この記事では、Ubuntu 20.04へのSQLiteのインストールを解説します。
本記事の内容
- Ubuntu 20.04におけるOS標準のSQLite
- Ubuntu 20.04へのSQLiteのインストール
それでは、上記に沿って解説していきます。
Ubuntu 20.04におけるOS標準のSQLite
Ubuntuには、OS標準のソフトウェアが存在しています。
Apacheのような人気ソフトウェアであれば、ほぼ確実にOS標準が存在します。
SQLiteはどうかな?と思いましたが、普通に存在していました。
今回検証で用いているのは、以下のOSとなります。
$ cat /etc/lsb-release DISTRIB_ID=Ubuntu DISTRIB_RELEASE=20.04 DISTRIB_CODENAME=focal DISTRIB_DESCRIPTION="Ubuntu 20.04.3 LTS"
では、Ubuntu 20.04におけるOS標準のSQLiteを確認しましょう。
$ sudo apt info sqlite3 Package: sqlite3 Version: 3.31.1-4ubuntu0.2 Priority: optional Section: misc Origin: Ubuntu Maintainer: Ubuntu Developers <ubuntu-devel-discuss@lists.ubuntu.com> Original-Maintainer: Laszlo Boszormenyi (GCS) <gcs@debian.org> Bugs: https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+filebug Installed-Size: 2,803 kB Depends: libc6 (>= 2.29), libreadline8 (>= 6.0), zlib1g (>= 1:1.2.0), libsqlite3-0 (= 3.31.1-4ubuntu0.2) Suggests: sqlite3-doc Homepage: https://www.sqlite.org/ Download-Size: 860 kB APT-Sources: http://archive.ubuntu.com/ubuntu focal-updates/main amd64 Packages Description: Command line interface for SQLite 3 SQLite は SQL データベースエンジンを実装する C ライブラリです。 SQLite ライブラリをリンクしているプログラムは、別途 RDBMS プロセスを 起動することなく SQL データベースにアクセスできます。
Versionに注目します。
3.31.1と表示されています。
SQLite 3.31.1は、2020年1月27日にリリースされています。
現時点(2021年9月)では、1年半以上前のモノとなります。
最新版のSQLiteについて
ここで、SQLiteの直近のリリース状況を確認します。
Version | リリース日 |
3.36.0 | 2021年6月18日 |
3.35.5 | 2021年4月19日 |
3.35.4 | 2021年4月2日 |
上記あたりのバージョンをインストールしたいですね。
そのように考えて、いろいろと調べました。
その結果、以下のページでSQLite 3.35.5のdebパッケージを発見。
http://archive.ubuntu.com/ubuntu/pool/main/s/sqlite3/
そして、そのまま次のコマンドを実行しました。
下記のdpkgは実行しない方がよいです。
「sudo apt –fix-broken install」で修正する必要がありますので。
wget http://archive.ubuntu.com/ubuntu/pool/main/s/sqlite3/sqlite3_3.35.5-1_amd64.deb sudo dpkg -i sqlite3_3.35.5-1_amd64.deb
その結果は、エラーです。
$ sudo dpkg -i sqlite3_3.35.5-1_amd64.deb (データベースを読み込んでいます ... 現在 96260 個のファイルとディレクトリがインストールされています。) sqlite3_3.35.5-1_amd64.deb を展開する準備をしています ... sqlite3 (3.35.5-1) で (3.35.5-1 に) 上書き展開しています ... dpkg: 依存関係の問題により sqlite3 の設定ができません: sqlite3 は以下に依存 (depends) します: libc6 (>= 2.33) ...しかし: システム上の libc6:amd64 のバージョンは 2.31-0ubuntu9.2 です。 sqlite3 は以下に依存 (depends) します: libsqlite3-0 (= 3.35.5-1) ...しかし: システム上の libsqlite3-0:amd64 のバージョンは 3.31.1-4ubuntu0.2 です。 dpkg: パッケージ sqlite3 の処理中にエラーが発生しました (--install): 依存関係の問題 - 設定を見送ります man-db (2.9.1-1) のトリガを処理しています ... 処理中にエラーが発生しました: sqlite3
既存ライブラリの更新、特にlibc6の更新はやりたくないですね。
そこまでしてSQLiteを最新にする必要性もありません。
Webサーバーのようなモノなら、何としてでも最新にこだわる必要もありますけどね。
ApacheやNginxなどは、セキュリティ関連での更新が重要となるでしょう。
よって、SQLiteはOS標準のモノをそのままインストールします。
Ubuntu 20.04へのSQLiteのインストール
まず、インストール状況を確認しておきます。
$ sqlite3 --version コマンド 'sqlite3' が見つかりません。次の方法でインストールできます: apt install sqlite3 管理者に確認してください。
インストールされていないことを確認できました、
では、OS標準のSQLiteをインストールしていきます。
次のコマンドでインストールを行います。
sudo apt update sudo apt install -y sqlite3
インストールは、すぐに完了します。
完了したら、インストール状況を確認しましょう。
$ sqlite3 --version 3.31.1 2020-01-27 19:55:54 3bfa9cc97da10598521b342961df8f5f68c7388fa117345eeb516eaa837balt1
Ubuntu 20.04のOS標準となるSQLite 3.31.1を確認できます。
あとは、sqlite3コマンドを使ってDBを作成します。
そして、そのDBにアクセスして、テーブルを作成という流れになります。
一般的なデータベース作成の流れと同じです。