【Plyer】Pythonで通知バナー(トースト通知)を簡単に実現する

【Plyer】Pythonで通知バナー(トースト通知)を簡単に実現する プログラミング

Pythonで次のような通知バナー(トースト通知)を簡単に出せます。 

これがPythonでできるとなると、単純に便利ですよね。
Pythonは、機械学習や自動処理などで利用されることが多いです。

そのような場合、処理の進捗が気になります。
その進捗状況が、通知バナーで表示されれば嬉しくないですか?

もちろん、通知する必要のある情報は進捗状況だけではないでしょう。
監視アプリがアラートを通知することにも利用できるはずです。

他にも、バナー通知の効果的な使い方はあるでしょう。
Plyerをインストールすれば、そんなバナー通知をPythonで簡単に実現できるのです。

本記事の内容

  • Plyerとは?
  • Plyerのシステム要件
  • Plyerのインストール
  • Plyerの動作確認

それでは、上記に沿って解説していきます。

Plyerとは?

Plyerとは、ハードウェアやプラットフォームの機能にアクセスするためのPythonライブラリです。
Plyerでアクセス可能な各OS毎のハードウェアやプラットフォームは以下。

バナー通知は、上記における「Notifications」に該当します。
「Notifications」へのアクセスにより、バナー通知を実現しています。

また、iOSに関してはバナー通知が不可だとわかります。
今回のバナー通知は、主にデスクトップを想定しています。
そのため、今回の検証では影響がありません。

以上、Plyerについての説明でした。
次は、Plyerのシステム要件を確認します。

Plyerのシステム要件

現時点(2021年4月)でのPlyerの最新バージョンは、2.0.0となります。
この最新バージョンは、2020年11月10日にリリースされています。

サポートOSに関しては、以下を含むクロスプラットフォーム対応です。

  • Windows
  • macOS
  • Linux
  • Android
  • iOS

Pythonが動けば、OSは問わないようです。
ただ、アクセスできるハードウェアやプラットフォームはOS毎に異なります。

サポート対象となるPythonのバージョンは、公式な記載がありません。
setup.pyには、以下のように記載されています。

これを見る限りでは、Pythonのバージョンは問わないようです。
なお、私は以下のバージョンで検証しています。

>python -V
Python 3.9.1

以上、Plyerのシステム要件の説明でした。
次は、Plyerのインストールしていきます。

Plyerのインストール

最初に、現状のインストール済みパッケージを確認しておきます。

>pip list
Package    Version
---------- -------
pip        21.0.1
setuptools 54.2.0

次にするべきことは、pip自体の更新です。
pipコマンドを使う場合、常に以下のコマンドを実行しておきましょう。

python -m pip install --upgrade pip

では、Plyerのインストールです。
Plyerのインストールは、以下のコマンドとなります。

pip install plyer

インストールは、一瞬で終わります。
では、どんなパッケージがインストールされたのかを確認しましょう。

>pip list
Package    Version
---------- -------
pip        21.0.1
plyer      2.0.0
setuptools 54.2.0

plyer以外にはパッケージが、インストールされていません。
ただし、Plyerは以下のライブラリを利用します。

OS依存ライブラリ
iOSpyobjus
macOSpyobjus
Androidpyjnius

OS毎に依存するライブラリが異なります。
したがって、setup.pyには次のように記載されています。

For MacOS or iOS install additional dependency PyOBJus::

 pip install https://github.com/kivy/pyobjus/zipball/master

For Android install additional dependency PyJNIus::

 pip install https://github.com/kivy/pyjnius/zipball/master

該当するOSの場合には、個別でパッケージのインストールが必要になります。
WindowsとLinuxは、追加でパッケージをインストールする必要はありません。

以上、Plyerのインストールの説明でした。
最後に、Plyerの動作確認を行います。

Plyerの動作確認

冒頭のバナー通知は、次のコードで動かしています。

from plyer import notification

notification.notify(
    title="Pythonで通知",
    message="ここにメッセージを書きます",
    app_name="アプリの名前",
    app_icon="python.ico",
    timeout=10
)

実行した結果を再度載せておきます。

コードを結果と比較すれば、説明は不要でしょう。

ただ、app_iconに関して説明しておきます。
Windowsの場合、app_iconにはico画像を指定しなければなりません。
Windowsでアイコンを表示する際には、この点に注意です。

以上、Plyerの動作確認でした。

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