「とにかく、手を綺麗に出力したい・・・」
「ある程度何でも生成できる汎用的なモデルを探している」
このような場合には、Realities Edge XLがオススメです。
この記事では、Realities Edge XLについて解説しています。
本記事の内容
- Realities Edge XLとは?
- Realities Edge XLの利用方法
- Realities Edge XLの動作確認
それでは、上記に沿って解説していきます。
Realities Edge XLとは?
Realities Edge XLとは、SDXL 1.0ベースのマージモデルです。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-43-1.png)
最近、SDXL 1.0ベースのマージモデルを目にする機会が増えてきました。
ただ、どのモデルをマージしたのかについては、Civitai上の公式ページでは記載されていません。
SD 1.5においては、マージ元のモデルを公開するのが主流でした。
しかし、SDXL 1.0になってからはその流れがなくなりつつあります。
個人的には、マージ元のモデルは知りたいです。
それを見ることにより、自分がマージする際の参考になります。
また、マージ元のモデル開発者への敬意を込めて公開はして欲しいと考えています。
まあ、NAIリーク問題のような件があるので非公開にする気持ちもわかりますけどね。。。
さて、本題に話を戻しましょう。
Realities Edge XLは、手が綺麗に出力できることを前面にアピールしています。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-57.jpg)
確かに、デモ画像を見ると手が綺麗に出ています。
そして、それらのデモ画像にはちゃんとプロンプトが載せてあります。
他には、3D、2.5D、イラストにも対応していることが特徴に挙げられています。
「 3D、2.5D、イラスト 」というのが、意外とポイントになります。
それについては、「Realities Edge XLの動作確認」のところで触れています。
また、NSFWにも対応していることが特徴として述べられています。
なお、Refinerは不要ということです。
以上、Realities Edge XLについて説明しました。
次は、Realities Edge XLの利用方法を説明します。
Realities Edge XLの利用方法
Realities Edge XLの利用方法を説明します。
この記事では、AUTOMATIC1111版web UIでの利用を前提とします。
ただし、web UIのバージョンには要注意です。
LoRAを利用する場合は、web UIのバージョンがv1.5.1以降である必要があります。
とりあえず、最新のweb UIをインストールすることをオススメします。
では、モデルをダウンロードしましょう。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-100.png)
モデルは、Civitaiの公式ページからダウンロードします。
現時点では、次のバージョンが最新となっています。
(※その時点での最新をダウンロードすればよいでしょう)
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-101.png)
このマークが、何を表すのかは不明です。
ただ、モデル開発者のコメントから現状のバージョンがv1ということがわかります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-102.png)
また、v1ではVAEが焼き込まれていないということも確認できます。
VAEについては、以下のページからダウンロード可能です。
![](https://cdn-thumbnails.huggingface.co/social-thumbnails/models/stabilityai/sdxl-vae.png)
「Download」ボタンをクリックすると、「RealitiesEdgeXL_.safetensors」をダウンロードできます。
ダウンロードしたファイルを指定のディレクトリ(models/Stable-diffusion)に設置します。
web UIの起動後、以下のようにcheckpointを選択できるようになっています。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-103.png)
以上、Realities Edge XLの利用方法を説明しました。
次は、Realities Edge XLの動作確認を説明します。
Realities Edge XLの動作確認
Realities Edge XLの動作確認を行います。
プロンプトは、以下をベースにします。
a girl waving hands
これをベースにしつつ、Fooocusで選択できるスタイルを適用してみましょう。
以下のスタイルを選択。
- sai-enhance
- sai-cinematic
- sai-comic book
- sai-neonpunk
各スタイル毎のプロンプトは、以下のページで確認できます。
https://raw.githubusercontent.com/lllyasviel/Fooocus/main/modules/sdxl_styles.py
各スタイルで生成した画像は、以下。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-58.jpg)
ベースのプロンプトが単純であれば、かなり高い確率で手が綺麗に出力されます。
「sai-neonpunk」の画像における手は、無加工ではかなりハイレベルだと思います。
一応、他のモデルでも確認してみましょう。
まずは、ベースのモデルですね。
SDXL 1.0
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-59.jpg)
意外とマシですね。
選択したSEEDやプロンプトが優秀なのかもしれません。
ただ、1枚目の「sai-enhance」は意味不明です。
そして、やはり4枚目の「sai-neonpunk」の手は再現できていません。
よくわからない手になっています。
あと、実写に強そうなモデルでも確認してみます。
- RunDIffusion XL
- TalmendoXL
- NightVision XL
ベースモデルと同じように、SEEDもプロンプトを同じようにして生成した結果は以下。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-60.jpg)
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-61.jpg)
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-62.jpg)
結果を見て何か感じませんか?
Realities Edge XLとNightVision XLの結果が、よく似ているのです。
追加でスタイルを増やしてさらに比較してみます。
Realities Edge XL
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/20230820124736.jpg)
NightVision XL
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/20230820124816.jpg)
やはり、かなり似ています。
おそらく、Realities Edge XLはNightVision XLをマージ元にしていると思われます。
その結果、NightVision XLがさらに強化されたようになっています。
つまり、Realities Edge XLはNightVision XLのパワーアップ版だと言えます。
Realities Edge XLでは、手が綺麗に出る確率がUPしています。
そして、NightVision XLが得意ではないイラストを出力できるようになっています。
リアルに特化したNightVision XLが、汎用化した感じでしょうか。
いずれにせよ、素晴らしい結果だと思います。
以上、Realities Edge XLの動作確認を説明しました。