この記事では、Ubuntu 20.04 LTSにFFmpegをインストールする方法を解説しています。
Ubuntu 22.04の場合は、次の記事をご覧ください。
本記事の内容
- OS標準のFFmpeg
- FFmpegのインストール
- FFmpegの動作確認
それでは、上記に沿って解説していきます。
OS標準のFFmpeg
Ubuntuには、OS標準のソフトウェアが存在しています。
FFmpegのような人気ソフトであれば、ほぼ確実にOS標準が存在します。
マイナーなソフトであれば、OS標準のモノは存在しないこともあります。
ただ、このあたりの基準はよくわかりませんけどね。
では、OS標準のソフトウェアがあるかないかでどう違うのでしょうか?
それは、インストールの際に関係してきます。
OS標準のソフトウェアは、aptコマンドで簡単にインストールできます。
例えば、FFmpegの場合を確認してみましょう。
$ sudo apt info ffmpeg Package: ffmpeg Version: 7:4.2.4-1ubuntu0.1 Priority: optional Section: universe/video Origin: Ubuntu Maintainer: Ubuntu Developers <ubuntu-devel-discuss@lists.ubuntu.com> Original-Maintainer: Debian Multimedia Maintainers <debian-multimedia@lists.debian.org> Bugs: https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+filebug Installed-Size: 2,058 kB Depends: libavcodec58 (= 7:4.2.4-1ubuntu0.1), libavdevice58 (= 7:4.2.4-1ubuntu0.1), libavfilter7 (= 7:4.2.4-1ubuntu0.1), libavformat58 (= 7:4.2.4-1ubuntu0.1), libavresample4 (= 7:4.2.4-1ubuntu0.1), libavutil56 (= 7:4.2.4-1ubuntu0.1), libc6 (>= 2.29), libpostproc55 (= 7:4.2.4-1ubuntu0.1), libsdl2-2.0-0 (>= 2.0.10), libswresample3 (= 7:4.2.4-1ubuntu0.1), libswscale5 (= 7:4.2.4-1ubuntu0.1) Suggests: ffmpeg-doc Breaks: libav-tools (<< 6:12~~), qt-faststart (<< 7:2.7.1-3~), winff (<< 1.5.5-5~) Replaces: libav-tools (<< 6:12~~), qt-faststart (<< 7:2.7.1-3~) Homepage: https://ffmpeg.org/ Task: ubuntustudio-video, ubuntustudio-audio, ubuntukylin-desktop, ubuntu-mate-desktop, ubuntu-budgie-desktop Download-Size: 1,453 kB APT-Manual-Installed: yes APT-Sources: http://archive.ubuntu.com/ubuntu focal-updates/universe amd64 Packages Description: Tools for transcoding, streaming and playing of multimedia files FFmpeg は先端的マルチメディアフレームワークです。人間と機械が作成した ものの大部分をデコード、エンコード、トランスコー ド、マルチプレクス、 デマルチプレクス、ストリーム、フィルタ、再生することができます。ほとんど 知られていない古代のフォーマットから、最先端のフォーマットまでをサポート します。 . This package contains: * ffmpeg: a command line tool to convert multimedia files between formats * ffplay: a simple media player based on SDL and the FFmpeg libraries * ffprobe: a simple multimedia stream analyzer * qt-faststart: a utility to rearrange Quicktime files
FFmpegのパッケージを、デフォルトで探すことができました。
こうなれば、もうすぐにaptコマンドでインストールできます。
ただし、OS標準ではないソフトウェアもaptコマンドでインストール可能です。
そのためには、リポジトリの登録が必要となります。
このような例として、Elasticsearchがあります。
リポジトリの登録などは、次の記事で解説しています。
ここまでの記述により、OS標準のFFmpegが理解できたと思います。
なお、OS標準のソフトウェアはUbuntuのバージョン毎に指定される形になります。
Ubuntu 20.04 LTSであれば、FFmpeg 4.2.4が指定されています。
そして、このFFmpeg 4.2.4は2020年7月9日にリリースされています。
また、最新版のFFmpeg 4.4は2021年4月8日にリリース済みです。
この最新版をインストールする手もあります。
しかし、今回はOS標準のFFmpeg 4.2.4をインストールします。
機能的にも、それほど差はありません。
つまり、どっちでも一緒という認識です。
以上、OS標準のFFmpegについての説明でした。
次は、FFmpegのインストールを行っていきます。
FFmpegのインストール
まずは、パッケージリストの更新です。
次のコマンドは、おまじないのようなモノと考えましょう。
$ sudo apt-get update
では、OS標準のFFmpegをインストールします。
$ sudo apt-get -y install ffmpeg
結構時間がかかります。
しかし、OS標準であれば、安心してインストールができます。
基本的には、エラーはありません。
aptで適切にインストールをしていれば、依存関係でも大きな問題はないでしょう。
以上、FFmpegのインストールの説明でした。
最後は、FFmpegの動作確認を行います。
FFmpegの動作確認
ffmpegコマンドの動作を確認します。
以下は、単純にFFmpegのバージョンを確認するコマンドです。
$ ffmpeg -version ffmpeg version 4.2.4-1ubuntu0.1 Copyright (c) 2000-2020 the FFmpeg developers built with gcc 9 (Ubuntu 9.3.0-10ubuntu2) configuration: --prefix=/usr --extra-version=1ubuntu0.1 --toolchain=hardened --libdir=/usr/lib/x86_64-linux-gnu --incdir=/usr/include/x86_64-linux-gnu --arch=amd64 --enable-gpl --disable-stripping --enable-avresample --disable-filter=resample --enable-avisynth --enable-gnutls --enable-ladspa --enable-libaom --enable-libass --enable-libbluray --enable-libbs2b --enable-libcaca --enable-libcdio --enable-libcodec2 --enable-libflite --enable-libfontconfig --enable-libfreetype --enable-libfribidi --enable-libgme --enable-libgsm --enable-libjack --enable-libmp3lame --enable-libmysofa --enable-libopenjpeg --enable-libopenmpt --enable-libopus --enable-libpulse --enable-librsvg --enable-librubberband --enable-libshine --enable-libsnappy --enable-libsoxr --enable-libspeex --enable-libssh --enable-libtheora --enable-libtwolame --enable-libvidstab --enable-libvorbis --enable-libvpx --enable-libwavpack --enable-libwebp --enable-libx265 --enable-libxml2 --enable-libxvid --enable-libzmq --enable-libzvbi --enable-lv2 --enable-omx --enable-openal --enable-opencl --enable-opengl --enable-sdl2 --enable-libdc1394 --enable-libdrm --enable-libiec61883 --enable-nvenc --enable-chromaprint --enable-frei0r --enable-libx264 --enable-shared libavutil 56. 31.100 / 56. 31.100 libavcodec 58. 54.100 / 58. 54.100 libavformat 58. 29.100 / 58. 29.100 libavdevice 58. 8.100 / 58. 8.100 libavfilter 7. 57.100 / 7. 57.100 libavresample 4. 0. 0 / 4. 0. 0 libswscale 5. 5.100 / 5. 5.100 libswresample 3. 5.100 / 3. 5.100 libpostproc 55. 5.100 / 55. 5.100
上記のような結果となれば、FFmpegが適切にインストールされていると言えます。
FFmpegの動作確認としては、これで十分でしょう。
以上、FFmpegの動作確認を説明しました。