「web UIのRegion Promptは使い勝手が悪い・・・」
「Region Promptをもっと直観的に行いたい」
このような場合には、この記事の内容が参考になります。
この記事では、直観的な操作によるRegion Promptを説明します。
本記事の内容
- ENFUGUEのRegion Prompt
- 直観的な操作によるRegion Prompt
- 「-inpaintingモデル」自動生成の検証
それでは、上記に沿って解説していきます。
ENFUGUEのRegion Prompt
ENFUGUEとは、直観的な操作を目指したStable Diffusionのツールです。
ENFUGUEのインストールは、次の記事で説明しています。
Region Promptが、デフォルトで対応されています。
Region Promptを使えば、領域毎にプロンプトを指定できます。
これは、web UIの拡張機能でも対応可能です。
例えば、Regional PrompterでRegion Promptを利用する方法があります。
他には、Tiled DiffusionのRegional Prompt Controlでも対応可能です。
ただし、これらを使いやすいとは言えません。
その点、ENFUGUEでは直観的な操作でRegion Promptに対応しています。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/5b5914ec2b12a79d837177740bc9143d.jpg)
それぞれの範囲をマウスで移動したり、サイズを変更したりできます。
以上、ENFUGUEのRegion Promptを説明しました。
次は、直観的な操作によるRegion Promptを説明します。
直観的な操作によるRegion Prompt
ENFUGUEのRegion Promptを使って画像を生成します。
直観的な操作によるRegion Promptであることを確認できるはずです。
まず、生成する画像のサイズを決めます。
今回は、768 x 512のサイズで画像を生成しましょう。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-18.png)
次に、「Region Prompt」のアイコンをクリックします。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-19.png)
そうすると、768 x 512のエリア上に次のようなポップアップが生成されます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-20.png)
このポップアップには、続きがあります。
これらを見逃さないように注意しましょう。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-21.png)
とりあえず、以下の設定を行います。
- ネガティブプロンプトの入力(共通できるモノ)
- 「Remove Background」にチェック
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-22.png)
チェックを入れることにより、対象を自動でトリミングします。
トリミングしないと、全体背景と同化しないような画像が生成されます。
まあ、それはそれでありな時もあるでしょうけどね。
今回は、個別の背景は除去します。
設定できたら、これをコピーします。
コピーのアイコンをクリック。
それぞれのポップアップを次のように移動させます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-24.png)
あとは、それぞれの範囲で表示したい対象のプロンプトを入力します。
入力できたら、全体を対象にしたプロンプトも入力しておきましょう。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-25.png)
入力できたら、「ENFUGUE」ボタンをクリック。
クリックすると、処理が始まります。
その処理の過程を動画にしています。
生成された画像は、以下となります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/qqqqqqqq.jpg)
なお、選択したモデルを初めて利用する場合は非常に時間がかかります。
例えば、次のモデルを選択しているとします。
その場合、「-inpainting」モデルを自動で生成しているようです。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-26.png)
「meinamix_meinaV10-inpainting.safetensors」というモデルは、私が設置したモノではありません。
MeinaMixの公式ページでも、そのようなモデルは公開されていません。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/5f5e3357b688ff63f4389b3989f0905e.jpeg)
おそらく、ENFUGUEが「meinamix_meinaV10.safetensors」をベースに生成していると思われます。
だから、初回(-inpaintingモデルがない)は非常に時間がかかるのでしょう。
(※モデルの自動生成は「-inpaintingモデル」自動生成の検証」を参照してください)
以上、直観的な操作によるRegion Promptを説明しました。
最後は、「-inpaintingモデル」自動生成の検証を説明しています。
「-inpaintingモデル」自動生成の検証
このことを検証する意味で、初めから次の2ファイルを設置してみました。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-27.png)
epiCRealismには、「-inpaintingモデル」が公開されています。
それをダウンロードして、設置しているということです。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/39ebf2aff9ea886c6200b2a62c8ddce2.jpeg)
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/07/image-28.png)
epiCRealismについては、次の記事で説明しています。
「-inpaintingモデル」を自分で設置した場合、非常に時間がかかることはありませんでした。
モデルの読み込みで時間がかかるという程度の待ち時間です。
このことにより、検証はできているはずです。
より確かめるには、自動生成された「-inpaintingモデル」を削除してみることですかね。
興味のある方は、「-inpaintingモデル」を削除してみてください。
おそらく、再度長時間待たされるはずです。
以上、「-inpaintingモデル」自動生成の検証を説明しました。