Ubuntuユーザー必見！特定バージョンのNode.jsインストール術

「aptで古いNode.jsにがっかりしたことはありませんか？」
「Ubuntu 22.04 LTSで最新版Node.jsを使いたいですか？」

この記事があなたの答えになります。
Ubuntuへの特定バージョンのNode.jsインストール手順を簡潔に解説します。

本記事の内容

UbuntuにおけるOS標準のNode.js
Ubuntuにおける特定バージョンのNode.jsのインストール

それでは、上記に沿って解説していきます。

UbuntuにおけるOS標準のNode.js

UbuntuにおけるOS標準のNode.jsが用意されています。
それは、Ubuntuのバージョン毎に異なります。

例えば、Ubuntu 22.04であれば以下のバージョンです。

$ sudo apt show nodejs
Package: nodejs
Version: 12.22.9~dfsg-1ubuntu3
～

このバージョン12は、2022年4月30日にサポートが終了しています。

このような仕組みを知らないと、がっかりすることになります。
Node.jsをUbuntuで利用したくて、次のようにバージョンを確認することがあるでしょう。

$ node --version
コマンド 'node' が見つかりません。次の方法でインストールできます:
apt install nodejs
管理者に確認してください。

このような場合に、この指示にそのまま従うとバージョン12がインストールされてしまうのです。
これはUbuntuに限らずLinuxあるあるなので、注意が必要となります。

以上、UbuntuにおけるOS標準のNode.jsを説明しました。
次は、buntuにおける特定バージョンのNode.jsのインストールを説明します。

Ubuntuにおける特定バージョンのNode.jsのインストール

GitHub - nodejs/Release: Node.js Release Working Group

Node.js Release Working Group. Contribute to nodejs/Release development by creating an account on GitHub.

Node.jsのバージョンを知るには、上記ページへアクセスします。
このページでは、現時点では次のようなリリース予定が掲載されています。

現時点で安定版で最新となるのは、バージョン20ですね。
Node.jsにおいては、偶数のバージョンがLTSとなります。

では、そのバージョン20をインストールしましょう。
そのためのコマンドが、以下。

# システムのパッケージリストを更新します。
sudo apt-get update

# 必要なパッケージ（CA証明書、curl、GnuPG）をインストールします。
sudo apt-get install -y ca-certificates curl gnupg

# APTの鍵リングディレクトリを作成します。
sudo mkdir -p /etc/apt/keyrings

# NodeSourceの公開鍵をダウンロードし、APTの鍵リングに追加します。
curl -fsSL https://deb.nodesource.com/gpgkey/nodesource-repo.gpg.key | sudo gpg --dearmor -o /etc/apt/keyrings/nodesource.gpg

# Node.jsのメジャーバージョンを変数に設定します。
NODE_MAJOR=20

# NodeSourceのAPTリポジトリをシステムのソースリストに追加します。
echo "deb [signed-by=/etc/apt/keyrings/nodesource.gpg] https://deb.nodesource.com/node_$NODE_MAJOR.x nodistro main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/nodesource.list

# パッケージリストを再度更新し、新しいリポジトリの情報を取得します。
sudo apt-get update

バージョン18が希望なら、「NODE_MAJOR=18」と変更します。
コマンドをここまで実行できたら、インストール可能なNode.jsのパッケージを確認しましょう。

$ sudo apt show nodejs
Package: nodejs
Version: 20.9.0-1nodesource1
～

標準のバージョン12から、バージョン20に変更されていますね。
これで良ければ、次のコマンドでインストールします。

# Node.jsをインストールします。
sudo apt-get install nodejs -y

それでは、確認を行います。

$ node --version
v20.9.0

OKですね。
パッケージ管理システムのnpmも確認しておきます。

$ npm --version
10.1.0

問題なく（セットで）インストールされていますね。
これで、Node.jsをUbuntu上で利用できるようになっています。

以上、Ubuntuにおける特定バージョンのNode.jsのインストールを説明しました。