みなさんは、ソースコードの解析作業が好きですか?
私は、大嫌いです。
でも、どうしてもやらなければならない時があります。
そのような場合は、泣きながら、時にはキレながら解析作業します。
そんなソースコードの解析作業を少しでも、もっと楽にできればと思いませんか?
そう思うなら、Sourcetrailをインストールしてみてください。
本記事の内容
- Sourcetrailとは?
- Sourcetrailのシステム要件
- Sourcetrailのダウンロード
- Sourcetrailのインストール
- Sourcetrailの動作確認
それでは、上記に沿って解説していきます。
Sourcetrailとは?
Sourcetrailとは、ソースコード解析ツールのことです。
以下の2つに分けて、説明します。
- 概要
- サポート言語
概要
具体的には、以下の3つビューでソースコードの可視化を実現しています。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/03/concept.jpg)
- Search
- Graph
- Code
以下でそれぞれを説明します。
その前に、用語を定義しておきます。
Sourcetrail には、 シンボルというキーワードが存在しています。
そして、シンボルとは以下の4つのことです。
Files | ファイル |
Modules | モジュール |
Classes | クラス |
Functions | 関数 |
Search
シンボルを検索することができます。
オートコンプリート機能により、シンボル名が曖昧でも検索が可能です。
Graph
ソースコードの構造が、表示されます。
シンボル間の依存関係が、可視化されるということです。
Code
選択中のシンボルのソース部分が、表示されます。
さらに、そこからソースを追いかけることができます。
サポート言語
Sourcetrailは、以下の4つのプログラム言語をサポートしています。
- C
- C++
- Java
- Python
コンパイル言語だけかと思いきや、Pythonも含まれています。
Pythonは、PHPと同じスクリプト言語です。
その意味では、Pythonだけは少し毛色が他の言語と異なります。
Sourcetrailのシステム要件
現時点(2021年3月25日)におけるSourcetrailの最新バージョンは、2020.4.35となります。
この最新バージョンは、2021年1月7日にリリースされています。
サポートOSに関しては、以下を含むクロスプラットフォーム対応です。
- Windows
- macOS
- Linux
基本的なシステム要件は、それほど注意することはありません。
ただ、どの言語を対象とするのかがポイントになります。
言語により、必要となる要件が変わってきます。
これは、コンパイルを行うC/C++とJavaに言えることです。
C/C++なら、ヘッダーファイルが必要になります。
Javaなら、JREが必要となります。
ただし、Pythonは特に何かを必要とすることはありません。
Pythonがスクリプト言語ということが、関係しているのは確かでしょう。
C/C++とJavaのソースコードを解析する場合は、以下のページを参考にしてください。
https://www.sourcetrail.com/documentation/#Installation
以上、Sourcetrailのシステム要件でした。
次は、Sourcetrailのダウンロードを説明します。
Sourcetrailのダウンロード
Sourcetrailのダウンロードページ
https://github.com/CoatiSoftware/Sourcetrail/releases
上記のダウンロードページへアクセス。
現時点では、最新の安定版がバージョン2020.4.35ということです。
各OSごとにファイルが用意されています。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/03/20210322105341.png)
今回は、Windowsがインストール対象になります。
よって、候補は以下の二つあります。
- Sourcetrail_2020_4_35_Windows_64bit_Installer.zip
- Sourcetrail_2020_4_35_Windows_64bit_Portable.zip
気軽に試すなら、Portable版でいいかもしれません。
でも、GIMPのPortable版にはいい印象がありません。
Portable版は処理が遅いというイメージが、いまだに残っています。
よって、今後も使っていくなら、インストール型を選びます。
「Sourcetrail_2020_4_35_Windows_64bit_Installer.zip」リンクをクリック。
クリックすれば、ダウンロードが始まります。
約100MBほどあるので、しばらく待ちます。
ダウンロードが完了すると、以下のファイルが保存されています。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/03/20210322110404.png)
以上、Sourcetrailのダウンロードでした。
次は、このファイルを使ってSourcetrailのインストールを行っていきます。
Sourcetrailのインストール
ダウンロードしたSourcetrail_2020_4_35_Windows_64bit_Installer.zipを解凍します。
解凍したフォルダをたどっていきます。
Sourcetrail_2020_4_35_Windows_64bit_Installer
↓
Sourcetrail_2020_4_35_64bit_Installer
↓
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/03/20210322110820.png)
readme.txtの内容は、以下。
===================== ||Sourcetrail Setup|| ===================== To install Sourcetrail simply run 'sourcetrail.msi' Note: If you have a previous version installed, sourcetrail.msi will attempt to upgrade. Your previous application specific settings will be maintained.
Sourcetrailのインストールは、単純に「sourcetrail.msi」を実行するだけです。
以前の古いバージョンがあっても、自動で更新してくれるようです。
では、「sourcetrail.msi」を実行。
OSの設定次第では、Microsoft Defender SmartScreenが起動するかもしれません。
(※起動しない場合は、Welcome画面のところから)
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/03/20210322112219.png)
この場合は、「詳細情報」をクリック。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/03/20210322112342.png)
そうすると、上記のように表示が切り替わります。
発行元を確認して、「実行」ボタンをクリック。
Welcome画面の表示です。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/03/20210322112545.png)
「Next」ボタンをクリックします。
Sourcetrailのインストール先の選択画面です。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/03/20210322112806.png)
お好みでどうぞ。
今回は、デフォルトでいきます。
「Next」ボタンをクリック。
ショートカットの設定画面です。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/03/20210322113030.png)
Sourcetrailは、ブラウザやエディタのように常時利用するモノではありません。
よって、上記のデフォルトのままでいきます。
「Next」ボタンをクリック。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/03/20210322113339.png)
今までの条件で問題なければ、「Install」ボタンをクリック。
インストール処理が始まります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/03/20210322113524.png)
1分程度のインストールは終了します。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/03/20210322113644.png)
「Finish」ボタンをクリックして閉じます。
以上、Sourcetrailのインストールでした。
次は、Sourcetrailの動作確認を行います。
Sourcetrailの動作確認
Sourcetrailを起動します。
起動すると、以下の画面が表示されます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/03/20210322114344.jpg)
ここで、「Recent Projects」から「tictactoe_py」を選択します。
画面が切り替わり、tictactoe_pyプロジェクト以下のソース状況を確認できます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2021/03/20210322120238.png)
詳細は、ここでは追いません。
以上で、Sourcetrailの動作確認は完了となります。
また、別記事にてSourcetrailの使い方を説明する予定です。