この記事では、Ubuntu 21.04にJavaをインストールする方法を解説しています。
aptコマンドで簡単にインストールする方法を説明していきます。
Ubuntu 20.04の場合は、次の記事をご覧ください。
本記事の内容
- Javaのインストール状況を確認する
- Ubuntu 21.04におけるデフォルトのOpenJDKをインストールする
- バージョンを指定してOpenJDKをインストールする
それでは、上記に沿って解説していきます。
Javaのインストール状況を確認する
javaコマンドを実行して、インストール状況を確認できます。
$ java --version コマンド 'java' が見つかりません。次の方法でインストールできます: apt install openjdk-11-jre-headless # version 11.0.11+9-0ubuntu2, or apt install default-jre # version 2:1.11-72 apt install openjdk-15-jre-headless # version 15.0.3+3-1 apt install openjdk-16-jre-headless # version 16.0.1+9-1 apt install openjdk-17-jre-headless # version 17~19-1ubuntu1 apt install openjdk-8-jre-headless # version 8u292-b10-0ubuntu1 Ask your administrator to install one of them.
上記のように表示されれば、Javaは未インストールです。
デフォルトでは、Ubuntu 21.04にはJavaがインストールされていません。
Ubuntu 21.04におけるデフォルトのOpenJDKをインストールする
Ubuntu 21.04におけるデフォルトのOpenJDKを確認します。
$ sudo apt info default-jdk Package: default-jdk Version: 2:1.11-72 Priority: optional Section: devel Source: java-common (0.72) Origin: Ubuntu Maintainer: Ubuntu Developers <ubuntu-devel-discuss@lists.ubuntu.com> Original-Maintainer: Debian Java Maintainers <pkg-java-maintainers@lists.alioth.debian.org> Bugs: https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+filebug Installed-Size: 6,144 B Provides: java-sdk, java10-sdk, java11-sdk, java2-sdk, java5-sdk, java6-sdk, java7-sdk, java8-sdk, java9-sdk Depends: default-jre (= 2:1.11-72), default-jdk-headless (= 2:1.11-72), openjdk-11-jdk Homepage: https://wiki.debian.org/Java/ Cnf-Extra-Commands: javac,javadoc,jar Download-Size: 1,096 B APT-Sources: http://archive.ubuntu.com/ubuntu hirsute/main amd64 Packages Description: Standard Java or Java compatible Development Kit This dependency package points to the Java runtime, or Java compatible development kit recommended for this architecture, which is openjdk-11-jdk for amd64.
openjdk-11-jdkが、デフォルトのOpenJDKとして設定されています。
これは、Ubuntu 20.04のときと同じです。
つまり、default-jdkはOSのバージョン毎に変わるモノではないのでしょう。
常に「default-jdk = openjdk-11-jdk」ということですね。
注意すべきなのは、決してdefault-jdkが最新のOpenJDKではないということになります。
では、default-jdkをインストールします。
事前に、パッケージの更新は忘れずにしておきましょう。
sudo apt-get update sudo apt install -y default-jdk
上記を実行すると、インストール処理が開始されます。
環境や時間帯にもよりますが、インストールには時間がかかります。
インストールが完了したら、javaコマンドで確認しましょう。
$ java --version openjdk 11.0.11 2021-04-20 OpenJDK Runtime Environment (build 11.0.11+9-Ubuntu-0ubuntu2) OpenJDK 64-Bit Server VM (build 11.0.11+9-Ubuntu-0ubuntu2, mixed mode, sharing)
「openjdk 11」がインストールされていることを確認できます。
バージョンを指定してOpenJDKをインストールする
まずは、aptコマンドでインストール可能なOpenJDKを探します。
$ sudo apt search "^openjdk.*jdk$" ソート中... 完了 全文検索... 完了 openjdk-11-jdk/hirsute-updates,hirsute-security 11.0.11+9-0ubuntu2 amd64 OpenJDK Development Kit (JDK) openjdk-15-jdk/hirsute 15.0.3+3-1 amd64 OpenJDK Development Kit (JDK) openjdk-16-jdk/hirsute 16.0.1+9-1 amd64 OpenJDK Development Kit (JDK) openjdk-17-jdk/hirsute-updates,hirsute-security 17~19-1ubuntu1 amd64 OpenJDK Development Kit (JDK) openjdk-8-jdk/hirsute-updates,hirsute-security 8u292-b10-0ubuntu1 amd64 OpenJDK Development Kit (JDK)
5つのパッケージが、検索でヒットしました。
それぞれのパッケージを確認してみましょう。
ここでUbuntu 20.04における検索結果との違いを確認します。
Ubuntu 20.04 | Ubuntu 21.04 | |
OpenJDK 8 | 〇 | 〇 |
OpenJDK 11 | 〇 | 〇 |
OpenJDK 13 | 〇 | |
OpenJDK 15 | 〇 | |
OpenJDK 16 | 〇 | 〇 |
OpenJDK 17 | 〇 |
上記は、各Ubuntuにおいてaptで初めから用意されているOpenJDKの状況です。
これを見ると、OpenJDK 8、11、16が双方のUbuntuで用意されています。
OpenJDK 17に関しては、2021年になってリリースされています。
折角なので、ここでは新しいOpenJDK 17をインストールしましょう。
まず、パッケージの情報を確認します。
$ sudo apt info openjdk-17-jdk Package: openjdk-17-jdk Version: 17~19-1ubuntu1 Priority: optional Section: universe/java Source: openjdk-17 Origin: Ubuntu Maintainer: OpenJDK Team <openjdk-17@packages.debian.org> Bugs: https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+filebug Installed-Size: 8,798 kB Provides: java-compiler, java-sdk, java10-sdk, java11-sdk, java12-sdk, java13-sdk, java14-sdk, java15-sdk, java16-sdk, java17-sdk, java2-sdk, java5-sdk, java6-sdk, java7-sdk, java8-sdk, java9-sdk Depends: openjdk-17-jre (= 17~19-1ubuntu1), openjdk-17-jdk-headless (= 17~19-1ubuntu1), libc6 (>= 2.2.5) Recommends: libxt-dev Suggests: openjdk-17-demo, openjdk-17-source, visualvm Homepage: https://openjdk.java.net/ Download-Size: 8,036 kB APT-Sources: http://archive.ubuntu.com/ubuntu hirsute-updates/universe amd64 Packages Description: OpenJDK Development Kit (JDK) OpenJDK is a development environment for building applications, applets, and components using the Java programming language.
では、OpenJDK 17をインストールします。
sudo apt-get update sudo apt install -y openjdk-17-jdk
インストールには、そこそこの時間がかかります。
インストールが完了したら、javaコマンドで確認します。
$ java --version openjdk 17-ea 2021-09-14 OpenJDK Runtime Environment (build 17-ea+19-Ubuntu-1ubuntu1) OpenJDK 64-Bit Server VM (build 17-ea+19-Ubuntu-1ubuntu1, mixed mode, sharing)
「openjdk 17」がインストールされていることを確認できます。