この記事では、MariaDBをUbuntuにインストールする方法を解説しています。
記事の中では、Ubuntuを対象インストールをしています。
ただ、Debianでも同じコマンドでインストール可能です。
本記事の内容
- MariaDBをインストールする環境
- MariaDBをUbuntuにインストール
それでは、上記に沿ってMariaDBをインストールしていきます。
MariaDBをインストールする環境
MariaDBを含めて、重要なモノは以下。
- Ubuntu 18.04
- MariaDB 10.5.8(2020年11月27日時点での最新バージョン)
※Ubuntu 20.04の場合は、次の記事をご覧ください。
簡単に説明します。
Ubuntu 18.04
$ cat /etc/lsb-release DISTRIB_ID=Ubuntu DISTRIB_RELEASE=18.04 DISTRIB_CODENAME=bionic DISTRIB_DESCRIPTION="Ubuntu 18.04.5 LTS"
Ubuntuは、次の記事をもとに初期設定を行っています。
MariaDB 10.5.8
aptを利用してインストールします。
そのため、その時点でインストール可能な最新バージョンがインストールされます。
なお、 この10.5.8は2020年11月11日に公開されています。
結構頻繁に更新されているようです。
MariaDBのChangelogs
https://mariadb.com/kb/en/changelogs/
MariaDBをUbuntuにインストール
MariaDBのインストールは、以下の作業を実施します。
- リポジトリ追加
- インストール
- 動作確認
それぞれを解説していきます。
リポジトリ追加
aptを使ってインストールするために、まずリポジトリへの追加が必要です。
リポジトリへの追加への追加と言えば、/etc/apt/sources.listへの追記が必要ですよね。
もしくは、/etc/apt/sources.list.d/以下にファイルを作成します。
手作業が入るので、何かと面倒ですよね。
MariaDBに関しては、その面倒な作業が必要ありません。
次のコマンドを流すだけでOKです。
MariaDB側でリポジトリへの追加用スクリプトを用意してくれています。
curl -LsS https://downloads.mariadb.com/MariaDB/mariadb_repo_setup | sudo bash
上記コマンドを実行します。
成功
コマンドを実行して、次のような表示になれば成功です。
[info] Repository file successfully written to /etc/apt/sources.list.d/mariadb.list [info] Adding trusted package signing keys... [info] Running apt-get update... [info] Done adding trusted package signing keys
/etc/apt/sources.list.d/mariadb.listが作成されたようです。
確認してみましょう。
$ cat /etc/apt/sources.list.d/mariadb.list # MariaDB Server # To use a different major version of the server, or to pin to a specific minor version, change URI below. deb http://downloads.mariadb.com/MariaDB/mariadb-10.5/repo/ubuntu bionic main # MariaDB MaxScale # To use the latest stable release of MaxScale, use "latest" as the version # To use the latest beta (or stable if no current beta) release of MaxScale, use "beta" as the version deb https://dlm.mariadb.com/repo/maxscale/latest/ubuntu bionic main # MariaDB Tools deb http://downloads.mariadb.com/Tools/ubuntu bionic main
パッケージ一覧を更新しておきます。
$ sudo apt update
失敗
以下のようなエラーが出ることもがあります。
aptコマンドがhttpsに対応していない場合に出るようです。
[error] The following package is needed by the script, but not installed: apt-transport-https Please install and rerun the script.
このエラーが出た場合は、次のコマンドを実行します。
$ sudo apt update $ sudo apt install apt-transport-https
インストールが完了したら、再度curlコマンドを実行です。
インストール
リポジトリ追加が完了したら、あとはもうaptにお任せです。
$ sudo apt-get install mariadb-server
上記を実行すると、「続行しますか? [Y/n]」と聞いていきます。
もちろん、「Y」と入力してEnter。
インストールが完了したら、動作確認を兼ねてMariaDBのバージョンを確認しましょう。
動作確認
以下のコマンドでMariaDBに接続します。
$ sudo mariadb Welcome to the MariaDB monitor. Commands end with ; or \g. Your MariaDB connection id is 45 Server version: 10.5.8-MariaDB-1:10.5.8+maria~bionic mariadb.org binary distribution Copyright (c) 2000, 2018, Oracle, MariaDB Corporation Ab and others. Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement. MariaDB [(none)]>
無事、MariaDBに接続することができました。
以上より、MariaDBをUbuntuにインストールすることができました。