-32.png)
そのため、アップロードした画像がはみ出ている状況です。
これをいい感じにします。
範囲内にマウスを移動させると、次のようにメニューが表示されます。
ここから、「Show/Hide Options」アイコンをクリックします。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-33.png)
クリックすると、次のような画面が表示されます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-34.png)
ここでは、次の項目を設定します。
- Image Fit
- Image Anchor
- Remove Background
Image Fitは、4つの値から選択します。
値の説明が表示されるので、それらを見て選びましょう。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-35.png)
ここでは、「Contain」を選択。
選択すると、次のようにアップロードした画像が範囲内に収まります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-7.jpg)
靴を中心にしたいので、Image Anchorを設定します。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-36.png)
「Center Center」を選択すると、靴を中心にできます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-8.jpg)
これは、アップロードした画像毎に調整が必要となるでしょう。
Remove Backgroundには、チェックを入れます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-37.png)
Remove Backgroundにチェックを入れることで、自動的に靴だけトリミングされます。
設定できたら、プロンプトを入力して「ENFUGUE」ボタンをクリック。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-38.png)
処理が完了すると、次のような画像が生成されます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/55555551111.jpg)
ただ、これは上手く行ったケースです。
微妙に対象(今回は靴)に変更が加わることがあります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-9.jpg)
これは、ControlNetを使えばある程度は防げるはずです。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-39.png)
現状は、まだ検証していません。
何回かガチャを繰り返せば、対象の崩れない商品画像が生成できますので。
つまり、まだそんなに困っていないということです。
以上、ENFUGUEによる商品画像の自動生成(実践)を説明しました。