「ChatGPT上にファイルを保存したい」
「セッション単位ではなく永続化されたデータを扱いたい」
このような場合には、この記事の内容が参考になります。
この記事では、ChatGPTにおけるデータの永続化について解説しています。
本記事の内容
- ChatGPTにおけるデータの永続化
- データの永続化の活用方法
それでは、上記に沿って解説していきます。
ChatGPTにおけるデータの永続化
ChatGPTにおけるデータの永続化は、Code Interpreterの機能で可能になっています。
Code Interpreterを有効にして、ChatGPTに「データの永続化」について聞いてみましょう。
ChatGPTにおけるデータの永続化とは?
ChatGPTは、次のように回答してくれます。
データの永続化とは、一時的なセッションや状態を超えてデータを保存し続けることを指します。 それにより、データが永続的に存在し、後からアクセスできるようになります。 ChatGPTの現在のバージョンでは、ユーザーとの対話は一般的にセッション間で永続化されません。 つまり、新しい会話が始まると、GPTは前の会話を「忘れ」、新しいコンテキストから対話を開始します。 この特性は、ユーザーのプライバシーとデータの保護を確保するためのものです。 ただし、ChatGPTがユーザーと対話する際に生成または操作した特定のデータ(例えば、ユーザーが提供したファイルやChatGPTが生成した結果)は、特定のディレクトリに保存することができます。 このディレクトリは '/mnt/data' というパスにあります。 ここに保存されたデータは一定期間永続化され、後からアクセスできます。 このデータの永続化とは、一時的なセッションや状態を超えてデータを保存し続けることを指します。 それにより、データが永続的に存在し、後からアクセスできるようになります。 ChatGPTの現在のバージョンでは、ユーザーとの対話は一般的にセッション間で永続化されません。 つまり、新しい会話が始まると、GPTは前の会話を「忘れ」、新しいコンテキストから対話を開始します。 この特性は、ユーザーのプライバシーとデータの保護を確保するためのものです。 ただし、ChatGPTがユーザーと対話する際に生成または操作した特定のデータ(例えば、ユーザーが提供したファイルやChatGPTが生成した結果)は、特定のディレクトリに保存することができます。 このディレクトリは '/mnt/data' というパスにあります。 ここに保存されたデータは一定期間永続化され、後からアクセスできます。 この特性は、例えば、大規模なデータ処理タスクを行った後で結果を参照する場合などに便利です。
もう十分すぎるほどの説明ですね。
つまり、「/mnt/data」以下にユーザー毎の専用ストレージ領域があると言えます。
なお、それらは外部に公開できません。
次のように確認しています。
/mnt/dataに保存したファイルを第三者と共有できますか?
やはり、そんなに甘くないですね。
以上、ChatGPTにおけるデータの永続化について説明しました。
次は、データの永続化の活用方法を説明します。
データの永続化の活用方法
データの永続化を活用するには、Code Interpreterを有効にします。
ここに「Code Interpreter」を表示させるには、設定をONにする必要があります。
Code Interpreterを有効にできたら、データの永続化が可能になります。
有効かどうかは、次のアイコンで確認できます。
それでは、具体的に説明していきます。
例えば、セッション毎に次のような前提条件を毎回伝えているとします。
あなたは、SEOのプロです。 どのような発言に対しても、常にSEOの観点から回答を行う必要があります。 そして、回答する際には箇条書きで表現することとします。
これは短いからまだマシですが、毎回セッション毎にこのようなルールを入力するのは手間です。
この前提条件をファイルに保存して読み込めたら、便利だと思いませんか?
それが、Code Interpreterの機能で可能なのです。
Code Interpreterが有効な状態で次のようなプロンプトを入力します。
以下の内容を/mnt/data/rule.txtに保存してください。
あなたは、SEOのプロです。
どのような発言に対しても、常にSEOの観点から回答を行う必要があります。
そして、回答する際には箇条書きで表現することとします。
そうすると、ChatGPTは次のように返答します。
実際、ファイルのダウンロードが可能です。
これで前提条件を記したファイルをChatGPT上に保存できました。
次は、そのファイルをChatGPTに読み込ませましょう。
そのために次のようなプロンプトを入力します。
/mnt/data/rule.txtを前提条件として読み込んでください。
ChatGPTは、次のように返答を行います。
完璧にこちらの意図通りに進んでいます。
では、質問というより要望を伝えてみましょう。
ECサイトのアクセスを増やしたい。
SEOのプロは、次のように回答します。
ちゃんと箇条書きでわかりやすく説明してくれています。
次は、ちょっと意味不明なプロンプトを入力します。
豚バラのレシピを知りたい。
それでもちゃんとChatGPTは、回答してくれます。
それもちゃんとSEOのプロとして回答します。
なお、別のセッションでも「/mnt/data/rule.txt」は有効です。
永続化されているから当然と言えば当然ですが。
/mnt/data/rule.txtを前提条件として読み込んでください。
同じように読み込んでいることが確認できます。
ただし、まだまだCode Interpreterの動作は不安定です。
しばらくすると、「/mnt/data/rule.txt」は消え去っていました・・・
Code Interpreterの今後に期待しましょう。
とりあえず、betaの文字が消えるまでは優しく見守りましょう。
以上、データの永続化の活用方法を説明しました。