「Seleniumを使うとDeprecationWarningが出てきてしまう」
「Selenium 4をインストールしたら、警告が出てくるようになった」
このような場合は、この記事が参考になります。
この記事では、Selenium 4で出てくるようになった警告を解決する方法を解説しています。
本記事の内容
- Selenium 4のリリース
- 「DeprecationWarning」とは?
- 「DeprecationWarning」の解決方法
それでは、上記に沿って解説していきます。
Selenium 4のリリース
2021年10月13日にSelenium 4が、リリースされました。
それまでは、Selenium 3.141.0が最新版の扱いでした。
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Selenium 4は、約2年以上かけてα版が公開されてきました。
それが、ついにリリースされたということです。
Selenium 4では、大幅な機能追加が行われています。
そのため、Selenium 4は時間をかけて検証していく必要があります。
そして、Selenium 3との互換性が問題になるはずです。
すでに、過去のプログラムがSelenium 4では動かないケースを見つけました。
公式ページでは、それなりに互換性はあると記載されていましたけどね。
そのような場合は、Selenium 4用に書き直すことになります。
もしくは、Selenium 3を使い続けることになるでしょう。
基本的に、Seleniumは閉じた環境で利用していることが多いでしょう。
それであれば、Selenium 3でそのプログラムを動かし続けるのも一つの手です。
よって、そんなに焦ることはありません。
しかし、一つ気になる警告を見つけてしまいました。
次では、その警告を見ていきます。
「DeprecationWarning」とは?
気になる警告「DeprecationWarning」とは、次の警告です。
DeprecationWarning: executable_path has been deprecated, please pass in a Service object
警告であるため、プログラムが動かないことはありません。
でも、常時出てきてしまいます。
気になって仕方がないです。
警告にあるように、ドライバーの指定がどうも気に食わないようです。
非推奨と言っています。
ちなみに、次のコードで上記警告が出ます。
from selenium import webdriver from selenium.webdriver.common.by import By from selenium.webdriver.common.keys import Keys CHROMEDRIVER = "C:\data\etc\chromedriver.exe" # ドライバー指定でChromeブラウザを開く browser = webdriver.Chrome(CHROMEDRIVER) # Googleアクセス browser.get('https://www.google.com/') # 検索ボックスを特定 elem = browser.find_element(By.NAME, 'q') # 「Selenium」と入力して、「Enter」を押す elem.send_keys('Selenium' + Keys.RETURN) # ブラウザを閉じる #browser.quit()
なお、このコードは次の記事で紹介しているコードです。
もちろん、Seleniumのバージョンは3.141.0になります。
機能はしますが、Selenium 4であれば警告が出る状況です。
次では、この警告を解決する方法を説明します。
「DeprecationWarning」の解決方法
まずは、警告が出ないコードを載せておきます。
from selenium import webdriver from selenium.webdriver.common.by import By from selenium.webdriver.common.keys import Keys from selenium.webdriver.chrome import service as fs CHROMEDRIVER = "C:\data\etc\chromedriver.exe" # ドライバー指定でChromeブラウザを開く chrome_service = fs.Service(executable_path=CHROMEDRIVER) browser = webdriver.Chrome(service=chrome_service) # Googleアクセス browser.get('https://www.google.com/') # 検索ボックスを特定 elem = browser.find_element(By.NAME, 'q') # 「Selenium」と入力して、「Enter」を押す elem.send_keys('Selenium' + Keys.RETURN) # ブラウザを閉じる # browser.quit()
修正ポイントは、Serviceオブジェクトの利用です。
ドライバーのパスを読み込む場合は、Serviceオブジェクトの利用が推奨されています。
ドライバーにPATHを通していれば、そもそもこの警告は出ることはなかったのでしょう。
でも、ドライバーにPATHを通すのは個人的には避けたい運用です。
PATHを通す必要がないモノは、できる限りで指定する方がトラブルが起こりません。
PATHに依存すると、環境が変わったら動かないコードになりがちです。
そのため、Serviceオブジェクトを利用する方向で修正します。
その修正は、以下。
# ドライバー指定でChromeブラウザを開く browser = webdriver.Chrome(CHROMEDRIVER)
↓↓↓
from selenium.webdriver.chrome import service as fs # ドライバー指定でChromeブラウザを開く chrome_service = fs.Service(executable_path=CHROMEDRIVER) browser = webdriver.Chrome(service=chrome_service)
この修正により、「DeprecationWarning」が出なくなりました。
メデタシメデタシ。
以上、Selenium 4で「DeprecationWarning」が出る場合の対策を説明しました。