「完全在宅の求人を探している」
「本当にフルリモートワークができる会社で働きたい」
このような場合には、この記事の内容が参考になります。
この記事では、フルリモート・完全在宅の求人に関する嘘を解説しています。
本記事の内容
- フルリモートを取り巻く状況
- フルリモート求人の半分以上は嘘
- 嘘を見抜く方法
それでは、上記に沿って解説していきます。
フルリモートを取り巻く状況
フルリモートは、労働者にとって素晴らしい環境です。
しかし、フルリモートは経営層には嫌われています。
その結果、Google、Amazon、MetaなどのIT企業でフルリモート廃止の流れが進んでいます。
その中でも、世間に最も衝撃を与えたのはZoom社におけるフルリモートの廃止です。
ただ、これに関しては大きな誤解があります。
Zoom社は、あくまでフルリモートを廃止するだけです。
リモートワークは、今後も継続されていきます。
週2出社、週3在宅のハイブリッド形式ですね。
他のIT企業も同じです。
出社比率は、各社で異なってくるでしょう。
このような世界的な流れの中、日本ではどうなっていくのでしょうか?
おそらく、同じようにフルリモートは廃止されていくでしょう。
そもそも、フルリモートはおろか在宅制度自体を廃止するところもあります。
実際、私の勤める企業はグループ全体(数千人規模)でリモートワークを完全に廃止しました。
ハイブリッドでの週1在宅すらNGです。
このようになっていく企業は、今後もどんどんと出てくるでしょう。
以上、フルリモートを取り巻く状況を説明しました。
次は、フルリモート求人の半分以上は嘘について説明します。
フルリモート求人の半分以上は嘘
フルリモートは、貴重になりつつあります。
では、ここで転職サイトを見てみましょう。
有名どころの転職サイトにおいて、「フルリモート」で検索した結果は以下。
リクナビNEXT
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/09/image-3.png)
エン転職
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/09/image-4.png)
おそらく、テキストの全文検索なので信用できる結果ではありません。
何か良い検索方法はないかと思案していたところ、次のような特集を見つけました。
エン転職で掲載中(2023年9月2日時点)の特集です。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/09/image-5.png)
これであれば、かなり精度は高いはずです。
このバナーを辿っていくと、次のページに行き着きました。
https://employment.en-japan.com/special/5837/search/?PK=065E9F
上記ページにおいて、次の件数を確認できます。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/09/image-6.png)
ただ、この中には営業・サポート対応なども含みます。
ここでは、職種を以下に絞ります。
(※当サイトはエンジニアのアクセスが多い)
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/09/image-7.png)
その結果、以下のように数が減りました。
![](https://self-development.info/wp-content/uploads/2023/09/image-8.png)
これらの求人を私の判断でチェックした結果は、以下となります。
真のフルリモート勤務 | 14件 |
嘘のフルリモート勤務 | 33件 |
なんと、70%の確率で嘘がありました。
半分どころではありませんね。
3分の2以上で嘘があると言えます。
正直、ここまで多くなっているとは思ってもいませんでした。
以上、フルリモート求人の半分以上は嘘について説明しました。
次は、嘘を見抜く方法を説明します。
嘘を見抜く方法
ここでは、嘘を見抜く方法を説明します。
同時に、それは求人に嘘があると判断している基準の説明にもなります。
嘘を見抜く方法は、非常に簡単です。
- 勤務地のチェック
- 仕事内容のチェック
基本的には、上記のことを行うだけです。
それぞれを以下で説明します。
勤務地のチェック
まず、勤務地をチェックします。
次のように、明確にリモートワークを言い切るところは信用できます。
・フルリモート勤務のため、全国どこでも勤務可能! ・フルリモートワークを導入中!お好きな場所で働くことができます! ・勤務地は世界中どこでも OK、働きたい場所で働けます! ・フルリモート(全国どこからでも働けます!) ・全国からの出社を前提としないフルリモート勤務
勤務地に次のキーワードがあると、信用できません。
- プロジェクト先
- クライアント先
このキーワードがある時点で、嘘判定をしてもOK。
ほぼ覆ることはありません。
仕事内容のチェック
勤務地チェックをクリアしたものでも、まだ信用できません。
詳細ページにおいて、「仕事内容」を中心にチェックします。
チェック内容は、以下のキーワードの有無です。
- プロジェクト
- 案件
- 単価
これらのキーワードが存在していれば、嘘だと判定しても構いません。
まとめ
2つのチェックをクリアした求人は、真のフルリモート求人だと言えます。
ただし、面接でフルリモートであるかどうかを確認することは必須です。
最後に、上記チェックで嘘を見抜ける理由を説明しておきます。
まず、SESと呼ばれるIT企業が嘘の求人を出しやすいです。
嘘と言っていますが、2023年5月までは嘘ではなかった可能性が高いです。
しかし、それ以降は嘘である可能性が高いと言えます。
このことは、実際にSESの経営者や経営幹部から聞いています。
もちろん、彼らが直接に「嘘」と明言しているわけではありません。
「SESのビジネスモデル的にフルリモートを確約するのは無理ではないか?」
私自身がそのように感じて、面接の場で質問したのです。
5社の面接を受けましたが、すべてのSESでフルリモートの確約は不可と言われました。
契約社員などの有期契約であれば、可能だということでした。
それほどまでに、フルリモートで正社員を雇用するのは無理があるのでしょう。
今年に入ってからは、フルリモートの案件が一気に減っているようです。
基本的には、大手企業がクライアントですからね。
その大手企業が、フルリモートを廃止しています。
そうなると、やはりSESのビジネスモデル的にフルリモートは無理があります。
結果的に、フルリモートの求人は嘘になり得るのです。
ただ、SESでも例外はあると思います。
差別化できるスキルがある企業なら、フルリモートもあり得るのかもしれません。
でも、そのような企業なら「フルリモートです」と言い切るでしょうね。
以上、嘘を見抜く方法を説明しました。