「SDXLではEasyNegativeのような便利なモノはないの?」
「ネガティブプロンプトを毎回入力するのが面倒だ・・・」
このような場合には、negativeXLがオススメです。
この記事では、negativeXLについて解説しています。
本記事の内容
- negativeXLとは?
- negativeXLの利用方法
- negativeXLの動作確認
それでは、上記に沿って解説していきます。
negativeXLとは?
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/94997e36505d2009434979c28d0e7aa9.jpeg)
negativeXLとは、ネガティブプロンプト用のEmbeddingです。
みなさんが良くご存じのEasyNegativeと同じ効果を持ちます。
まとめると、次のような表で表わすことができます。
Base Model | Embedding |
SD 1.5 | EasyNegative |
SDXL 1.0 | negativeXL |
そして、EasyNegativeとnegativeXLの開発者は同一人物です。
このことは、非常に安心できます。
EasyNegativeと言えば、SD 1.5ベースでは誰もが利用していたようなモノですからね。
そのため、negativeXLは安心して利用できます。
negativeXLの効果としては、次の画像をご覧ください。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-80.jpg)
これらは、SDXL 1.0のBASEモデルを用いて生成した画像です。
negativeXLの有無以外は、SEEDも含めて全く同じ設定となります。
手だけではなく、全体的に画質がUPしています。
SDXL 1.0になっても、ネガティブプロンプトは効果的です。
そして、そのネガティブプロンプトを簡単に書けるnegativeXLは有用だと言えます。
以上、negativeXLについて説明しました。
次は、negativeXLの利用方法を説明します。
negativeXLの利用方法
negativeXLの利用方法を説明します。
この記事では、AUTOMATIC1111版web UIでの利用を前提とします。
ただし、web UIのバージョンには要注意です。
negativeXLは、Textual Inversionという技術を用います。
そして、SDXL 1.0におけるTextual Inversionへの対応はバージョン1.6.0からとなります。
バージョン1.6.0から、Refinerも正式サポートされています。
では、ファイルをダウンロードしましょう。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-135.png)
ファイルは、Civitaiの公式ページからダウンロードします。
現時点では、次のバージョンが最新となっています。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-136.png)
公式ページでは、以下のように記載されています。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-137.png)
各バージョンは、以下のような内容のようです。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-138.png)
そう考えると、Aの修正版がDだと思われます。
説明がないので、正確なところはわかりませんが・・・
とりあえず、ここではバージョンDを対象とします。
ダウンロードしたファイルの設置場所は、SD 1.5と同じです。
わからない場合は、「Textual Invertion」タブで確認できます。
ファイルが何も設置されていない場合は、以下のように保存先のパスが表示されています。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-139.png)
ファイルを設置できたら、「Refresh」ボタンをクリックします。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-140.png)
そうすると、次のような表示を確認できるようになります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-141.png)
これでnegativeXLを利用できるようになりました。
利用方法は、以下のワードをネガティブプロンプトに含めるだけです。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-142.png)
以上、negativeXLの利用方法を説明しました。
次は、negativeXLの動作確認を説明します。
negativeXLの動作確認
negativeXLの動作確認を行います。
プロンプトは、以下を用います。
a 25 years old japanese woman waving hands <lora:offset_0.2:1>
LoRAはあってもなくても構いません。
あった方が見た目の良い画像になります。
デフォルトのネガティブプロンプトは以下。
japanese kimono
本当は無しが良かったのですが、これがないと着物を着てしまいます!
設定は、以下を利用。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/image-143.png)
negativeXLを利用する際は、ネガティブプロンプトは次のようになります。
japanese kimono, negativeXL_D
SDXL 1.0のBASEモデルを用いて生成した結果は、以下。
左がnegativeXL未使用、右がnegativeXL使用となります。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-81.jpg)
negativeXLを追加するだけで、手が綺麗に出るようになりました。
それ以外は、イマイチ効果がよくわかりません。
他のモデルでも試しておきましょう。
日本人を上手く出力できるfuduki_mixを用います。
同じ条件で試した結果は、以下。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/08/output_border_1000-82.jpg)
fuduki_mix自体が、そもそも手を綺麗に出すモデルです。
それをちゃんと出すようになりましたね。
あと、服装もオシャレになりました。
髪質もリアルになり、歯並びも綺麗になっています。
顔は好みがあるから何とも言えません。
ただ、二重がパッチリになっています。
総合的には、negativeXLを使用した方が良くなっています。
この結果を見ると、negativeXLは是非利用すべきとなりますね。
以上、negativeXLの動作確認を説明しました。